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激突





 校庭の中央に陣取り、その場にはにつかわしくないほど立派な舞台の上で試合は行われる。





「教えて差し上げるわ。この世界には常に勝者と敗者がいる。それ以外は存在しない。いわば、この試合は世の縮図。まず、生まれ。DNAで適性が決まる。それからさらに、学校の選別、社会での地位がすべてですわ」

 つらつらと稜楓は語る。



「何が言いたいの?」

 冷めた目で冬子が聞き返す。

「あなたが、敗者だということよ。勝者は二人もいらないわ」

「そう……」



 敗者か。それは私にふさわしい。

 上手く負けるのは慣れている。


 悔しいと思ったことはなかった。






 警告音のようにサイレンが鳴り響く。

 戦いの合図だった。



 審判がやってくる。

「ラッサンブレー・サリュー」



 二人の少女は中央に向かった。互いに礼を行い、挨拶を済ます。


「アルガルド」

 その声で、マスクをしてスタートラインにつま先を合わせる。


 

「エト・ヴ・プレ」

 稜楓が尋ねる。


「ウィ」

 冬子は小さく頷く。




「アレ!!!!!!!!!!!」

 審判の声が響く。






 その鋭い一撃はほんの一瞬の間だった。


「えっ?」

 冬子は棒立ちのままだった。


 一本取られた。


 電子システムが感知して、ビーという音が響く。



「あら、どうしたの?まさか私と対等な勝負が出来るとでも?体調さえ万全でしたら、私は世界大会で一位を取れたと思ってますわ。そんな私とそこそこいい勝負が出来るなんで勘違いしないで欲しいですわ」

 

 稜楓は冬子を見据えた。



「せいぜい、無様に踊るがいいわ」



 

 その剣先は冬子を真っすぐ捉えていた。




















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