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【ねこみみゆうしゃ大和ちゃん】ようこそ!リオンキングダムへ  作者: にゃんもるベンゼン
かわをみにいったら、おとこのこが
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いよいよだねっ!

 「!お!いいぜ!!あたいらも、今から上に相談してみっから!そうそう、こんなの、一人じゃ決められねぇ!互いにな!」 

 どうも、向こうも向こうで、相談するつもりだ。

 サカマタさんは、気分上々で言ってきた。 

 それぞれが振り返り、それぞれの一団と向き合う形となる。

 サカマタさんは、通信機片手に、連絡を始めて。 

 俺も、ようやくと、いつもの面々に向き直れた。

 アビーたちだが、……特にマフィンが、信じられないといった様子。

 レオおじさんは、偶然の光景に、頭を掻きながら。

 どうしようかと、悩んでもいる様子。

 アビーは、……ごめんいつも通りだ、首を傾げているだけだ。

 「!」

 信じられない様子に、疲労を感じたマフィンは、軽くよろめいて。

 支えようと、俺は駆けるものの、先に支えたのはアビーだった。

 「大丈夫?マフィンちゃん?」

 「……。」

 アビーが支えて、言ってくることは安否の確認で。

 マフィンは、だが、言葉を考えているのか、間を置くように返事をせず。

 「……。ねぇ、アビー。」

 「?」

 口を開くことには、確認のために、言いたげの様子を出して。

 「私、夢でも見ているのかしら?現実だと思えないわ。」

 「?寝てないよ?マフィンちゃん、ちゃんとお話しできてるじゃない!」

 「……。」 

 支えられている横で、マフィンがやはり、信じられないといったことを述べていたが、アビーは夢じゃないと言い。

 それでも、まだ信じてはいない。 

 「……ねぇ、アビー。」

 「?」

 「私の頬をつねって。もしかしたら、昨日からの疲れで、私幻覚でも見ているかもしれないから。」 

 「分かったー!」

 だからで、マフィンはアビーに頼み込んでくる。

 目を覚まさせるようなことをしてくれと。

 言われたアビーは、元気よく笑みを浮かべては。

 徐に、マフィンの柔らかそうな両頬に、手をやる。

 「いくよー!たてたてよこよこまぁるかいてぴょん!おだんごいっぱい、やきだんご!!」

 変な歌を歌いながら、……自分のされたことを反撃するように。

 マフィンの頬を縦横無尽に、引っ張り。

 最終的には、赤くなった頬をして、つんつん指を突き刺して。

 「?!い、痛い痛い痛い!!やり過ぎ!!やり過ぎ!!!!やめて!!」

 涙目になったマフィンは、じたばたしながら悲鳴よろしく叫び。

 やめて欲しいと懇願してきた。 

 「ほい。」

 アビーは、言われた通り、両手を離して、マフィンを開放する。

 「うぅ~……。」

 解放されたなら、マフィンは両手を赤くなった両頬に当てて。

 痛みを和らげるようにさする。

 涙目は相変わらず。

 「……夢じゃないのね……。」

 マフィンは、痛みに、現実と理解を示した。

 痛みに軽く呻きながらも、言っては、また頬をさする。

 痛みも痛みで、アビーの力だ、なお痛いのだろう。

 「あ~……。」

 アビーは、マフィンのそんな様子見て。

 やり過ぎたかな、と困ったような表情をしていた。 

 「マフィンちゃん、やり過ぎちゃった!ごめんね!」

 まずいと思ったか、アビーは頭を下げた。

 マフィンは、首を横に振って、大丈夫と示した。

 痛む頬をさするのをやめ。

 気を取り直してマフィンは、戻ってきた俺の方へと向き直る。

 「話は聞いていたわ。相談でしょ?」

 「!あ、うん。」

 切り替えて、俺がしたい話を始めた。

 「……悩むことはないでしょ?折角のチャンスなんだから。」

 「……そっか。」

 マフィンは、背中を押すように言ってきた。

 悩む必要はないようだ。

 「いいかい?」

 「!」

 次に俺は、シンに向き直っては、言う。 

 いきなり声を掛けられたので、シンはびくっと体を弾ませる。 

 「……。」 

 けれど、ちゃんと話を反芻して。

 「……大丈夫。」

 ぽつりと呟く。

 「!」

 「大丈夫!あ、あの……!ありがとう……ございます!!」

 呟きだけでも十分であったが、続けてきては、はっきりと言い。

 加えて、お礼も付けて。

 「……その、色々と……。ええと……。」

 まだ続けて、色々と言いたそうだが、言葉は上手く紡げない。

 子どもながら、輸送手段のお礼だけじゃなく、ここまでしてくれたことへ。

 さらに、と言った感じだが、やはり子どもだ、上手く紡げない。 

 「え?!」

 そうであっても、色々と言いたいことがあるだろうけれども。

 十分だと、俺はシンの頭に手をやって、撫でた。

 「行くよ!大丈夫、俺たちがついているから!」 

 そう言葉も、添えて、笑顔までも。 

 目にした、シンは、最初戸惑いがあったが、次第に嬉しくなり。

 同じく笑顔を返した。

 「がははは!!!さすがはウィザード!!!」

 端から見ていたであろうレオおじさんは、豪快に笑う。

 笑っては、そんな顔でマフィンの方を向き。

 「な?すっげえよな?」

 「……。」

 そう、同意を求めても来る。

 呆れ顔のマフィンながら、認めざるを得ないと言った感じ。

 「……そうね。正直、こんな博打じみたことが上手くいくなんて、信じられないもの。上手くいくと、何の疑いもなく思えるもの、相当だわ。」 

 言葉からも、伺えて。

 その裏には、多分俺が行動して、帝国までひっくり返す。

 そんな芸当をして見せたという過去を知ってだ。

 「!ほんと、スフィアの導きだね!」

 横から出てきて、かいつまんで、という感じで。

 まとめに、アビーが笑顔を添えて言うことは。

 スフィアの導き。

 スフィアを扱うことによって、使い手に幸運が舞い込む、というようなジンクスらしい。

 アビーの言葉聞いて、マフィンはアビーにも呆れた顔を見せる。

 「?」

 「あなたもあなたね。……そのジンクス、信じるなんて……。」

 アビーは首を傾げているものの、マフィンは呆れたまま言う。

 「……ええと、じゃあ、サカマタさんに言ってくるよ。」

 もう、まとまっただろう。

 俺は早速サカマタさんに相談した結果を告げようと提案する。

 「!……ええ。そうして。」

 「いいよ!いいよ!」

 マフィンとアビーが、こちらを向くなら、そうしていいと同意してくれる。

 二人の様子見て、言葉を耳にして俺は頷き。

 まとまったことを告げに、サカマタさんの方に向き直り、歩み寄る。

 歩み寄ると、特にサカマタさんは、通信機片手に、何やら喋っている様子だ。

 「いやぁ~。潜水艦だと思って追ったらよぉ、でっかいもん、それも、あたいらが知る中で、一番でっかいの見付けてよ~。……えぇ?何かって?決まってんじゃんかよぉ。ウィザードよウィザード!はぁ?!そんな呆れたこと言わんといてぇな……。な?優秀な戦力よ!え?!道草食うなって?!うぐぅ……。いや、ほんとだから。なぁ、迎え寄こしてくれよぉ。あたいらも、疲れちまったからさあ、ね?え?どうせどっかで拾う予定だったから、追っていた?うぃいい!帰りは楽でよかったぁ!了解、この場所で待機しておくよ!」

 「!!あねさん!」

 「楽に帰れるの?」

 「……。」

 側で聞いていたが、向こうも向こうで話がまとまりそうな雰囲気だ。

 サカマタさんは、通信機を下げ、ボタンを押したなら、会話を終了。

 さて、とでも言わんばかりに、こちらに向き直ってきた。 

 「お!丁度いい所に!」  

 「!」 

 開口一番、それ。

 予想ではなく、事実、丁度そちらも話がまとまったということだろう。

 やや、満足げな様子。

 「いやぁ。あたいらの方も、まとまったよ!いやはや、一時冷や冷やしたんよこれでも。」

 「はぁ……。」

 「気付かなかっただろうけどよ、あたいら遊んでると思われたんで?んでよ、大和っちのこと話したら、懲罰云々は元より、とりあえず何か思いついたから、仲間もまとめて呼んで来いと言ってきてさ。んで、迎えの輸送も用意して、今、向かってんだとよ!」 

 「……はぁ。まあ、何となく分かりました。とりあえず、輸送してくれる、ということですね?で、待っていればいいと。」

 向こうとの会話の内容を、サカマタさんはかいつまんで言ってきて。

 とりあえず、俺も俺で、内容から簡単にまとめたことを述べた。

 「おうよ!待っていれば、いいさ!多分そろそろ来るかな?」

 その通りのようだ、サカマタさんは言って、嬉しそうに笑みを浮かべた。

 俺も従い、待つことにする。

 「!」

 結構すぐに、けたたましい音が空より響いてくる。

 ヘリコプターの、あの、やかましい、回転翼が奏でるあの音だ。

 見れば、ヘリが1機、それと、後続に、一見飛行機のようだが、主翼が変形して、ヘリのようにプロペラが垂直になって、こちらに降り立とうとするのが、1機。

 航空機合計2機、向かってきていた。

 ちな、特殊な航空機は、確かティルトローター機だったような。

 それにしても、速いと思う。

 盗み聞きして悪いとも思っていたが、確かに。

 サカマタさんたちを追尾していたなら、合点がいくというほど、短い時間だったのかもしれない。 

 《やれやれ!呆れたもんだ!潜水艦を追ったと報告があって、こちらも来てみれば、色々ととんでもないものを釣って来たようだな!》 

 「にひひひっ!酒のあてに、いい土産話だろう?」

 《はぁぁ……。》

 ヘリから、こちらに向かって、スピーカーからの音声が響く。

 共和連邦軍の人のようだが、サカマタさんの様子に呆れ果てているみたいだ。 

 呆れられようとも、サカマタさんは自分を曲げず、ニヤニヤ笑って流して。

 それは、余計に呆れさせた。

 呆れながらも、例のティルトローター機をこちらに降下させてくる。

 空中ではそれほどでもないと思っていたが。

 降下してきたなら、思った以上に大きいと思えてくる。

 結構な人員を、輸送できるものか。

 ……多分だけど。

 サカマタさんたちをピックアップするために、後続していたのだろうね。 

 ティルトローター機は、こちらに背を向けたなら。

 後部ハッチを見せて、開かせてくる。

 「サカマタ一行には呆れるが、ウィザード一行は歓迎するよ!今回、協力、感謝いたします!」

 「?あ、はい……。こ、こちらこそ。ありがとうございます。」

 開いたなら、案内役か、一人隊員さんが顔を覗かせて、言ってくる。

 何か、所々、引っ掛かるような気がするが。

 それでも、俺は、折角なのだと、お礼も兼ねて、頭を下げた。

 そうしたなら、一旦皆の方に向き直る。

 「行こうっ!」

 そう言うと、皆そっと笑って頷いて、ティルトローター機に歩み寄っていく。

 俺は後にして、他の皆を先に乗せていく。

 「!」 

 最後、シンが残る。

  残ったシンは、呆然とだが、何が言いたげで。

 「?どうした?」

 聞くと。

 「……大和お兄ちゃん、すごいんだね……。」

 「!……。」 

 俺が何だか、すごいと思っていたようで、呟く。

 聞いた俺は、どうだろうかと思って、頬をポリポリと掻く。

 「そうだよ!大和ちゃん、すっごーいんだよ!!」

 「!」 

 そんな横から、先に乗ったアビーがまた戻り、顔を出して言ってくる。

 嬉しそうな顔をしながら。

 「すっごーい……?」

 「うんうん!そうそう!で、ほんとは、こうするの!すっごーい!」 

 「す、すっごーい……。」

 聞いていたシンは、ポカンとしながらも復唱する。

 見ていたアビーは、さらに色々とレクチャーして見せた。

 言いながら、両手を上げ、背伸びするかのようなポーズも。

 言われたシンは、アビーの真似をして、そのようなポーズを取った。

 「……。」 

 見ながらだが、気恥ずかしさもあるものの、何も言えない。

 「ほらほら!後ろつっかえているよ!早く乗りな!」

 「!」

 そのやり取りをやっていたタイミングで、サカマタさんが声を掛けて来て。 

 やり取りの雰囲気は、さておき、サカマタさんが言う通り。

 まだ後ろには、一行が待っていたのだ、そう言われても仕方ない。

 話はそこまでと中断し、俺も乗り込もうとする。

 乗りにくいならと、俺はシンの手を取って、中へと誘導してあげた。

 「!あ……。うん!」

 俺がそうしたなら、何だか気恥ずかしそうにしたていたが。

 笑顔になっては、従う。

 俺たちが入ったところで、素早くサカマタさんたちが乗り込んで来て。

 後部ハッチが閉まったなら、皆きちんと座席に座り、シートベルトを締める。 

 倣って、俺たちもしたなら、確認することなく、航空機は飛び立つ。

 「!」 

 上昇による圧力を感じ、軽く驚くものの、しばらくすれば、慣れていく。

 それよりも、それなりに大きくはあったが。

 こうも大人数だと、なかなか狭く感じる。

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