小話1 優衣の誕生日
大変お久しぶりです…(震え声)
半年も更新開いてしまいました…
一応続きを書くつもりはあるので時々覗いていただければと思います…
今回は優衣ちゃんのお誕生日会の話を書きました!
どんなお誕生日になるのかお楽しみ下さいっ!
※今回は優衣ちゃんの視点でお楽しみ下さい
「うー…緊張するなぁ…」
ぽつりと優衣が呟く。
「もしかして誕生日とか、家の人以外からお祝いされるの初めてかも…どんな感じで行ったらいいんだろ。一応部長の家に行くんだから少しおしゃれしてみたけど、なんか…落ち着かない…」
内心そわそわしながら春佳の家を目指す。
〜数日前〜
「優衣ちゃん今週の日曜日お誕生日でしょー!」
春佳が部活終わりに声をかける。
「えっ?あ、はい…そうです。」
優衣が驚きながら答える。
「誕生日かー!せっかくだしみんなでお祝いするかー!」
真央が嬉しそうに提案する。
「いいですねーっ!みんなで優衣ちゃんお祝いしよーよー!」
「日曜日は私も予定が入っていないので、大丈夫ですよ!」
「僕も日曜日暇だよぉー。」
早希、ひなた、渚も同意する。
「え…?えっと…あ…ありがとう、ございます…」
優衣がどうしたらいいかわからないという表情でキョロキョロしている。
「じゃあ決まりねっ!うーん、場所はどこがいいかなー。まぁ、うち使えばいっか!みんなもいいー?」
春佳がみんなに提案する。
「おっけー!」
全員が賛同する…優衣を除いて。
「えっ…あっ…わ、私どうしたら…」
〜現在〜
「この服着るの久しぶりかも…気に入ってるけど最近出かけることなかったから。」
優衣の今日の服装は淡いピンクの薄手のパーカーと花柄の膝下丈のスカート 。
普段それほどおしゃれには気を使わない優衣だが、似合いそうな服を選んで貰って買ったのがこのコーデだ。
「あ…ここ…だよね。相羽って書いてある。」
そんな事を考えていると春佳の家の前に着く。
「鳴らして…いいのかな、いいよね。」
インターホンの前に着いてから数秒悩んで、インターホンを押す。
「ピンポーン」
「あ、優衣ちゃん?今開けるから待っててー!」
インターホンから春佳の声が聞こえたが、優衣が返事をする前に切れてしまう。
「(あ…私…何も言ってない…)」
少し自分が情けないな、と思ってしまう。
程なくしてドアが開く。
「優衣ちゃん来てくれてありがとー!今日の服可愛いねっ!似合ってるよー!」
春佳がとびきりの笑顔で迎えてくれる。
「う…嬉しいです。ありがとうございます…お邪魔します…」
うまく答えられずにおずおずと家に上がる。
「優衣ちゃん照れてるのー?顔赤くなっちゃってー!みんな部屋で待ってるから着いてきてー!」
春佳のテンションも高く、返事が間に合わない。
とりあえず後ろをついていく。
「(返事も何もできてないけど、こういうの初めてだし、ちょっと嬉しいかも…)」
「ここの部屋だよっ!さ、入って入って!」
春佳に言われるまま部屋に入ろうとドアを開ける。
その瞬間、
「パーン!」
「優衣ちゃん誕生日おめでとーーー!!」
部屋の中のメンバーと後ろにいる春佳が同時にクラッカーを鳴らしながら言う。そして、驚いていると顔に何かが当たって擦り付けられる感覚。視界が真っ白になって甘い香りがする。
「あっはっはっはーーー!!!」
「ふふふふっ!!」
耳からはみんなの笑い声。
優衣は何が起こったのか頭が追い付かずその場に座り込んでしまう。
「優衣ちゃん、誕生日おめでとう!」
春佳が優しく顔についている紙皿を取る。
「えっ?え…っと…も、もしかしてパイ投げ…ですか?」
やっと口から言葉が出る。
「せいかーいっ♪優衣ちゃん誕生日おめでとーっ!それっもう1発っ♪」
早希の声が聞こえたと思うと新しくパイがぶつけられる感覚がする。
「んっ…んー…」
口も鼻もパイまみれでうまく喋ることができない。
「あいつまじでやりやがった…容赦ねぇよなぁ。」
満足そうな早希を横目に、真央が呟く。
「あ…ありがとう…ございます。こうなるとは思わなかったけど、嬉しい…です。」
クリームを拭ってやっと喋れるようになったようだ。
「みんなもほんとひどいよねー!せっかく優衣ちゃんおしゃれして来てくれたのにこんなどろどろにしてさー!優衣ちゃんごめんねー?」
少し悪い気がしたのか春佳が謝る。
「私は一瞬戸惑いました…けどそのままぶつけてしまいました。」
ひなたが続く。
「いえ…!大丈夫です…これはこれで、その…いい思い出になるというか…えへへ…」
顔は見えないが照れながら答える
「内心怒ってないかとかちょっと心配だったけど、よかったー!喜んでくれたのねっ!着替えたい…よね?服貸してあげよっか?」
春佳がホッとした表情でいう。
「服は帰る時にかして欲しいです…今はタオル下さい…」
今も顔からクリームが落ちている。
「え!?服そのままでいいのー?」
撮った映像をチェックしながら渚が言う。
「えっと…記念…じゃ、だめですか…?」
「あ、部長。私が拭きますよ!」
春佳がタオル持ってきたのを見てひなたが言う。
「あら、じゃあひなたがやるー?」
春佳がひなたにタオルを渡す。
「すごく甘い匂いがします、失礼しますね…!」
ひなたが優しくクリームを拭き取る。
「やっと前がちゃんと見えました…ありがとうございます。」
ようやく一息ついた。
「お誕生日のタルト買ってあるからみんなで食べよー!」
優衣が落ち着いたくらいで春佳がフルーツタルトを持ってきた。
「わ、なにこれ美味しそー!部長おしゃれですねっ!」
早希が目をキラキラさせながら感想を言う。
たくさんの種類のベリーやフルーツが乗っていて真ん中には「happy birth day 優衣」と書かれたプレートも置いてある。
「ぶ、部活に入ってこんなに祝ってもらえるなんて…嬉しくて涙出ちゃいそうです…」
目がうるうるしているのを感じながら言う。
「「「いただきまーす!!!」」」
「うん、やっぱりこのタルト美味しいー!」
春佳が満足そうに言う。
「私もここのお店の好きなんです!久しぶりに食べましたー!」
ひなたも大きく頷きながら食べている。
「こんな美味しいタルト…初めて食べました…!」
あまりの美味しさに蕩けた顔で言う。
「みんなで食べるといつもより美味しくなるよねー。僕もこれ好きかもー。」
渚も美味しそうにタルトを頬張る。
「でねー、もういっこ優衣ちゃんにしたいことがあるんだけど…いいかな?」
春佳が訊ねる。
「えっと、なんですか?」
想像もつかなかったので諦めて聞いてみる。
「みんな食べ終わったら、優衣ちゃんのお顔に全員でメッセージを書きたいと思ってます!」
春佳がマジックを見せながら反応をうかがっている。
「えぇ…うーん…油性じゃなければいい…ですよ。」
恥ずかしい、けど嬉しい、が混ざって答えに迷うがOKを出す。
「じゃあ食べて一息ついたら始めるかぁー!」
真央が嬉しそうに言う。
「よし、書き始めよっかー♪」
ノリノリでマジックを握る春佳。
「僕も書いちゃおーっと。」
左のほっぺから顎にかけて春佳が。顎から右のほっぺにかけて渚が。それぞれメッセージを書いていく。
「次は私が書きますね!ちょっと書きづらいところなので大人しくしてて下さいねっ。」
ひなたが鼻にメッセージを書いていく。
「うぅ…ちょっと恥ずかしい…です…」
マジックで書かれている感触でだんだん恥ずかしくなってくる。
「じゃあ次は俺だなっ!」
真央はおでこに書いているようだ。
「最後に私が書くねっ!」
早希がニヤニヤしながらマジックを握っている。
「…早希ちゃん、覚えておいてね。」
ぼそっと呟く。
「何で私だけー!みんなだって書いてるじゃんー!」
「あははっ!」
全員に笑いが起こる。
「皆さんが何書いたか私わからないんですけど…」
どんなことが書いてあるのか気になっていたが、誰も言わなかったので聞いてみる。
「だよねー!自分じゃ見えないもんねっ!そういうわけで、今から写真撮りまーす!」
春佳がニヤニヤしながらスマホを持ってカメラを起動する。
「ぶ、部長の意地悪…です…これでいいですか…?」
恥ずかしいがスマホのカメラの方を見る。
「だめだめー、ピースしよピースっ。」
渚がダメ出しする。
「は、はいぃ…」
仕方なく顔の横でピースサインを作るが、すごく恥ずかしくなってくる。
「よし、とれたよー!優衣ちゃんのピースサイン貴重かもっ!ありがとねっ!あとは…みんなで撮るよー!!」
「「「はーい!!」」」
全員が入るようにスマホを調整して写真を撮る。
「はい、これ撮った写真っ!」
春佳がスマホを差し出す。
スマホを見ると、
左のほっぺに「これからもよろしくねっ♡」
右のほっぺに「おめでとー!わぁーい」
鼻に「服かわいいですね♪」
おでこに「一緒に楽しんでこうなー!」
鼻のしたに「おめでとーーー」(一部黒く塗りつぶしてある)
と書かれてピースサインしている自分の画像が表示されている。
言葉にならない恥ずかしさから手で顔を覆って俯いてしまう。
「恥ずかしかった?」
春佳が優しく問いかける。
「(黙って頷く)」
「嬉しかった?」
続けて聞く。
「(黙って頷く)」
「良かった♪なでなで…」
春佳が優しく頭を撫でてくれた。
「み、皆さん今日は本当にありがとうございました。すごく恥ずかしかったけど、本当に、本当に嬉しかったです…」
最後のほうが小声になりながらお礼を言う。
「あ、あとこれからもよろしくお願いします…」
自分の感謝は伝わっているのかな、と不安になりながら言う。
「いえいえ!私も優衣さんお祝いできて嬉しかったですよ!」
ひなたが微笑みながら返事をする。
「うんうん!私達も準備した甲斐があったよー!!楽しかったぁー♪」
春佳も満足げに言う。
「疲れたと思うから気をつけて帰るんだぞー!また明日なー!」
真央が大きく手を振っている。
「今日は楽しかったー!じゃあまた明日ねー。」
渚も嬉しそうだ。
「私達は片付けあるからまた明日ねっ!優衣ちゃんにいっぱい悪戯したか満足っ♪」
やっぱり早希には何か仕返しをしようと考える優衣だった。
どうしてこんなに長くなってしまうのかw
全然小話じゃない…!と、最後の方で気づきましたw
久しぶりの執筆だったので気合い入れて書きましたっ!
お楽しみ頂けたでしょうかっ!
次回はやりわすれてた顔面ストッキング の予定ですっ!
早めに更新したいですっ




