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今日も魔王城は飯がうまい  作者: 昼の月
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魔王への報告

長い旅路の果て。


三人は、

魔王城へと戻った。


黒い城壁。

高い塔。


だが、

門は静かに開く。


兵たちが

一斉に頭を下げる。


「お帰りなさい」


ミナが

軽く手を上げる。


「……戻ったで」



◆変わらない場所


城の中は

変わっていない。


廊下は静か。

空気は落ち着いている。


だが三人には、

少し違って見えた。


ルナが

小さく言う。


「……戻った……」



◆調理場へ


三人は

まっすぐ

調理場へ向かう。


久しぶりの場所。


大きな鍋。

整った道具。


火もある。


ミナが

深く息を吐く。


「……ここやな」



◆火を入れる


火を起こす。


安定した炎。


風に揺れない。


消えない。


ルナが

少しだけ笑う。


「……安心……」



◆料理の再構築


アリアが

言う。


「……これまでを

 使います」


ミナが

材料を並べる。


多すぎない。

少なすぎない。



◆組み合わせ


・崩れないように、

 まとめすぎない


・速すぎないように、

 弱火


・均一になりすぎないように、

 少しだけ差


・過剰にならないように、

 引く


すべてを

少しずつ取り入れる。



◆一皿


料理は

完成する。


特別に派手ではない。


だが

無理がない。


落ち着いた一皿。



◆魔王の前へ


玉座の間。


魔王が

静かに座っている。


三人は

皿を差し出す。


魔王は

何も言わず、

一口食べる。



◆評価


しばらく沈黙。


やがて

魔王が言う。


「……無理がないな」


それだけ。


だが

十分だった。



◆報告


アリアが

静かに話す。


止まる世界。

速すぎる町。

壊れる土地。

満ちた場所。

空白の地。


それぞれの

料理。


それぞれの

整え方。



◆結論


ミナが

最後に言う。


「……結局な」


「料理ってのは

 場所に合わせるもんや」


ルナが

続ける。


「……無理したら

 壊れる……」



◆魔王の言葉


魔王が

ゆっくり頷く。


「……ならば」


「この城も

 変えるべきだな」



◆新たな任務


魔王が

三人を見る。


「次は――」


「城の中を

 整えろ」



◆まかない部の理解


アリアが

静かに答える。


「……承知しました」


ミナが

笑う。


「……一番面倒やな」


ルナが

小さくうなずく。



◆次へ


調理場の火が

静かに揺れる。


外の世界ではなく、

今度は内側。


魔王城そのもの。


積み重ねた知識で、

最も身近な場所を整える。

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