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聖人

そっとその根に手を伸ばすと横から伸びてきた青緑色の衣装の男性の手に阻まれた。

「レディの衣装を暴こうだなんて無粋ですよ」


初めてあった時のネロでさえもう少し人間的だったのでは?

と感じるくらい冷たい声が降ってきた。


「ごめんなさい」

とニナが手を引くと、横からバチんと大きな音がして青緑色の男性が吹っ飛んだ

ネロが男性に威嚇射撃したらしい、そもそもぶち当たるものが威嚇射撃に該当するのかはニナにはわからなかった。

びっくりしてネロの方を向こうとしたニナの顔をプルプラが優しく支えた。

プルプラは骨と皮ばかりのおばあちゃんだったが、ネロたちを見る目が驚くほど暖かくてニナはちょっとびっくりした。おばあちゃんを綺麗に思ったから。


「あの子たちはいつも、あんな感じだからほっておきなさい。気にしてると神経がもたないわ。この天蓋はね魔法攻撃は弾いてくれるから、二人も飽きたら戻ってくるわ」


素晴らしいスルー力である。これが大熟女の力。

「大事な話をあなたにしないといけないの。」


プルプラは謎だらけだったことを教えてくれた。

本当の聖人は8人しかいないこと。

魂が巡り巡ってまた戻ってくること

聖樹の声は8人にしか聞こえないこと。

8人が知っている聖典と、楽園の書物にある聖典は違う可能性があること。

プルプラから生えている木の根は聖樹で間違いないこと。

長い間聖人が帰らず、プルプラ一人になってしまったこと。

一人では聖樹を支えきれず、同化することでプルプラも聖樹も延命したこと

この五百年真紅が1回も帰還していないこと。

誰かの「おかえり」に無理くり答えなくていいこと。

プルプラはもうすぐ消失すること。

プルプラがいなくなったらなるべく早く楽園から出ること。


消失まえにニナにあえて踊り出したいくらい嬉しいのに、踊れないことが悲しいこと。

祖母と孫のように。姉と妹のように。家族の元を離れてから初めて安らかな気持ちになれたこと。


その後、プルプラのベッド以外を破壊し尽くしたネロと男性、緑青のロワンが戻ってくるまで楽しく話した。破壊後はプルプラが指を一振りしたら元通りになっていた。

部屋を出て行く時、プルプラは自身がつけていた首飾りをニナにくれた。

中心には丸い透明な結晶が付いていてその中にさらに結晶があり、その中にポヤポヤと火が燃えている珍しい水晶だった。


部屋に戻るとネロが母とクリスからだと言って空間から小さなケーキを取り出してくれた。

久しぶりに食べる甘味はとても甘く感じた。

ご感想ありがとうございます。嬉しいので大事に読みます。


もし気に入ったよ!と思っていただけましたら星をください!

白 ビアンカ・ヴェルデ(ニナ)

黒 ネロノワール(ネロ)

金 オウロ(サウス・消失)

銀 メルクリオ(マーニャ)子供を産んで神聖力が減退中

空 チェーロ

真紅 ベリル(五百年帰還なし)

緑青 ヴェルデ・マーレ(ロワン)

紫 プルプラ(消失準備中)


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