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社会貢献を語る男5/10

残り二つのスポナーはスケルトンとクリーパーだ。底近くにある二つの横穴からそれぞれぞくぞくと巨大洞窟に入り込んでいる。


多くの矢が僕に向かって飛んできていた。矢を放つのはスケルトンだ。名前のごとくスケルトンは人型の骸骨。通常弓を装備していて、その弓にはエンチャントされている場合もある。まぁ、魔力をまとっている僕には蚊が刺すほどのダメージも与えられないんだけどね。


うざっていし、ゾンビスポナーに湧き潰しした流れから同じアンデッド系で太陽が弱点のスケルトンスポナーに狙いを定める。雨のように降り注ぐ矢をものともせず、光属性の魔力をまとった状態のまま横穴へと入って行く。


スケルトンは遠距離攻撃型のモンスターで射程範囲内なら壁があろうとも人を察知できる。一旦人がいると分かると追跡を開始し、段差を越え、道を探し、その他複雑な地形をものともせず人に迫る。


僕がスケルトンスポナーに近づいてることを感づいたのだろう。カラカラ音を鳴らして次から次へとやって来て、射線が通れば、追跡を停止して矢を射掛けてくる。狭い洞窟内でもお構いなし、矢は雨あられだ。


僕は蠅を振り払うようにして洞窟を進む。頑張らなくてもただ触れるだけで十分。スケルトンはというとボッと音を立てて燃え上がり、死ぬ時はガンガシャっと崩れた。


たまに剣を持ったスケルトンが襲ってきたりもする。低確率だけど、ある一部のスケルトンは湧いた時、防具を装備してたり、剣を持ってたりする。スポナーで大量に召喚された場合によくあることだ。けど、大勢に影響はない。


かくしてスポナー部屋に入る。狭い部屋の中、矢が縦横無尽に行き交う。敵味方なんてもう関係ない。スケルトン同士盛大に矢の打ち合いになった。お騒がせします。スケルトンスポナーに松明を挿す。


あとは生き残っているものたちに消えてもらうだけ。近くから順にタッチしていく。次々にボッと燃え、ガンガシャっと崩れる。骨は床でクスぶっていた。二つのチェストからアイテムを取ると松明を灯しながら来た道を戻る。


次はクリーパーだ。その姿はざっくり言うと四本足のポールハンガーに迷彩柄の布をかぶせたようで、腕や手はなく、足が前後に一対づつ生えている。顔はというと目、口にあたる場所が強盗のマスクみたくぽっかり穴が開いていて、強盗と違うのは中身が全く見当たらない。


機動力のないその形態から人を直接攻撃するのではなく、静かに忍び寄って自爆し、周囲ごと吹き飛ばすというやり口だ。


地上では日光の下でも生き残ることができる。さらには迷彩柄がカモフラージュとなるため、気付いたら背後にいたなんてこともないこともない。ある意味、厄介な相手っちゃぁ相手なんだが。


派手にやって一気に片付けてもいいけど、洞窟をあまり破壊されたくない。なるべく現状のままローランド・アドラムに引き渡したいところだ。体にまとう魔力を風属性に転化させた。特に拳には強力に魔力を注ぎ込む。


群れをなして迫り来るクリーパーを倒すには自爆される前に一匹一匹を確実に一撃で倒す、が定石だ。クリーパーの自爆の発動範囲はクリーパーの正面三歩ほどの距離。動きが止まり、シューっという音を発して体が膨張しつつ白く点滅し、1.5秒後に爆発する。


自爆前に倒すか、あるいは、ノックバックさせる攻撃をクリーパーに放つか。それで風属性だった。相手は群れをなしてくる。一撃で粉砕し、他は風圧で散り散りにする。相手に近づけさせない。近づいたら距離を離す。


風に乗って軽やかに洞窟を制圧していく。スポナー部屋を目前に立ち止まる。


今更準備運動ではないけど、手首足首、頭をグルグル回すと脱力してピョンピョン跳ねる。中はきっとクリーパーたちでいっぱいだ。一匹でも爆発されたら目も当てられない。せっかくのアイテムが消し飛んでしまう。


すぅーっと息を吸うとスポナー部屋に飛び込む。狭い空間に芋を洗うようなクリーパーたちを前に腰を落とす。


「流星、群!」


連続の拳攻撃。残像で何十もの拳が僕を取り巻く。クリーパーたちはどれも僕の拳を受けて瞬殺。その時間は一秒にも満たない。スポナー部屋には僕一人が残されていた。


さっそくスポナーに松明を挿す。アイテムをゲットし、道中松明を施しつつ巨大洞窟に戻ると、その底に残ったモンスターらを一掃する。


クエストの依頼?はコンプリート、だな。


「吉祥天」


飛び上がった。上から見ると松明に照らされた洞窟はなかなか幻想的だ。教会の講堂みたいな洞窟を滑空し、地上に出る。そのままローランド・アドラムの下に向かう。


ほどなく地表に黄金の宮殿が見えた。広大な麦畑の中に着地する。麦をかき分け、門まで続く道に出る。


宮殿に向かって真っすぐ進み、門の前で黄金の鐘を鳴らす。辺り一帯に響かせる音量。傍にいる僕はたまったもんじゃない。鐘もそうだけど、僕の耳もグワングワンいっている。


黄金の宮殿の中からローランド・アドラムが現れた。門の向こうで立ち止まる。


「は? だれ?」


は? ってどういうこと。初対面でもないのに、だれ? って何?


リセットされてて草


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