まかない部の形
夜の調理場。
火は
弱く灯っている。
人の気配は少ない。
一日の流れが終わり、
城は静かだった。
ミナが
椅子に腰を下ろす。
「……一通りやな」
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◆終わった後
外の世界も。
城の中も。
整えた。
崩れも、
偏りも、
流れも。
すべてに
手を入れた。
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◆空白
ルナが
鍋を見つめる。
「……次……?」
やることは
ある。
だが
急ぐものはない。
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◆変わったもの
アリアが
静かに言う。
「……私たちは
変わりました」
旅の前とは
違う。
料理の意味も、
見方も。
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◆料理の再確認
ミナが
立ち上がる。
「……ほな
一回作るか」
特別なものではない。
いつもの料理。
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◆手順
豆を洗う。
野菜を切る。
火を入れる。
混ぜる。
どこにでもある工程。
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◆違い
だが
手の動きが違う。
急がない。
止めない。
偏らない。
自然に
整っている。
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◆一皿
料理ができる。
派手ではない。
だが
無理がない。
三人は
それを囲む。
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◆食べる
静かに食べる。
会話は少ない。
だが
落ち着いている。
ルナが
小さく言う。
「……これ……」
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◆答え
ミナが
頷く。
「……これやな」
特別ではない。
だが
今の三人の形。
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◆アリアの言葉
「……整えるとは
外を変えることではなく」
「……自分の形を持つことです」
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◆まかない部の現在
三人は
同じ料理を食べる。
同じではない。
それぞれの手。
それぞれの役割。
だが
一つの形。
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◆次へ
夜は
静かに更ける。
火は
消えない。
明日もまた、
料理を作る。
整える。
続ける。
そして――
新しい何かが、
また訪れる。




