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1015話 エウロス子爵領開拓団-2
「よう。歩くペースに問題はないか?」
「アニキ! これぐらい、大丈夫ですよ!!」
「アニキ!!」
まずは、俺がスカウトした孤児の兄妹だ。
特別な技能などは持っていないようだが……。
やる気は十分にある。
開拓地において、悪くない労働力となってくれるだろう。
2人ともまだ若いし、開拓地での仕事を通して何かしらの専門家になってくれる可能性もある。
「お腹は減っていないか? 道中で食べる用の食料はたくさんあるから、遠慮することはないぞ?」
「大丈夫です! アニキからいただいた銅貨で、たくさん食べてきましたから!!」
「アニキ!!」
銅貨は、さほど価値の高くない貨幣だ。
しかし、食べ物の質に拘らなければ腹ごしらえをすることぐらいはできる。
この様子を見る限り、本当に大丈夫そうだな。




