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20話

今更ですがブクマ、評価してくださった方々ありがとうございます。そしていつも読んでくださっている方々ありがとうございます。

 あー疲れすぎて寝れないわ。陽凪ちゃんがいる手前普通に過ごしてたけどやっぱり栞里についてくのは不可能ね。


 もうご飯も食べてお風呂にも入ってやること全部終わってるのに全く眠くない。なんでだろう?歳?いやいやまだ20代半ばだから大丈夫なはず...............。大丈夫よね?まだ若いよね?


 どうしよう。時間は1時を過ぎたあたりだからホットミルクでも作ってみようかな?はちみつ入れた甘いやつをね。


 カロリー?そんなもの消えてなくなったから気にしない気にしない。


 ふわぁ.............。ん?あくびが聞こえた?誰?................陽凪ちゃんか。


「陽凪ちゃんどうしたの?」


「んーーーー、眠れんの。それにさっき嫌な夢みたん」


「そっか。大丈夫?」


「ううんだいじょばん。あのね、お母さんとお姉ちゃんが私を置いていくん。待ってって言っても聞いてくれんのん。それで独りでいたら紗耶香お義姉ちゃんが来てくれるんけど、結局独りになるん。そんな夢みたん」


 なんでこのタイミングなのよ。陽凪ちゃんにとって最悪な夢じゃない。


「大丈夫お義姉ちゃんはどこにもいかない。陽凪ちゃんを独りにはさせない」


「んーー、陽凪じゃないもん。なぎって呼んで?」


 初めて聞いた陽凪ちゃんの呼び方。もしかしたらお母さんが呼んでた呼び方なのかな?さーちゃんも言ったところ聞いたことがないから多分そう。なら呼んでもいいか分からないけど陽凪ちゃんがそう言ってるんだから良いよね?


「なぎちゃん?今日は私と一緒に寝る?」


「うん。こっち来て?」


 陽凪ちゃんに袖を掴まれて連れて行かれたのは陽凪ちゃんの部屋。


 化粧品が置かれた棚に勉強道具が散らばってる机、ベッドの側にある本棚には少女漫画とか小説とかクマのぬいぐるみが置かれてた。


 そしてベッドにはそれなりに大きなネコのぬいぐるみあった。


「ここ来て。一緒寝よ?」


 ベッドに座った陽凪ちゃんが隣をパシパシ叩いてる。


 そのとおり隣に座ったら陽凪ちゃんは満足そうに笑うとベッドの中に入っていった。


 それを見てるとまたキュッって袖を握られた。


「一緒寝る」


 もう仕方ないな。明日どうなっても知らないよ?


 陽凪ちゃんの隣に寝転がると陽凪ちゃんが寄り添ってきた。


「んー♪」


 ぐりぐりと私の腕に顔をこすりつけてる。


 横を向いて頭を撫でる。柔らかい髪を梳くように撫でる。


 すると私の胸元のシャツを握って寝始める。まだ頭を撫でる。


 すーすーっと可愛い寝息が聞こえてきた。眠たかったけど寝たくなかったんだね。


 陽凪ちゃんの頭を撫でながら考える。


 陽凪ちゃんって甘えん坊なのに甘え方が下手で、甘え方を知らなくてこっちから甘えさせないといけない可哀そうな子。


 多分小さい頃から甘えることを遠慮してたんだろうな。お母さんの負担にならないように、さーちゃんを不安にさせないようにずっと我慢してきたんだろうな。


 だから今の陽凪ちゃんがいる。普段は明るくて元気な子だけど何かあってもそれを隠す。どんなにつらくてもなにもなかったように振舞う。それが定着してしまったのが陽凪ちゃん。


 だから私が気づいてあげなくちゃいけない。いろんなことを溜め込む陽凪ちゃんだから私が気づいてあげて発散させなきゃいけない。


 その点さーちゃんはすっごく上手かった。陽凪ちゃんが普通にしてても熱を出してることをすぐ見抜くし、精神的に弱ってたらすぐに甘えさせてあげてた。


 さーちゃんの代わりになるって決めたんだから私はできるようにならなきゃいけない。


 私のことを家族って思ってる子なんだもん。これぐらいできるようにならなきゃいけないでしょ?


 でも今日のように寝惚けてたり熱出した時は別。なんだが小さい頃に戻ったかのように振舞う。


 たぶんそれって小さい頃に甘えられなかった反動なんだと思う。


 だから私が陽凪ちゃんにとって甘えられる存在になれる存在になりたい。ううんならなきゃいけない。


 まだ陽凪ちゃんは怖がってる。独りになることを、置いて行かれることを怖がってる。


 私は陽凪ちゃんの側に居続けるよって気づかせてあげなきゃいけない。だからできる限りこうやっていたい。


 まぁでも本人が恥ずかしがって拒否するのが問題ね。


 どうせ明日になったら訴訟しないでだ、警察に行くだとか、示談でお願いしますだとか言ってくるからどうしうかな?


 ふわぁ.................。以外に陽凪ちゃんってあったかいね。いい感じに私も眠くなったよ。


 はぁ.........人肌恋しいのは私もか。さーちゃんと一緒に寝てた時はいつもこうやって寄り添って寝てたっけ?だから身体が懐かしがってるんだろうね。もう2年ずっと独りで寝てたからね。


 あーあ明日が楽しみだな。朝起きたら陽凪ちゃんどんな反応してくれるんだろう。


 慌てるかな?恥ずかしがって赤くなるかな?それとも開き直って甘えてくれるかな?どれをとっても私にとっては陽凪ちゃんの可愛い姿が見えるから良いけどね。


 そろそろいい加減に寝ますか。


 お休み陽凪ちゃん。今度こそ良い夢を。




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