684話 Sランクパーティ
「エウロス男爵であればいずれ個人ランクの昇格も間違いないでしょう」
「ふむ」
個人ランクとパーティランクは別物だ。
評価軸が異なる。
とはいえ、全くの別物というほどでもない。
同ランクの者が4人集まれば、パーティランクも同一のものに認定されることが一般的だ。
具体的に言えば、Cランク冒険者4人が集まれば、Cランクパーティに認定されるようなイメージだな。
ならば、俺たち『悠久の風』がSランクに認定されるために必要なことは何か?
ごく単純に考えれば、個人ランクがSの者を4人集めることだ。
しかし、それ以外にも方法はある。
AランクやBランクの者を大量に集めた上で、連携やバランスの良さを見せつけ実績を積むことだ。
(俺たち『悠久の風』の個人ランクは……)
俺がAランク。
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズ、グレイス、エメラダ、セリアがBランク。
ミルキーとルンがCランク。
ネリス、チセ、ヒナタがDランク。
Aランク1人、Bランク9人、Cランク2人、Dランク3人の構成となっている。
我ながら豪勢なパーティだと思うが、改めて見るとSランクパーティには少しばかり足りないようにも思える。
「陛下、少しばかりよろしいでしょうか?」
「なんだ? マデリン侯爵」
「エウロス卿のご活躍は聞いております。しかし、Sランクパーティの認定はいささか早計ではないかと」
「ほう……。それはなぜか?」




