19話
はぁ、もう無理。腕痛いしのど痛いし足が疲れた。
あの人ほんと何者?1日中ハイテンションで休むことなく、私以上にはしゃぎまわってそれなのに全然辛そうにしてないってどういうこと。
ウィンドウショッピングはもういろんなお店を、それこそ端から端まで歩きとおしたし、ボウリングは私より重いボウリングの球使って3ゲーム投げっぱで、ゲーセンに入れば音ゲーからレースゲーにシューティング、クレーンまでやって最後にはカラオケ。ずっと歌いっぱでもう大変。
あの人は完全なる体力化け。もう私にはついて行けない...............。紗耶香さん骨だけは拾って下さい。
「陽凪ちゃんお疲れ様?どうだった今日?」
「もう疲れた!これ以上動きたくない!!栞里さんなんであんなはしゃげるんですか!?」
「それが栞里だからねー」
あんの見た目詐欺師め。ことあるごとに私に抱き着いてくるんだからそれに対処するのも疲れた。
「紗耶香さんは大丈夫なんですか?私以上に巻き込まれてたけど..............?」
「あはは、人間って慣れるとなんでもないように感じるんだよ」
なんか、紗耶香さんがめったに見られない遠い目してるけどそんなにヤバかったの?
「今日のはまだ軽い方だったから私でもついて行けたんだよ?」
「え!?あれで軽い方なの!?2日以上は楽しめるルートだったよ!?」
「ショッピングは基本端から端まで見るのを2回以上はするし、ゲーセンにボウリング、カラオケは定番で満足いくまでずっといたし、夏になればここにプールか海が増えて、冬ならイルミネーションを見に行ったり冬限定のスイーツを食べに行ったり、猫カフェに行ったりいろいろしたね。それも1日で.........」
うわぁ、それはもうアグレッシブを通り越してもうそれはただの中毒者にしか見えない..............。
「それと陽凪ちゃん残念なお知らせがあるわ」
「聞きたくないです。ベッドが私を呼んでるので寝ます」
「こら、もう夜だけど汗を流さないといけないじゃない。休みだからといってそんなこと許しません」
「.......................お慈悲を私に」
「そんなもの私も欲しいわ。来週はご飯たべようだってさ」
「回避する方法は?」
「ない」
「私は風邪をひく予定があるので遠慮します」
「残念。栞里はうちに来る予定らしいよ?もちろん私の許可もなく勝手に決められたことだけど」
「断る、という選択肢は?」
「あるけどそしたら今日の3倍振り回されるわ」
「......................人間諦めって大切ですよね?」
「そうね。人間諦めが大切よ」
はぁ、2人そろって大きなため息をつく。
もういいや。どうにでもなれ。
「で、今日のご飯は出前を頼もうと思うんだけどいいよね?もうご飯作る気力も体力もないから」
「紗耶香さんに全部任せます。私は、もう、無理」
バタンって机に突っ伏す。
部活よりキツイ休日っていったい何なの?
あぁ平穏だったあの頃が懐かしい。もう私達には平穏は訪れないのかな?




