外から来るもの
翌朝。
魔王城の門前に、
一台の馬車が止まった。
砂にまみれた車体。
揺れの残る車輪。
長い距離を来たことが
すぐに分かる。
門兵が
中を覗き込む。
「……使者だ」
⸻
◆異質な気配
城の中に
通される。
その瞬間。
空気が、
わずかに歪む。
整っていた流れに、
小さな引っかかり。
ミナが
調理場で顔を上げる。
「……来たな」
⸻
◆持ち込まれる歪み
使者は
疲れている。
だが
それだけではない。
呼吸が合っていない。
動きがバラバラ。
速いところと
遅いところが混ざっている。
ルナが
小さく言う。
「……乱れてる……」
⸻
◆外の影響
アリアが
静かに言う。
「……外の歪みです」
整っていない土地。
そこで生まれた流れ。
それが
そのまま持ち込まれている。
⸻
◆最初の対応
ミナが
鍋に火を入れる。
今回は
判断が早い。
「……まず落とす」
⸻
◆整える料理
材料は
シンプル。
豆と水。
少量の塩。
刺激を入れない。
強くしない。
⸻
◆温度
火は
弱め。
ゆっくり温める。
急な変化を
与えない。
ルナが
丁寧に混ぜる。
⸻
◆一口
使者に
皿を渡す。
最初は
戸惑う。
だが
食べる。
⸻
◆乱れの緩和
呼吸が
少し整う。
速さが
落ちる。
遅さが
揃う。
ミナが
頷く。
「……戻ってきたな」
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◆話せる状態
ようやく
言葉が通る。
使者が
口を開く。
「……北の地が、
崩れ始めています」
⸻
◆新たな問題
均一でもない。
速すぎでもない。
止まってもいない。
すべてが混ざった歪み。
流れが
制御できない。
⸻
◆次の任務
魔王が
静かに命じる。
「……向かえ」
短い言葉。
だが
十分だった。
⸻
◆まかない部の準備
ミナが
立ち上がる。
「……また外やな」
ルナが
小さくうなずく。
「……行く……」
アリアが
静かに言う。
「……今回の歪みは、
複合です」
⸻
◆次へ
三人は
再び準備を始める。
城の外。
新しい歪み。
積み重ねたすべてが、
試される。
⸻
火は、
静かに揺れる。
だが次は――
これまでのすべてが
通じるかどうか。




