1話
章タイトルを入れたことで続きが投稿されることに気づいた人はいるんでしょうかね??
カウントダウン!
3・2・1!
「HAPPY NEW YEAR!!!あけおめ!!!!」
「はいはい。あけましておめでとう」
来たぜお正月!!なら!!!
「お正月といえばお年玉!!ということで紗耶香さん!お年玉頂戴!!!」
この時期にしか貰えないからねだるぜ!!
「あららー、高校生の陽凪ちゃんが働き始めて少ししか経ってないお義姉ちゃんにおねだりするなんて悪い子だね~」
嫌な予感がする。というか終わった感じしかしない。
多分これは確実に墓穴掘ったやつ...............。
「あげてもいいけどー、それには代償がー、必要でー」
「いらないいらない!!やっぱりいりません!!あー、やっぱり優しい優しい紗耶香お義姉ちゃんにお年玉貰うのは忍びないなー」
「ふふふ、やっぱりそーだよねー」
ふぅ.......危ない危ない。今の紗耶香さんなら何されるか分からないからね。
私達の関係は変わった。悪い方ではなくて良い方に変わった。
まずすれ違いがあまりなくなった。
お互いがお互い思っていることを話せるようになった。もちろん言えないこともあるけど、それでもなるべく言うようにしている。
そのせいで喧嘩になることもしばしばあるけどそれさえも楽しい。
あの頃、お母さんや沙那ねぇと暮らしていた頃のような時間をすごせたから。
私は決して愛の少ない環境で育ったとは思わない。
お母さんに甘える時間。お姉ちゃんと喧嘩する時間。家族が一緒にいる時間。そんなもの私の人生では少なった。
でもお母さんも沙那ねぇも少ない時間でめいいっぱい愛してくれた。
一生分の愛を注いでくれた。
そして美咲も未空も、私を愛してくれた。特に美咲にはもう.........ね?
でも異性からの好意なんてものはアイツのせいで無理になった。そう思われるだけで吐き気がする。その心を折ってやりたくなる。だからこれは愛になんてならない。ただの馬鹿馬鹿しい気持ち。私にとってはそう。
ただ他人を愛する気持ちを否定することはできない。
だって私は、紗耶香さんのことを、姉の嫁として、義姉として、家族として、そして1人の人間として愛してる。
結婚できない?社会保障が受けれない?そんなの知らない。私は私の純粋な気持ちで紗耶香さんを愛してる。条例が何?法律が何?そんなもので諦められるほどこっちはそんな浅い気持ちじゃない。
私はそれくらい紗耶香さんを愛してる。
重いって言われるかもしれない。でもきっとそれが私達にとっては良いんだと思う。
独占欲が強くて、どうしても自分の隣にいてほしくて、自分以外が隣にいることを認めたくない。そう私達は思ってる。
私的には別に紗耶香さんに縛られること、依存されることは嬉しいだけでしかない。
まるで私が紗耶香さんに支配されているようで、紗耶香さんによって紗耶香さん好みに染められている感覚がこよなく好き。
だから私は........。
「陽凪ちゃーん!今から初詣に行く?」
「今から?」
「そうそう今から。朝に行くのもいいけどこーやって日付が変わったあたりで行くのもまた良いものよー」
「んー、行く!!」
「よし!じゃああったかい格好して行こうね」
「はーい!」
――――――
「おぉー、深夜なのに人いっぱいだー」
「考えてることはみんな一緒だよ。それに夜に初詣に行く方がなんかワクワクしない?」
「する!!」
そんなこんなで近くの神社に来た私達。いつも来ている神社。変わらない風景。変わらない場所。もちろんあの頃と比べたらっていう話。
「どーかしたの陽凪ちゃん?」
「変わらないなーって思って?」
「あれ?もしかして夜の初詣来たことある?」
「結構昔にね。お母さんが眠い私と沙那ねぇを連れて来てくれたことがあってね、その時以来。全然変わってなくてびっくりした」
「そっか」
変わってなさすぎてあの幸せの思い出を思い出しちゃう。
眠いー眠いーって言ってた私を背負って、頑張って起きてた沙那ねぇの手を引っ張って連れて来てくれたこの場所。
着いた時にライトアップされた神社に並ぶ人の多さにびっくりして目が覚めた私と沙那ねぇを声をあげて笑ったお母さん。
親子3人が並んでお参りした時に私達を想ってくれてたお母さん。おみくじを引いて沙那ねぇと張り合ってた私の二人まとめて抱きしめてくれた時のお母さん。
全部覚えてる。
普段見ないようなすっごい嬉しそうな顔してたから。
だから、そんなお母さんを思い出すこの場所は大好きだ。
.....................大好きだからこそ今日ぐらいにしか来たくはないけどね。
そう思ってたらあたたかい何かが私の手を握った。
あの頃と同じギュッと握ってくれたお母さんの手のように。
もちろんお母さんの手なんかじゃなくて隣にいる紗耶香さんの手だけど。
じーっと紗耶香さんを見つめるけど何も反応されない。
それがすごくありがたっかった。
そのまま列が進むのを待つ。
手を繋いだまま、幸せな記憶を手放さないまま待つ。
そして順番が来る。
二礼二拍手一礼。
今年は色々ありました。でも今こうやって幸せに暮らすことができています。だからこれからも、紗耶香さんと毎日健康で、ずっとずっと暮らしていけるようこの1年も頑張っていきますので見守っていてください。
「陽凪ちゃん何お願いしたの?」
「秘密ですー。紗耶香さんは何お願いしたんですかー?」
「陽凪ちゃんが言わないなら私も当然秘密ー」
まぁそうだよね。私が言わないなら言わないよねー。
「それじゃおみくじ引いて帰ろうか」
「そうだね」
テクテクと歩いておみくじを買う。
最近は凶を抜いているおみくじもあるって聞いたことあるけどここのおみくじはどうなんだろう。
..............中吉だって。なんか微妙だね。
「紗耶香さんはどうだった?私は中吉だったよ」
「私は吉だった」
ふむふむ............まぁよくもなく悪くもなくって感じだね。
どうしようかな?持ち帰るかこのまま括るか.............。
うん。持って帰ろ。紗耶香さんと一緒に来た記念だからね。
「それじゃもうそろそろ帰ろっか」
「うん」
また手を繋いで歩き出す。
自然とお互い黙ったまま歩くけど全然気まずくない。
むしろこの沈黙さえも心地良いと感じる。
............そういえば忘れてた。
ささやかな私からのプレゼント。
「あっ!?ちょっと電話するから紗耶香さん先家入ってて」
「了解〜。寒いから早く切り上げるんだよー」
「はーい」
...............よし。じゃあこれをポストに入れてっと。
今さらこういうものかよって思われるかもしれないけど、これは形に残るから良いんだよ。
いつかは一緒にいられなくなる。
ならこうやって形に残して、寂しくなったらいつでも振り返られるようにする。
幸せな思い出をいつでも思い出せるようにする。
きっとこれが私にとっての一番。
続きを書くかは未定です。
ちなみに陽凪がポストに置いたのは年賀状です。
内容
大好きなお義姉ちゃん、今年1年もよろしくお願いします。
あなたの義妹であり恋人の陽凪より




