キス一回の「課金」で俺に雑用を押しつけてくる、隣の三姉妹の話。　～俺のこと幼馴染としか思ってないはずなのに、なんかみんな「重課金」シまくってくるんだけど～

「スればいいんでしょ！　ジン君に課金！　ね！」



俺――森崎神秀は、仕事で家に寄り付かない母親の代わりに、隣に住む御厨さん夫婦の庇護の下で暮らし、幼馴染であり、一歳歳上の三姉妹と一緒に育てられた。

そのご両親が田舎に引っ越すことになった後、俺は家事など何も出来ないダメダメな三姉妹の代わりに進んで家事をかって出るようになり、高校一年となった今では、御厨家の家事一切を取り仕切る人間となっていた。



顔と身体の良さ以外は何もかも全くダメで自堕落で、外見は森の妖精なのに中身は怠惰の悪魔の三姉妹――「だらし姉ぇ」風夏、「歪み姉ぇ」林音、「仕方姉ぇ」火凛の三姉妹は、いつしか「課金」という名のキスひとつで俺に様々な雑用や面倒事を押し付けてくるようになり、俺はイヤイヤながらも三姉妹に「課金」という名目でチューされては、各種の雑用をこなす生活を送っていた。



けれど、揃いも揃って曲者揃いである三姉妹の「課金」は、いつしか俺の想像を遥かに上回って「重課金」になってきて――？



アレ？　俺ってコイツらに幼馴染、弟分、便利な雑用係としか思われてないはずだよね？

しかもなんだか心なしか、みんな特別な用事もないのに俺に「課金」シ始めて来てない――？　このままだと「廃課金」になっちゃうんだけど。カクヨムにて先行公開中。