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683話 褒美
「そなたには褒美を与えることにする!」
「褒美……ですか」
俺はウルゴ陛下に問い返す。
国王直々の褒美だ。
期待できるだろう。
「そうだ! まずは『悠久の風』のパーティランクをSに認定する推薦状を送った! そして……」
ウルゴ陛下はそこまで言うと、チラリと横を見る。
そこには、貴族たちに混じって立つ王都冒険者ギルドのギルドマスターがいた。
「ははっ! 元よりエウロス男爵の率いる『悠久の風』は功績十分でございます! それに加えて国王陛下からの推薦状までいただいたともなれば、Sランク昇格に何も問題はございません! 今後の活躍にも大いに期待できましょう!!」
ギルマスが太鼓判を押してくれる。
Sランクパーティになれば名実ともに一流の冒険者集団となる。
国家――いや、大陸レベルでも有数の戦闘能力を認定されたわけだ。
貴族社会においても、その肩書が役立つこともあるだろう。
「パーティランクのS昇格、ありがたく受け取ろう。ところで、俺の個人ランクは……」
「申し訳ありませんがAランク据え置きでございます。ただ、エウロス男爵であればいずれ個人ランクの昇格も間違いないでしょう」




