表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も魔王城は飯がうまい  作者: 昼の月
370/378

外から来るもの

翌朝。


魔王城の門前に、

一台の馬車が止まった。


砂にまみれた車体。

揺れの残る車輪。


長い距離を来たことが

すぐに分かる。


門兵が

中を覗き込む。


「……使者だ」



◆異質な気配


城の中に

通される。


その瞬間。


空気が、

わずかに歪む。


整っていた流れに、

小さな引っかかり。


ミナが

調理場で顔を上げる。


「……来たな」



◆持ち込まれる歪み


使者は

疲れている。


だが

それだけではない。


呼吸が合っていない。

動きがバラバラ。


速いところと

遅いところが混ざっている。


ルナが

小さく言う。


「……乱れてる……」



◆外の影響


アリアが

静かに言う。


「……外の歪みです」


整っていない土地。


そこで生まれた流れ。


それが

そのまま持ち込まれている。



◆最初の対応


ミナが

鍋に火を入れる。


今回は

判断が早い。


「……まず落とす」



◆整える料理


材料は

シンプル。


豆と水。

少量の塩。


刺激を入れない。


強くしない。



◆温度


火は

弱め。


ゆっくり温める。


急な変化を

与えない。


ルナが

丁寧に混ぜる。



◆一口


使者に

皿を渡す。


最初は

戸惑う。


だが

食べる。



◆乱れの緩和


呼吸が

少し整う。


速さが

落ちる。


遅さが

揃う。


ミナが

頷く。


「……戻ってきたな」



◆話せる状態


ようやく

言葉が通る。


使者が

口を開く。


「……北の地が、

 崩れ始めています」



◆新たな問題


均一でもない。

速すぎでもない。

止まってもいない。


すべてが混ざった歪み。


流れが

制御できない。



◆次の任務


魔王が

静かに命じる。


「……向かえ」


短い言葉。


だが

十分だった。



◆まかない部の準備


ミナが

立ち上がる。


「……また外やな」


ルナが

小さくうなずく。


「……行く……」


アリアが

静かに言う。


「……今回の歪みは、

 複合です」



◆次へ


三人は

再び準備を始める。


城の外。


新しい歪み。


積み重ねたすべてが、

試される。



火は、

静かに揺れる。


だが次は――

これまでのすべてが

通じるかどうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ