1038/1431
1038話 開拓地-7
「で、ですが……。いくらなんでも、ドラゴンを単騎で倒すなんて……」
「いや、これはドラゴンではないぞ?」
「え……?」
俺の言葉に開拓団のメンバーが首を傾げる。
ま、そりゃそういう反応になるか……。
一部の冒険者はギリギリ知っているかもしれないが、一般人が魔物に詳しいはずがなかった。
「こいつはドラゴンじゃない。ワイバーンだ」
俺は言う。
ドラゴンの亜種である『ワイバーン』は、そこそこ強い魔物だ。
俺がこの世界に転移してまだ1年も経たない頃、ローズの実家が治める『アイゼンシュタイン領』の近くで『ブラックワイバーン』と戦ったことがある。
あの時は、パーティ全員で協力してなんとか討伐に成功した。
それにより、『ドラゴンスレイヤー』の称号を得たりもしたな。
……ああ、そういう意味ではワイバーンもドラゴンの一種か。
まぁ、強さの桁がまったく違うわけだが……。




