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1028話 エウロス子爵領開拓団-15

「殊勝な心がけだな。自発的に手伝いを申し出るなんて……」


「あっ! ええっと、ヒョウタ・エウロス男爵――」


「バカ野郎! この方は、コウタ・エロス子爵様だ! 間違えてんじゃ――」


「あんたたちは黙ってな! ……こ、コウタ・エウロス子爵様。お、お世話になっております!!」


 俺が話しかけると、一行は慌てて頭を下げた。

 何やら慌ただしい空気だ。


 チンピラっぽい男Aは、俺の名前と貴族位を間違えている。

 それを受けてチンピラっぽい男Bが修正したのだが、そちらは俺の家名を間違えている。

 俺の家名は『エロス』じゃなくて『エウロス』だ。

 唯一まともそうなのは、最後に答えた女性だけだな。

 彼女だけが、俺の名前・家名・貴族位を正しく認識している。

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