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39話

時間はさかのぼって陽凪が友達や紗耶香を避け始めた頃に戻ります。

 最近陽凪ちゃんの様子がおかしい。明らかに私を避けてるんだよね。


 話しかけても素っ気なく返されるし、帰る時間も遅くなってて危ないから早く帰ってきてって言っても聞いてくれないし、そのせいで最近は一緒にご飯を食べれてないから少し寂しい。


「どしたの紗耶香?そんな辛気臭い顔して。............あっ!新しい彼氏君か彼女さんにでもフラれた?」


「そんなわけないでしょ?私には陽凪ちゃんがいるんだから作るわけないでしょ?」


「なら何があったのよ。正直そんなドヨーンとした空気纏ってて結構ウザいよ?」


「うわ舞ひどっ!...........陽凪ちゃんの様子が最近変で困ってるんだよぉ」


 昼休憩だから遠慮なく机に突っ伏す。もう嫌。私何かしたっけ?ここ最近は何もしてないはずなのになぁ。


「どうせあんたのことだから陽凪ちゃんのこと性的に襲ったんでしょ?それなら避けられるのも当然」


「陽凪ちゃんを襲っても押し倒してもいませんー。心あたりがなさ過ぎて困ってるんですー」


 そもそも私が陽凪ちゃんを襲うわけないじゃない。未遂なら何回かあるけどそれはほとんど遊びみたいなもので、口だけなものだから誤解も何もされないと思う。....................酔った時のやつは例外。


「まぁでもちょうど良かったんじゃない?」


「ん?どういうこと?」


「だって酔った時に紗耶香から聞いた家庭状況的に.....」


「ちょっと待って!!酔った時に聞いたってどこまで聞いたの!?」


 まずい..........。隠してたつもりだったけどそれはしらふの私の話か!酔った時の私なに言ってんのよ!?


「えーっとまずは紗耶香の恋人さんの沙那さんは亡くなってて」


「...............続けて?」


「その妹の陽凪ちゃんと一緒に暮らしてて」


「うん」


「陽凪ちゃん可愛い!!義妹って可愛いってテンションMAXになって」


「.................うん」


「日夜陽凪ちゃんをかまいまくって」


「.........................。」


「仲良く暮らしてるってとこまで知ってる」


「それ全部じゃん!!」


「そうとも言う」


 ほんと何してんの私!!酔ったら口軽すぎない??


「.................................................で、ちょうど良いって何?」


「すっごい間があったねー」


「うるさい。早く答えて」


「だって紗耶香って陽凪ちゃんにべったりすぎるでしょ?話聞いてるだけでもずっと一緒にいるって分かるよ?だから少しくらい義妹離れしてみたら?」


「ずっと一緒にいるって当たり前じゃない。私は陽凪ちゃんの義姉なんだから」


 そこで不思議そうにされても私が困るんだけど?


「いや、姉妹だって言っても2人は義理の姉妹なんでしょ?陽凪ちゃんだって友達はいるだろうし彼氏君だっているんじゃないの?」


「義理でも一緒にいるのは普通でしょ?それに陽凪ちゃん友達はいるけど彼氏はいないよ?」


「いやいや..........だから普通の姉妹でもそんなに一緒にいないってば。むしろ一緒にいる方があまりないんじゃない?だって紗耶香だって友達いるでしょ?」


「そりゃ舞以外にもいますとも」


「その人と会ったり休みの日でも1人でいたりするでしょ?前みたいに職場での飲みだって同窓会だってあるでしょ?学生時代の友達とだって会うでしょ?」


「友達と会うときは陽凪ちゃんも一緒だし、そもそも私友達少ないからそんなに会えるわけでもない。職場の飲みとか同窓会とかはどうしても行かなきゃいけないとき以外は全部断ってるね。だって陽凪ちゃんと飲み、どっちが大切かって言われたらもちろん陽凪ちゃんだからね」


 まぁ後は学生時代の人には会いたくないって感じかな?この年にもなれば同じクラスメイトなんかは結婚もしだしてきて、たまに招待状なんか家に届く。でも行かない。


 そこまで仲良くなかったし、なんか行きたくないから。


「はぁ................これはもう私の手には負えん」


「ん?それってどういう意味?」


「いい紗耶香?友達として言ってあげる。あんたちょっと異常よ?」


「どこが?」


「その陽凪ちゃんに対する執着っていえばいいのかな?分かんないけどそんな感じの。はっきり言ってなんでそこまでなの?」


 なんでって言われても............1つには陽凪ちゃんを寂しくさせないため。陽凪ちゃんも1人は嫌だってずっと言ってるからから意識して近くにいようとしてる。


 あとは.........なんだろ?私にも分からないけど何となく近くにいたい................自分の目の届くところにいてほしいからかな?


「理由はいくつかあるけど舞には言えない」


「それはなんで?」


「陽凪ちゃんのプライバシーにかかわるから」


「はぁ.......なら仕方ないか。家族でもない私が口出しちゃいけないことだと思うからね。でもこれだけ言っとく。紗耶香少しは陽凪ちゃんから離れなさい。そしたら見えてくるものがあるんじゃない?」


 そんなものなのかな?別に私が理解しなくちゃいけないことはあまりないんじゃないのかな?


 そりゃまだ詳しくは陽凪ちゃんのことを知らないから知りたいけど、いまさら自分自身を再確認しろって言われても結果は変わらないと思うけどね。


 それに今陽凪ちゃんから離れたらそれこそ取り返しのつかないことになりかねないから、陽凪ちゃんが普通に戻ったら少しぐらいは離れてもいいかな?

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