表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も魔王城は飯がうまい  作者: 昼の月
376/378

人ごとの違い

城の流れは、

安定していた。


入口。

分岐。

合流。

循環。


すべてが

機能している。


だが――


ミナが

鍋を見ながら言う。


「……なんか、

 合わんやつ出てきたな」



◆同じ流れの限界


仕組みは

整っている。


だが

人は同じではない。


同じ料理でも、

同じ流れでも、

合う者と合わない者が出る。



◆ズレる個人


一人の兵。


流れには乗っている。


だが

動きが重い。


別の者は

逆に軽すぎる。


ルナが

小さく言う。


「……人ごとに……違う……」



◆原因


外からの影響。

内側の変化。

体調。

経験。


すべてが

重なっている。



◆一律では足りない


アリアが

静かに言う。


「……仕組みは

 全体を整えます」


「……ですが

 個人は別です」



◆料理の方向


ミナが

頷く。


「……調整やな」



◆基本の鍋


いつもの鍋を作る。


基準の料理。


変えない。



◆個別の調整


そこに

少しだけ手を加える。


・重い者には

 少し軽く


・軽すぎる者には

 少し重く


・速い者には

 落ち着く味


・遅い者には

 動きを出す味



◆微調整


大きく変えない。


ほんの少し。


一つまみ。

一滴。


それだけ。



◆渡す


それぞれに

違う皿を渡す。


誰にも

説明しない。


ただ

食べてもらう。



◆反応


重かった兵が

息を吐く。


「……楽だ」


軽すぎた者が

少し落ち着く。


「……ちょうどいい」



◆個の安定


全体の流れはそのまま。


だが

個々が整う。


ズレが減る。



◆料理の意味


アリアが

言う。


「……整えるとは

 均一にすることではありません」


「……合う形にすることです」



◆まかない部の理解


ミナが

笑う。


「……一人ずつやな」


ルナが

うなずく。


「……同じじゃない……」



◆次へ


城は

さらに安定する。


流れも、

仕組みも、

個人も整う。


だが――

次に来るのは、


予測できない変化。


これまでの経験が

通じるか分からないもの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ