ハチミツ?
僕は、家に帰って玄関に入り、いるはずの無い茜の姿を見て、そのまま立ち尽くした。
何で何で何で、茜がいるの? 今日が1番会いたくなかった日だよ。
ちょっとは空気読んでほしいよ!
まあ分かるわけないよね…誰が告白紛いの脅迫や犬になれって言われると思うんだろう。
そんな事を言われるとか誰も思わないか…
「なに? どうしたの聡にい? いつまでそんな所に立ってるの?」
「た、ただいま。な!何で茜がいるのかなあって思ったから」
「家に来たんだから居るに決まってるじゃん! 何で意味の分からないことを急に言い出すの!?」
いやいや、そこは流石に僕でも分かるよ!?
分からないって思われてるの僕!?
家に来た理由を知りたいって察してほしいよね…
「そ、そうだね、ごめんね? それで何を作ったの?」
「それは、お楽しみに決まってるじゃん! それで、どうする? お風呂にする? ご飯にする? それとも…」
「ちょっ、何を言おうとしてるの!? それはダメだよ? どこで覚えるのそんなセリフ」
僕は、茜が言っちゃいけない事言おうとしたから被せるように言った。
妹にそんな事を言わせちゃやっぱりダメだよね。本当にどこでそんな言葉覚えて来るんだろう?
茜の見た目年齢とか考えてほしいよね。
「聡にい? 何を言ってるの? 何を想像してんの? 本当にキモいんだけど! 何で私が変な事を言おうとしてる事になってるの!? 考えて分からないの!? それとも回れ右して買い物に行ってきてって言おうとしただけだから! 本当にキモい ! 最低! 変態!」
「え!? だってあ、茜が紛らわし…」
「何で仮にも兄にそんな事を言うと思ってるの!? 私が聡にいに? 言うわけないじゃん! その頭に何が詰まってるの!? ハチミツ!? だからハチミツみたいな甘い考えしか出来ないんだね!? 世の中聡にいの頭見たいにハチミツみたいに甘く無いんだよ!?」
僕が喋ってるのに茜が被せてきた。
そして捲し立てるように言ってくるよ?
え?僕が悪いの!? 誰もが勘違いするセリフだよね!? 何でこんなことになるの!?
ハチミツってなんなの!? 僕は、蜂の巣か何かに変わっちゃったの!? せめて生き物でいさせて欲しいよね!
これは僕でも言い返せるよきっと!
「それは、あ、茜が紛らわしい言い方するからで…」
「何をどうやったら兄妹でそんなセリフが出てくると思ってるの!? 神経疑うよ!? むしろ存在疑うよ!?」
「………」
とうとう存在否定されたよ…言い返したら悪化したじゃん! 誰なの言い返せるとか言ったのは、責任取ってよ!
「黙ってないで聡にい、早く回れ右」
「え、さっきお風呂かごは…」
「聞こえなかったの? その耳は飾りなの? 飾りだったね。 聞こえてないもんね分かる訳が無かったね? 紙に書く?」
「……な、何でもありませんでした。急に買い物がしたくなってきたから行ってきます…」
今日は厄日か何かなのかな? 何で今日に限ってこんな目にあうんだろう?
浅田さんの相手をしてるだけの方がまだ幸せだったなあ。
「早く玄関開けないの? 開けられないの? その腕はなんなの? それも飾りなの? オモチャなの?」
「い、今から開けて行ってこようと思ったんだよ…」
「1時間は帰ってこなくていいから。分かった? 分からなくても鍵預かるから帰ってこられないけどね」
「……」
僕は、大人しく鍵を渡して家を出る事にした。
はあ、何してればいいんだろう僕。ゲームしかする事が無いんだけどね。
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公園まで僕は行きアプリゲームをしてたよ? それから1時間がたち僕は、家に帰ることにした。
「ほ、ほほ本当に変な勘違いをして申し訳ありませんでした」
え? もちろん帰って直ぐに土下座だよ? 玄関開けてもらったらし茜が凄い怖いし土下座するよね?
「………」
茜が無言で睨みつける様にしながら手を出してきたけどなんだろう?
仲直りの握手か! 可愛いなあと思い僕も手を出す。
「浅い反省の土下座しながら何しようとしてるの? セクハラ? そんなに女の子に触りたいの? 違うでしよ? お詫びはどうしたの? 前にも言わなかった? その日あった事すら忘れる聡にいの頭で覚えてられるわけが無かったね? ごめんね?」
「……」
仲直りじゃなかったよ!? まだ反省がダメとか言ってくるよ!?
今度本当に調べてみようかなあ誠心誠意の謝り方…
「聡にい? もっかい回れ右!」
茜が怒った顔で叫んできたので僕は、「すみません!」とだけ言い残してダッシュでお詫びの品を買いに行くことに。




