F-19の正体
自衛隊初のステルス戦闘機です
元々は、防衛省の技術研究の一環で「極超音速飛翔体」の飛行テストの空中発進用プラットホームとしてC-130輸送機が使われたことから始まる。
当初は、高速の物体を空中で発進するなら、超音速戦闘機のほうがスピードが速いから便利と考えられたが、「輸送機のでっかい胴体になんとか収まるような、でっかいブースターをつけて上空から飛ばしたら、戦闘機に小さいのつけるより楽じゃない?」となった。
現実に輸送機から弾道ミサイルの空中発射実験もアメリカではやっとるし。
ただ、この研究はうっかり表にすると「敵基地攻撃能力の保持は憲法違反」だとか騒ぐパ○クもおられる我が国の悲しむべき現状から、
「極超音速空対空ミサイル基礎研究」
とされたのである。
そしてテストされるうちに、エンジン関係は技術的に安定した。
で次は「どうやって誘導する?第一何を狙う」になったが、ここで困った。
やたら射程の長い、極超音速の速いミサイル、これをコントロールできるような航空機搭載レーダーなんか化け物!
例えば、アメリカ海軍の大型空対空ミサイル、フェニックスを使うだけでF-14戦闘機はあれだけ大きくなった。
こりゃ実用化は無理ね、と思われた矢先、「護衛艦の防空システムのイージスシステムやAWACS(空中早期警戒管制機)と組み合わせてみたら?」となった。
上空から発射するミサイルは海面高度から重力に逆らう対空ミサイルより射程の面から圧倒的に有利だ。
イージスシステムの補完に有効だと考えられたので、シミュレーション及び硫黄島沖合いでの連接試験を行うとまずまず。
ただ、高価なミサイルだけに、それなりの高価なターゲットに使うことになった。例えば、早期警戒管制機とかである。また先端部のシーカー、弾頭を対艦艇用として空母、大型揚陸艦艇なども挙げられた。
そうなると、単なる輸送機だったはずのC-130ではなく、「ミサイリアー(ミサイル搭載機)」として「戦闘機扱い」しようと部内でなって行く。
そうは言っても見た目は輸送機ではと航空自衛隊は難色、
代わって海上自衛隊はイージスシステムの補完の意味もあることから、保有に前向きになったのである。(烈風以来の戦後初の「戦闘機」だし)
結局、財務省なども巻き込んでの話し合いで、この「戦闘機」はあくまで「見た目は輸送機」だから、公式にはC-130Rとして配備する、となったのである。
そして部内では「どう見ても戦闘機にみえない戦闘機」として「F-19」と通称されるようになる
ね~! 戦闘機にみえない戦闘機でしょ