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1034話 開拓地-3
「よく見ろ。あいつはドラゴンじゃ――」
「ひいっ!? も、もうダメだぁ……。お終いだぁっ!!」
「ドラゴンがこっちにくるっ!?」
「死にたくねぇよぉっ!!」
俺が説明しようと口を開いた瞬間、魔物が勢いよく近づいてきた。
開拓団のメンバーはパニックに陥る。
これでは、言葉で説明するのは難しそうだ。
俺はため息をつく。
論より証拠。
百聞は一見にしかず。
俺は、魔物を倒すべく剣を抜いた。
「え、エウロス子爵様……?」
「あれは……まさか例の『宝剣』では!?」
「『宝剣ラティオ』……噂には聞いていたが、凄まじい剣気だ……!」
俺が剣を引き抜くと、開拓団のメンバーが口々に言う。
ウルゴ陛下から賜った国宝の存在は、それなりに有名らしい。




