試合と目標達成
「それでは対戦始め!」
【スキル発動 蔓操作(つるそうさ)】
すると、陽介の体からつるが出てきて僕の体に絡みついた。
「天花選手、早速封じ込まれてしまいました。このまま終わるか、いや終わって欲しい!」
実況の人が酷すぎる。
他の人に変えて欲しい。
「でも、彼とは相性が悪かったかもしれないわね。」
「どういうことですか、校長先生。」
【スキル発動 花言霊 つる 束縛】
予想通りすぎて、夢みたいだ。
今度は地面からつるが生えてきて陽介を束縛した。
集中できない状況になったから、僕の束縛は緩くなった。
「なぜこんなことになったのか、今度は洋介選手が束縛されました。」
「彼のスキルはね、花が近くにあると発動できるスキルなのよ。発動すると、花言葉の通りに何かを起こせる。今回はつるの「束縛」を使ったんだと思うわ。」
さすが、校長はなんでも知っているみたいだな。
もう終わりでいいだろう。
「ギブアップします!」
「試合終了!勝者は夢野 天花選手!」
言い終わると同時に、なんなら言い終わる前にブーイングを浴びせられた。
勝ったのに?
人気がなさすぎじゃないか。
拍手は、女子しかやっていない気がする。
きっと気のせいだよね。
男子にも僕を応援してくれる人はいるはず。
まぁ僕じゃなくても、こんな勝ち方をすれば不満を持っても仕方ないか。
次の戦いに期待してほしいかな。
「お待たせいたしました。それでは、水 雪華 対 日威 剛の試合です。始め!」
先制したのは、セツだった。
得意な氷を操って、闘技場のステージの上を凍らせた。
「おっと、剛選手これでは動けません。」
「こんな氷じゃ俺は止められないぜ!」
そう言うと、剛の周りが太い火の柱に包まれた。
火の熱さが観客席にまで伝わってくる。
しかし、不思議と見ていられた。
火の柱がきれいに燃え盛っていて、見ていたくなった。
どのぐらい燃えていただろう。
勢いが少しずつ弱くなっていって、人影らしきものが見えた。
「剛選手、あの炎の中大丈夫だったのでしょうか。」
ゆっくりと剛が見えてくる。
「これは生きているぞ。倒れていない。試合は続行だ。」
「ワアアアアア!」
かなり派手な演出で始まったから、観客も楽しめているようだ。
さっきの縛り合いよりかは、かなり楽しいだろうな。
【スキル発動 火操作 火球!】
スキルを発動させると、剛の上に直径1メートルほどの火の玉ができた。
「俺の炎を食らいやがれ。」
火の玉はセツに向かって真っ直ぐに飛んでいく。
うっかり当たったと思ってしまうぐらいギリギリで、セツは水の盾を作って守っていた。
水蒸気爆発はしなかったのだろうか。
「剛くんは今、火の温度を下げて放ったから爆発はしなかったようね。」
「そんなことが可能なんですか。」
「スキルの火は、この世界のものと考えなくても大丈夫よ。」
「なるほど、一つ勉強になりました。」
「ギブアップ。」
セツが淡々と言った。
流石に会場はざわついた。
僕も驚いた。
表情に出ないからわかりにくかったけど、意外と辛かったのかもしれない。
「先ほどから予想外の展開で、大変なことになっていますがここは大丈夫でしょう。風宮 舞 対 文月 隼人の試合です。それでは始め!」
その瞬間、瞬きもしていないのに急に隼人が移動したかと思ったら、マイは跳んでいた。
隼人の短剣は舞を狙って飛んでいる。
マイはそれもかわす。
しかし、その先に隼人が待ち構えていた。
終わったと思ったら、マイの剣は隼人の方を向いていた。
それを間一髪でよけて、すかさず反撃する。
マイは地面に倒れ込んで、動かない。
これが2秒ほどで行われた。
いや速すぎだろ。
「試合終了。勝者は文月 隼人選手!」
会場が拍手に包まれた。
僕の時と扱いが違いすぎないか。
・不定期投稿 ・急な失踪
などあるかもしれませんが頑張ります。




