表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
こうくうぼかんのにちじょう
48/186

とうとつなげきせん?!

 その切り替え速度よろしく。

 《じゃあ、仕方ない!景気づけに、もういっちょいきますかい!》

 「?!」

 などと、景気づけと称して、また、敵部隊を召喚するつもりでいた。

 嫌な予感がしてならない。

 《?!な、何ですって?!うぅぅ……。》

 援護に、マフィンが驚きの声を上げて。

 どうも、そちらは空戦機動に、結構、体が応えだしている様子だ。

 「……。」

 静かに思うことは、やはりそろそろ無茶になりそうだなということで。

 ちょっと止めようかな、そう思った。 

 「!」

 が、その矢先に起こったことは、レーダーに見え隠れする何かの影が。

 ……反応的に、敵のようだ。だが、動きがどこか違う。

 そう、何だかこちらの様子を伺っているかのような。今まで見たことのない動き。

 難易度が高くなったからか?

 ソードがまた、変な操作をしたのだろうか、疑問が沸き起こる。

 「!!」

 ロックオンの警告音が鳴る。

 《アンノウン確認!!ブレイク!ブレイク!!!》

 やがて、ソードが叫んだ。

 叫んだ勢いより速く反応して、俺はもう素早く機体を翻して。

 その俺の機体の横を、ミサイルがかすめていった。

 「……。」

 今までにない、奇妙な動きに、少しだけ慣れてきて。

 動じなくなったというのに、また強張ってしまう。

 一体、何だ?

 俺は、首を傾げる。

 《……戦う理由は……。》

 《……見つかったか?》

 《……あ、相棒……。》

 「!!」

 レーダーがはっきりと示すことには、新たに出現したのは、3機の戦闘機であり。

 しかも、こちらと同型。

 また、オートだの、NPCだのと思うには、あまりにも不釣り合いで。

 人間らしい会話をしてくる。

 加えてその声は、どこか聞き覚えのあるもので。

 ……やっぱり、ソードが難易度を上げたのか?

 「ね、ねぇ。な、難易度上げた?」

 堪らなく、つい聞いてみた。

 《……。》

 「?」

 が、ソードは答えない。

 どうしてだろうかと、首を傾げると。

 《……いや、上げてない。というか、上げようにも、あの連中のは、ここらのNPCより強いわい!!!》

 「?!ど、どういうこと?!」

 言葉溜めていただけのようだが、その後に強く言ってきたのだが。

 内容に俺はますます首を傾げてしまう。 

 《どーいうことだ?!!ガント!!!……それと、シールド、ウィッチ。》

 「!」

 続く言葉こそ、最大の解である。

 ソードが、驚愕を隠せず放つ言葉に、気付くことには。

 そう、ソードが所属する飛行隊の、他のメンバー。

 合点がいく。

 どうりで、聞き覚えがあるわけだ。

 《貴様がなかなか殊勝な心掛けをしていたからな、その手助けをしようとしただけだ。何か文句があるか。空戦機動の復習は、貴様らしくないようだが。》

 《ははは。それと、楽しませるために、お客さんを連れ込んでいたようだが、なかなか見込みある動きをする。慣れてきたところで、ここはひとまず、後続のためにも、腕を見せないといけないな。》

 《わ、私も、練習をしてみたいので……。》

 「……。」 

 どこで嗅ぎ付けたか知らないが。

 三人とも、ソードが何かしているから参加したようだ、口々に色々言ってくる。

 褒められた言葉もあってか、何だか照れ臭いような気もした。

 《って!いいわけあるか!!そっち三人じゃん!俺ん所なんて、まともに戦えるの、俺だけじゃん!!ズルい!!!》

 傍ら、ソードの方は、三人であることに対し。

 その三人に対して、文句をつけている。

 《貴様の所は四人だろ?だったら、俺たちのが少ない。ハンデだ。》

 ガントさんは、厳しくソードの訴えを一蹴した。

 《ぐ、ぐぬぬぬ……。》

 「……。」

 言われて、悔しそうにソードは歯ぎしりをした。

 掛ける言葉は、見つからないでいる。 

 《さて、余興はこれまでだ。では、腕の見せ所だ。行くぞ!フリート0航空隊ソラネコ、ブレイクフォーメーション!》

 別の言葉は掛けられて。シールドさんは、思考さえ遮るように言ったなら。

 援軍の3機は、フォーメーションを崩し、散開する。

 《?!ちょ、ちょっと!!!相手は現役のパイロットでしょ?!む、無茶苦茶じゃない!!!!や、いやぁあああああ!!!》

 出現し、今こそ襲い掛からんとする彼ら3機に、マフィンは恐怖して。 

 悲鳴を上げる。

 そうであっても、逃げようと機体を翻すが。

 相手はしかし、容赦なく迫ってきては、機関砲を乱射する。

 マフィンは負けじと、ビットを飛ばすものの。

 かいくぐられて、反撃を貰い、爆散した。

 《きゃぁあああああああ!!!!》

 「!!ま、マフィン!!」

 現実に攻撃され、爆散したかのような雰囲気でマフィンは叫び。

 不安のあまり俺も俺で、つい声を掛けてしまった。

 《だ、大丈夫……。げ、ゲームオーバーだっただけ……。はぁぁ……。》

 「……そ、そっか。ゲームだったしな……。」

 けれども、マフィンは大丈夫。

 ただ単に、ゲームオーバーしただけだと、言い溜息をついた。

 その溜息は、悔しさにどうすることもできないそれではない。

 安堵にも似たもので。おかげで俺は、現実に戻されて、こちらも安堵した。

 《ふむ。初心者らしいな、脇の甘さが、な。》

 マフィンを墜とした戦闘機は、爆炎の中、優雅さを見せて翻り。

 ついでに、言葉を残して飛び去る。

 ガントさんだったようだ。

 《こ、これで……。同じ数です……。》

 遠くから、ウィッチさんが通信して。

 言葉は震えているが、だが、彼女もまたパイロットだ。

 そうであっても駆る機体は、怯えを見せてはいない。

 こちらの様子を伺っている様子。 

 《ぬぬぬ……。電光石火な不意打ち……って!!それ、俺の専売特許!!》

 「……。」

 やられた飛行隊のリーダーこと、ソードは、自分の得意技を取られたと怒り。

 いつものメンツによるやり取りには、口を挟めず。

 静かに聞き入ることしかできない。 

 《ふん。貴様の技は俺でもできる。そも、それは俺が教えたんだ。》

 《ぬぅ……。野郎……!》

 「!」

 反論に、ガントさんはそう言って。

 が、どこか挑発をするかのような感じであり、何か引っかかるものを感じた。

 そうとは知らず、言われた本人は、気に食わなくて、怒りを露にしそう。

 まさかと思うことは。

 こう、挑発して、相手の頭に血を上らせる作戦という気がして。

 ならば相手の思う壺。

 俺は、そのままだとまずいと思い、待ったを掛けようとした。

 《がんばるぞー!!!えーい!》

 「?!アビー?!」

 こんな状況であっても、いや、そんなこと考えていない無鉄砲な奴が、一人。

 アビーで。何を思ったか、それとも、何も考えず、敵が出現したと思ってか。

 歓声を上げて、ガントさんの機体に突っ込んでいく。

 俺は、まずいと思って、声を上げてしまった。

 《?!ちょ、えぇ?!ガントに挑む?!》

 その様子に、ソードは気付き、驚愕している様子。

 頭に上りかけた血は、アビーが突撃する衝撃に、いずこへかといった具合。

 流石のソードも、そこまで無鉄砲じゃないと言い張ってもいる様子だ。

 《?!うぎゃぁああああ!!》

 どうなるかは、予想通り撃墜されるものであったが。

 しかし、やったのは向かおうとしていった、ガントさんじゃない。

 ウィッチさんだ。

 いつの間にか、ウィッチさんは上空の雲に隠れていて。

 ガントさんにアビーが食らいついたその瞬間を狙い、機関砲を乱射した。 

 何発かの光弾は霧散したが、やがて直撃弾を喰らい。

 アビーの機体はそのまま爆発、炎上。

 撃墜されてしまった。

 アビーからの通信が、遺言のように残響してしまう。

 「!」

 その様子に、心が痛くなった。胸を押さえる。

 ……そうであっても、まだ攻撃は続いている。

 戦いは、まだ終わっていない。何せ、まだ俺とソードが残っているのだから。

 《……。》 

 「……。」

 とうとう、俺とソード二人になってしまたなら、同時に、唾を飲み込む。

 《……よう相棒。》

 「!」

 俺がそんな様子を見せるから、加えてこの状況もだが。

 何だかソードがより乗り気になり、言いだしてくる。

 先ほども、二人になったら言ってきたが、またもや。

 《……まだ生きているか?》

 「撃墜されたら、表示から消えるだろ?」

 続くのもそうで。

 それと、撃墜されてゲームオーバーなら、ソードの表示から消えるよ、反応は。

 そう、言ってみた。

 《……幕引きが、かつての相棒とは、皮肉なもんだ。だがな、こちとら、これでもエースなんだ。やるっきゃない。それがこの作戦なら。》

 「……ああ。って、何だか俺の話聞いていない?もしかして。」

 そうであっても、まだ話を続けている。

 どうも、俺の話は耳にしてない様子。俺の言葉への返しじゃないようだ。

 悦に浸っている気もしてくる。

 どうやら、これは、ソードの好きな、……何かからの引用のようで。

 この時とばかりに、口にしている。

 俺は、つい返事をしたが、どうもしっくりこないのは、それか。

 《それはこちらのセリフだ、そうだろう?ならば、俺はこう言おうか?撃てよ臆病者!》

 「!」

 そんな悦に浸るソードに、ガントさんは煽るように言葉を掛けてきた。 

 嫌な予感がする。

 俺は、気を張るなら、ビットたちが応じて。

 また、飛来する他のビット。

 それは、アビーから展開した物。

 どうやら、操作権が俺にあるために、元の持ち主が撃墜されたところで。

 消滅することはなく。

 こちらに追従する。

 《何おぉお!!》

 臆病者と呼ばれてか。

 逆上したソードは、やがて翻してガントさんに突撃していく。

 「!!」

 まずいと思った俺は、ビットをソードに飛ばす。

 その予想通りに攻撃は来たが。

 またしても攻撃してきたのは、ウィッチさんの方で。

 なお、その光弾は、ビットを展開したついでに、広げた光の膜に阻まれて。

 《?!うそっ?!》

 《うぉ?!マジで?!あれ、そういつ使い方できるんだ……。》

 ビットを展開した時に、広げていた甲斐があったものだが。

 ソードとウィッチさん二人とも、驚きの声を上げていて。

 どうもこれは、意外な使い方らしい。

 《なるほど。ウィザードと呼ぶに相応しい。度々思っていたが、私がこうして元気に空を飛べる内に、これほどの人材に出会うとは思っていなかったよ。》

 遠くから見ていたシールドさんは、感心していた。

 様子から、何だか喜んでもいる様子。

 《ほほう。初心者ながらやる。的にはなるだろうと思っていたが、思った以上に楽しめそうだな。》

 「!」

 ガントさんも見ていた。こちらは、単に伺っているだけではなく。

 むしろ、見た後、燃え上がって来たといった感じだ。

 殺気さえ、感じ、俺は身をすくませる。 

 《!!やっべぇ!相棒!逃げろ!!ガントに本気出させちまった!!》

 「?!うぇ?!」

 殺気を感じていたのは、ソードもで。

 状況は悪くなりそうだと思ってか、俺に逃げろと指示を出す。 

 多少戸惑ったが、言われたからにはどうにかして逃げないとと、翻す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ