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実戦的という言葉の使い方

 さて、本文に移る前に一つ注意事項だ。これを記している筆者は数分前、口に合わないウィスキーをいつまでも残すのもなんだと、瓶に半分残っていたそれを一気に飲み干した。その上で口直しにスコッチとカルーアミルクを適量摂取した直後に、この記事の執筆をしていることを読者の皆様方にはご留意頂きたい。

 すなわち、今まで以上に誤字や説明の過不足等が多量に見受けられるだろうが、それらは各々の経験と判断で補足し、正しく解釈をしていただきたいと思う。筆者も極力読解困難な箇所は認識できる範囲内で修正していくつもりだ。それでは、前置きは以上にして本文に移行しようと思う。



 筆者は常々思っていることだが、君たち――いや、一部の者としておこう――は、実戦的という言葉を少々安易に多用し過ぎではないだろうか?

 この銃は実戦的じゃないね。そのカスタマイズは実戦じゃ役に立たないよ。そんな装備が実戦で役に立つわけないじゃないか。この辺りはよく聞く。少なくとも筆者は。

 概ね予想はできるが、こういった発言をする者の多くが思い描くのは銃弾が数千数万と飛び交い雨のように砲弾が降り注ぐ戦場なのだろう。


 筆者も資料で何度か記したような記憶があるが、銃とは決して戦闘で用いるために使用されるものではない。競技用、遊戯用、狩猟用、当然戦闘用もあれば、娘を奪ったどこの馬の骨かも分からん者の頭を吹き飛ばす用もあるだろう。つまり、全ての銃が人の腹と頭に風穴を開けるための物ではないということだ。

 競技用なら正確に、あるいは素早く標的となる的を撃ち抜けるように最適化され設計されるだろう。狩猟用ならば例えば、遠方から正確に鹿を狙撃するために精度や威力を重視した設計になるはずだ。どちらも、同じ人間と戦うための考慮はされていない。すなわち、対人を想定した戦闘でこれらの銃が活躍できないのは必然である。弾丸が当たれば人は死ぬので、使いづらかろう当てにくかろう殺しにくかろうはあれど、どんな銃であろうと人は殺せるが。

 人に向き不向きがあるように、銃も得手不得手はある。その銃の使用用途も見定めぬ内に実戦的でないと嘲笑することは、それこそ己が浅慮であると声高に叫んでいるようなものだ。子犬を指差しこの犬は強そうじゃないね、と笑うようなものだ。逆にそいつを笑ってやればいい。

 ハサミとカッター、どちらが優れているか優劣はつけられない。状況次第だ。缶切りと包丁と言った方が分かりやすいか。闘犬と牧羊犬もただ二匹並べられたところでどちらが優れているとは言い難い。そこが牧場なら、筆者は間違いなく牧羊犬だと断言するだろう。

 

 ともかく、安易に実戦的じゃないという言葉を用いるべきではないと筆者は思う。銃は武器という印象の強い道具だ、そういう考えに至るのも無理はないしその考えに至った者を否定もしない。どう思うのも個人の自由だ。

 とはいえ、先述した通り銃は戦いに用いるだけのものにあらず。映画でもおなじみのデザートイーグルは弾数も少なく――と言っても.50モデル以外は大抵軍用の1911に勝るが――反動も拳銃としては強めで、大口径のマグナム弾は人体には過剰な威力であり、あまり実戦的ではないかもしれないが、時速30か40キロ程で自分に向かってくる体重100キロ近いイノシシに対処するには丁度いい。そういうことだ。

 余談になるが筆者は一時期イノブタを取り扱ったことがあるのだが、あんな肉の重戦車はA10かアパッチの航空支援でもない限り私は二度と近づかないし視界の届く範囲にうろつかせたくはないと誓ったしそう決めた。私があの経験で得た教訓は、人はイノブタに轢かれるとおそらく死ぬ。ちなみに冗談ではない。いくら知恵をつけようと、人の体は脆く命は儚い。読者の方々も野生動物との交通事故には十分気をつけてほしい。

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