探索結果
部屋の中央に集まって探索の結果発表です!
「あの絵なんかあったんか?」
「特に変わった事はなかったけど裏に作者?さんの名前が書いてあったよ。ガモウ ケイって人が描いたみたい。」
「…七海先輩。ここに来るまでに話してた事覚えてます?」
「ここに来るまでの話?何か重要な事でも言ってたっけ?」
思い出すのはここに来るまでのに折角だからと一人ずつ順番に怪談を披露しながら来たことぐらい。
…怖かったので軽く聞き流していた。そして、自分が何を話したらいいかも悩んでたから内容が被らないように注意してたぐらいで内容は全く覚えてません。
ちなみにどうでもいいかもしれないけど私が話した怪談話はトイレの花子さん。
怖くないわっ‼とツッコミが入りました。
いや、怖いよ?だって、トイレ常時待機して出番待ってるんだよ?
安心してトイレ出来ないし。いつ出てくるかわかんないし。
トイレが行けない恐怖…。誰にもわかって貰えませんでした。
まぁ、その話しは置いておいて。
「…お前。ミツル先輩の話し聞いてなかってんな。」
「そんなことないよ‼ちゃんと聞いてた‼」
「じゃあ、なんでガモウって奴わからんげんて。」
「聞いてたけど忘れたの!」
「七海先輩、ガモウはこの屋敷の持ち主の名字ですよ。きっとあの絵はここの人が描いたんでしょうね。」
「へー。…。うん。聞いてた‼思い出したよ‼」
「じゃあ、ガモウの奥さんの名前言ってみ?」
「え?なんで?」
「話聞いとったならわかるやろ?一緒にミツル先輩が話しとったぞ。」
そんなんしるかっ‼
でも、きっとさっきの絵の人が奥さんだよね?
"愛しの"とかタイトルに書かれてたし。
「…奥さんの名前は月さんじゃなかったっけ?」
「はっ。やっぱ聞いてなかったんやな。ぜーんぜん違うし。」
「えっ?だってあの絵のタイトルにも書いてあったよ?」
「そんなん適当につけたかなんかやろ。奥さんの名前はユエって、言っとったぞ。」
「ん!?ユエって月って書くじゃん!」
「はぁ?そんな読み聞いたことないし。なぁ海斗?」
「…そうですね。」
「言うの!確か中国かそっちのほうでの発音だったはず。」
私の今戻った前世の記憶ではね!
カードを操る少女漫画に同じ名前の人がいたから。
可愛い小学生のコスプレして戦うとかめっちゃ可愛いの‼
ピコーンとまた思い出しましたぞ。
…そんなのはいいからゲームの攻略の記憶早くきて。
「てか、そんなんはどーでもいい。絵のタイトルとか言ってる時点で聞いてなかったのバレとるしな。」
「…七海先輩…。」
残念な目でみる海斗クンになんか申し訳なくなります。
「まぁ。それは置いといて…。他に何か見つけた?」
「海斗なんかあれんたら先言えや。」
「オレですか?なんかテーブルに書いてありましたよ。でも、意味があるかはわかりません。あと、鍵が板の隙間に落ちてました。取ろうとしたけど狭くて手は入らないし届きそうな物も無かったのでそのままです。」
海斗クン‼真面目に探してくれたんだね…!
感謝感激雨嵐です‼…なんか少し違う気もするけど…とりあえず嬉しいんだ。
あんな、めちゃくちゃな説明でここまでしっかりしてくれるなんて…。
あとで、ちゃんとえらかったよって未華ちゃんに報告するから‼
「ふーん。テーブルに何が書いてあったんや?」
「記号?図形?みたいな感じですね。」
「ちょっと見てみる?」
「まぁ、その前にとりあえず俺の報告もしとくわ。こっちはこの本と酒の底の裏になんか数字が書いてあった事ぐらいやな。」
ポンと叩きながら足元に置いてあった本をとって出した。
あっ。さっき私も見た日記本だ。
…扱いが雑ですよ。呪われても知らないですよ。大事な事なので2回言います。
「ザーッと読んだけど。わかったんはユエって言う女はめんどくせーって事やな。」
「えっ?それってユエさんが書いたってなんでわかるの?」
「そういえばさっきお前読んどったな。そん時、最後のページ見たんか?」
海斗クンに渡しながら聞かれた。
最後のページ?怖いなぁとは思ったけどユエさんだと記した書き方はしてなかったと思う。
「最後のページは袋とじみたいにくっついとってん。そこに書いてあった。たぶんくっついとったのは血せいやと思う。」
海斗クンの手がピタッと止まった。
調度そのページをめくろうとした瞬間だったみたいだ。
…わざとなのか?
チラッと光クンの方を見ると手で口元を隠していて見えないが目が笑っている。
絶対にわざとだ‼
「なんで血だなんてわかるの?ただ言ってるだけでしょ?」
血だなんて気持ち悪いし縁起でもない。
こんな所でたちの悪い冗談は止めてよね!
「嘘じゃないし。絶対に血やって。茶色く変色してる具合に乾いてパリパリになる感じ。変に生臭いのがその証拠やっ‼」
ムッとした光クンに力説されたけど全くわかりません。
てか、気持ち悪いーーーー‼
思わず引いた顔で光クンを見るとイラっとした顔をされました。
「なら、お前が見て確かめてみ‼」
海斗クンからバッと本を奪い取ると私の顔の前に突きつけてきた。
……これが何か?
何も書かれてない普通のページですが。
あえて言うなら年季が入っているので少し黄ばんでる程度。
どういうことだ?からかわれているのか?
光クンは、ドヤって感じで意地悪な顔をしているし海斗クンは仕方ながないなとため息をついている。
うーん…。騙してる感じではないよね。
どちらかと言うと反応待ちって感じ?
"キャー"とか"イヤー"とかの。
「……キャー。なにこれー。…」
「お前なめてんのか…?」
なんかそういわないといけない雰囲気だったんだもん!
雰囲気読んだのに怒られるってなんでよ。
そもそも、何も書いて無いのに何を怖がれというんだ。
「光クンこそからかってるの?何も書いてないじゃん。」
その言葉を聞いた光クンの顔色がサッと変わった。
「はぁ!?なに言ってるん!怖がらそうとしてそんな事言ってるならど突くぞ‼」
「まぁまぁ光先輩落ち着いて。七海先輩も謝って下さい。嘘は駄目ですよ。光先輩キレたりしたら武器なしのオレ一人じゃ守れないので無茶は止めてください。」
「海斗言ったな?武器あれんたら勝てれんな?じゃあ、今すぐ持ってこいや‼で、勝負しろや‼」
「ほら、だんだん面倒な感じになって来たのでとりあえず謝って下さい。その後は…まぁなんとかなるようにしかなりませんが…。マジとりあえず謝って。」
だんだん光クンの顔が鬼の形相になってきた。
やばい。でも、見えないものは見えないし!
「本当に見えない!嘘ついてない!」
海斗クンの後ろに隠れながら言う。
「はぁ?さっき聞いてない話を聞いたとかいう嘘つきの言葉は信じられんわ。」
ここにきてさっきの嘘が裏目に出るなんて…。
でも、さっきの話だって嘘ではないし。聞いてましたよ。耳から耳へ通り抜けていっただけで。
「本当に本当だってば。何にも書かれてない普通のページにしか見えないの!」
「…光先輩本当に見えないのかも知れないですよ?」
海斗クン!ありがとう!
海斗クンの背中から出たくないです。
「なんや?そんな女の言うこと信じるんか?」
「だって、こんなに頑なに違うっていってますし。…七海先輩が嘘ついてるとすると、とっくに土下座して謝っててもおかしくない状況ですよ。」
「さっきは謝らんかったぞ。」
「さっきのは別にそこまで光先輩怒ってなかったじゃないですか。いつも七海先輩は、雰囲気よんで割りとマジでヤバイ時はそれまでに謝ったりして回避してるん姿よく見ますよ。」
海斗クンよく私を見ていらっしゃる。…恥ずかしい姿ばっかり見られているようでなんか気まずい。
「だからって本当に見えてるか見えてないかの証拠にもならんよな?」
「まぁ、そうですね。」
あっさりと引かないで!頑張って海斗クン!
「おい。とりあえず海斗の後ろから出てこいや。なんも手は出さんし。」
…本当に?海斗クンの背中から出たくないけど海斗クンもそうしろと目で訴えてるし…。
とりあえず海斗クンの隣に移動した。
「マジで見えてないんやな?」
真っ白なページを超至近距離で見せられる。
「さっきから言ってるじゃん。何もないってば。しいて言えば少し黄ばんでるかなってぐらい。」
「…じゃあ、お前ココ触ってみろや。手のひらでベタっとやぞ」
光クンが示したのは本の真ん中のところ。
言われた通りに手のひらをそこに合わせる。
…光クンと海斗クンの顔がひきつってドン引きしている。
「…………わかった。見えないんやな。」
「…………光先輩。エグい事させましたね……。」
「えっ‼私、今何を触ったの!?」
「知らないほうがいいと思います。まぁ、疑いがはれてよかったたじゃないですか。」
「そうやな。本当に見えんことはわかった。」
「よくなーーーーい‼」
「とりあえずその手で俺等を触るなよ。」
「気休めですがコンビニのウェットティッシュあるんで使って下さい。…ゴミを持って近づかないで下さいね。」
本当に一体何を触らせたのよ‼
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森戸七海 侵食中…
服装:ジャケット Tシャツ デニム スニーカー
装備:ペンライト
持ち物:メモ張 ペン ハンカチ ティッシュ ペンライト 塩(手のひらサイズ)
内山光 ドン引き
服装:デニムツナギ(風神雷神の刺繍入り)
装備:懐中電灯
持ち物:味塩(瓶)残り2/3 味塩(詰め替え用) メリケンサック小(威力小) 携帯催涙スプレー ポケベル アイスピック(カバー付き)
奥田海斗 焦り&心配&引きぎみ
服装:パーカー Tシャツ チノパン スニーカー
装備:懐中電灯 ポシエット
持ち物:ペン メモ張 ティッシュ ポケベル ボイスレコーダー 使い捨てカメラ
日記がテーブルへ移動
ウェットティッシュは使用したので無くなりました