↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一億円あったら推しと結婚できるって本当ですか!? ~25歳会社員、年収8000万のWEB小説家に成り上がる!~  作者: キミマロ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/5

プロローグ WEB小説家の平均年収8000万円!?

『もし一億スパチャしてくれたら、その人と結婚しちゃうなー』


 平日の深夜。

 俺はいつものように、大好きな麻布メルルちゃんの配信を聞いていた。

 麻布と名前に入れていることからもわかる通り、お嬢様を意識したキャラ設定のVtuberなのだが、中身はびっくりするほど真面目で庶民的。

 そのギャップにやられて、俺もついつい毎日夜更かししていたのだけれど……。

 突然流れて来た会話の内容に、俺はすっかり驚いてしまった。

 今までおふざけでも、結婚関連の話題は避けていたからだ。

 他のリスナーも驚いたようで、次から次へとコメントが流れる。


『いやだって、一億ですわよ? そりゃねえ!』


 大げさな仕草で、さも当然のように言い切るメルルちゃん。

 つまり、一億あればメルルちゃんと結婚できる?

 俺は大慌てで、証券口座を開くと保有残高を確認する。


「……そりゃ、いきなり増えてたりはしないよなぁ」


 節約生活で絞り出した原資をぶち込んだNISA口座。

 その残高は「2,005,000」と表示されていた。

 これでも、投資を始めた当初から比べると三割ぐらい増えている。

 とはいえ、一億にはまだまだ全く足りていない。

 何かの拍子にドーンと増えてないかと思ったけど、世界経済はそこまで都合よくはないらしい。


「えーっと、限界まで節約して月二十万円ひねり出す。それをオルカンに全ツッパして、利回り五パーセントだとして……」


 スマホの電卓を起動して、結果をシミュレーションする。

 するとはじき出された結果は、おおよそ二十年。

 条件を甘くしても、はちみつを掛けたぐらい甘くしても十五年だった。


「ダメだ! それだと誰かに取られる!」


 そんなにちんたらしていたら、誰かにメルルちゃんを取られてしまう。

 可能な限り早く、出来れば二年か三年で一億稼がなくては!

 えーい、もっと他にいい稼ぎ方はないものか!

 俺はAIを起動すると、効率のいい投資方法を調べさせる。


「不動産か……。ダメだな、借り入れできる属性がない」


 AIが真っ先に提案してきたのは、不動産投資だった。

 銀行から融資を引っ張って、アパートやマンションを購入していくらしい。

 それで物件数を増やせば、いずれは一億まで行けるというのがAIの見立てだ。

 ただ問題なのは、俺の社会的な属性の低さである。

 吹けば飛ぶような中小企業勤務で年収三百五十万。

 悲しいことに、銀行が金を貸したくなる人種ではおおよそない。

 そもそもアパート経営以前に、俺自身が安アパートに住んでいるし。


「うーん、FXは流石に博打過ぎるな。ビビットコインも……」


 次に提案されたのがFXとビビットコイン。

 FXは以前に少しだけやったことがあるが、あの時は大損した。

 円安を予想したところ日銀に焼き払われてしまった。

 素人にあの鉄火場はいろいろと向いてない。

 ビビットコインは成熟期に入っていて、爆上げする気配は今ないし……。

 なんか、もっとがっぽり儲かるやつはないのか?


「あー、真面目に働けとか言い出した! このクソAIめ!」


 とにかく早く一億欲しいと言ったら、AIは真面目に働けと言い出した。

 真面目に働いてどうにかなるなら、とっくの昔に働いとるわい!

 だいたい、働いても働いても儲からない今の社会が悪いのだ。

 こちとら勤続三年目にして昇給どころか新卒に抜かれるんだぞ!


「せめて、もっと稼げる仕事はないものか?」


 稼げる仕事はないのかとAIに尋ねてみる。

 すると、第一に候補として挙げられたのが――。


「WEB小説家……平均年収八千万円!?」


 平均年収八千万。

 それだけあれば、半分税金で持っていかれてもあっという間に一億貯まる。

 まったく凄いじゃないか、WEB小説家!

 でも、本当にそんなに稼げるのか?

 AIはたまに嘘を言うので、俺はすぐに参照元のリンクを確認した。

 ヤホーニュースの記事である。

 すると確かに、見出しにはWEB小説家の平均年収は8000万円と書かれている。

 おまけに、肉体的疲労度も低いのだとか。

 マジか、夢の職業じゃないか!


「すっげえ! でも、WEB小説家ってそもそも何なんだ?」


 頭にWEBとついていることからして、WEBに文章を投稿する作家なのだろうか。

 そう思って調べてみると、どうやら小説投稿サイトというものがあるらしい。

 今だと「作家になるぜ」と「ヨムカク」というサイトが二大大手なのだとか。

 調べると、他にもいろいろと情報が出てくる。


「へえ、『ニート転生』とか『転ゴブ』もWEB小説だったんだ」


 二作とも、俺が良く知っているタイトルだった。

 めちゃくちゃ売れていて、駅にも大きな広告が出ていたはずだ。

 確かにあのぐらい売れてる作品の作者ならば、年収八千万ぐらいはありそうだ。

 いや、もっと多いだろう。

 平均八千万なのだから、トップはその数倍はあるに違いない。


「……案外、俺にも書けるかも?」


 さっそく「ヨムカク」のサイトを開き、ランキングにある作品を読む。

 すると、文章は平易で俺にも書けそうな気配がした。

 一応、これでも文学部を出ている。

 講義で短編小説を書いたこともあるし、その時は評価も良かった。

 

「よし、やるぞ!! 年収八千万のWEB作家に俺はなる! 待ってろよ、メルルちゃん!!」


 俺は配信を続けているメルルちゃんに呼びかけると、すぐさまサイトに登録して執筆を始めるのだった――。

カクヨムにて、同タイトルで先行公開しています!

ぜひこちらもフォローしていただけると助かります!

https://kakuyomu.jp/works/11054822663797038180

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。