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1059話 元孤児の少女リリィ-1

 数日が経過した。


「お館様、お風呂の準備が整いました」


「うむ。すぐ行く」


 俺は立ち上がると、浴場へと向かうことにした。

 開拓地では毎日が忙しい。

 そのため、疲れを癒やすことはとても重要である。


 狩った魔物や採集した山菜を調理した料理でも、疲れはとれる。

 また、シルヴィやユヅキたちとの夜も有意義だ。

 そして、忘れてはならないのが入浴というわけだな。


「しかし、その『お館様』ってのは、どうなんだ?」


「はい? 何かお気に障りましたか……?」


 俺のぼやきに対し、少女が首を傾げる。

 彼女は、シルヴィやネリスがスカウトした孤児たちの一人だ。

 その感謝の心はシルヴィたちに向いているのだが、さらにその上にいる俺に対してもそこそこの好感を抱いているらしい。 

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