第30話 侯爵家、信用が戻りました
第30話 侯爵家、信用が戻りました
四月最後の朝、ローゼンベルク侯爵邸の書斎には、春の柔らかな日差しが差し込んでいた。
窓の外では庭師が花壇の手入れをしており、色とりどりの花が風に揺れている。昨年の秋には雨漏りの修理費をどう捻出するかで頭を抱えていた屋敷も、今ではすっかり落ち着きを取り戻し、使用人たちはそれぞれの仕事を滞りなく進めていた。
もっとも、屋敷が静かになったからといって、侯爵夫人まで静かになったわけではない。
「アルベルト! ちょっと見てちょうだい!」
書斎の扉が勢いよく開き、ヴァレンティナが分厚い帳面を抱えて入ってきた。
机に向かっていたアルベルトは、顔を上げると同時に小さく息をついた。
「……今度は何だ」
「今月の取引条件をまとめたのよ。ちょうどセドリックにも確認してもらおうと思っていたところなの」
「それなら、まず座ってくれ。扉を開けるたびに大声を出す必要はない」
「だって、嬉しいことがあったんだもの!」
ヴァレンティナはそう言いながら、アルベルトの向かい側へ腰を下ろした。
続いて入ってきたセドリックは、いつもの穏やかな表情で一礼すると、数枚の書類を机へ並べた。
「旦那様、奥様。こちらが今月末時点の主な取引条件でございます」
アルベルトは書類へ目を落とした。
そこには、ハリソン商会やグラント商会との取引状況、領地からの出荷に関する報告、そして先日契約したウェストフィールド運送商会の条件が整理されていた。
「グラント商会との取引は、通常の後払い条件に戻っているのだな」
「はい。先月の晩餐会の後、先方から正式に通知が届いております。今月も同じ条件で取引が継続しております」
「ハリソン商会は?」
「こちらも従来通りでございます。以前見直した契約条件に変更はなく、納品も問題なく行われております」
ヴァレンティナは嬉しそうに頷いた。
「それに、ウェストフィールド運送商会とも後払いで契約できたでしょう? 今月は前金を要求された取引が一つもなかったのよ!」
アルベルトは妻を見た。
「……それが、さっきの嬉しいことか」
「もちろんよ! 前はグラント商会から半額を先に払ってほしいって言われたのに、今では新しい商会まで普通に取引してくれるんだもの」
「確かに、良い変化だな」
「でしょう?」
ヴァレンティナは満足そうに胸を張った。
セドリックは二人のやり取りを見守りながら、もう一枚の書類を差し出した。
「また、領地のウォルシュ管理人からも報告が届いております。加工品の出荷は予定通り進んでおり、クライン商店からの注文も継続しているとのことです」
「それは良かったわ!」
ヴァレンティナは早速、報告書を手に取った。
昨年の秋、売り物にならずに余っていた果物を見つけたときには、まさか王都の商店へ継続して商品を届けるようになるとは思っていなかった。
最初は十瓶だけの試験販売だった。
それが売れ、追加注文を受け、領地の人々と相談しながら生産量を調整してきた。
まだ大きな利益を生む商売ではないが、無理に規模を広げず、続けられる範囲で取引を重ねている。
「ヘンリーたちも頑張ってくれているのね」
「はい。現場でも、以前より出荷の予定が立てやすくなったと喜んでいるようです」
「それなら、今度お礼の手紙を書かなくちゃ」
ヴァレンティナは報告書を机へ戻し、ふと、目の前に並んだ書類を見渡した。
屋敷の修繕費。
領地の収支。
商会との取引条件。
どれも、結婚したばかりの頃には問題ばかりだったものだ。
しかし今では、少なくとも以前のように、何から手を付ければいいのか分からない状態ではなくなっている。
「……なんだか、不思議ねえ」
ヴァレンティナが呟くと、アルベルトが顔を上げた。
「何がだ?」
「最初は屋根を直すだけのつもりだったのよ」
「……そうだったな」
「それが、ワイン代を調べて、厨房の無駄を減らして、使用人の働き方を見直して、領地まで調べることになったでしょう?」
「君が次々と問題を見つけるからな」
「だって、見つかっちゃうんだもの!」
アルベルトは苦笑した。
「それで、今度は信用まで立て直したわけか」
「そういうことになるのかしら」
ヴァレンティナは少し考え、それから嬉しそうに笑った。
「でも、信用って、屋根や帳簿と違って目に見えないから、ちゃんと戻っているのか分かりにくいわね」
「確かにな」
「だから、こうして取引条件が良くなると嬉しいのよ。数字や書類で確認できるもの」
アルベルトは静かに頷いた。
ヴァレンティナにとって、数字は単なる記録ではない。
問題を見つけ、改善した結果を確かめるための、大切な手段なのだ。
そして今では、その数字の向こう側にある人間関係にも目を向けるようになっている。
◇
午前中の確認を終える頃、セドリックが新しい書類の束を持ってきた。
「旦那様、こちらは今月届いた社交関係のお手紙でございます」
アルベルトが受け取ると、そこには晩餐会や茶会への招待状が何通も重ねられていた。
ヴァレンティナは興味深そうに身を乗り出した。
「まあ、こんなに?」
「はい。王宮の晩餐会以降、以前よりお誘いが増えております」
「本当? それなら、せっかくだし全部行きましょうよ!」
アルベルトは即座に首を横へ振った。
「全部行く必要はない」
「どうして? せっかく招待してくださっているのに」
「招待されたからといって、すべて出席するわけではない。付き合いの深さや相手との関係、こちらの予定を考えて選ぶものだ」
「でも、行けばいろんな方とお話しできるでしょう?」
「そうだな。ただし、毎晩出歩いていたら、君はいつ帳簿を見るつもりだ?」
ヴァレンティナは一瞬、言葉に詰まった。
「……朝?」
「朝は領地からの報告を確認するんだろう」
「じゃあ、お昼?」
「その時間は使用人たちとの打ち合わせがあると言っていなかったか?」
「……そうだったわね」
アルベルトは呆れたように笑った。
「君は、予定が空いているとすぐ何かを入れたがるな」
「だって、何もしないのはもったいないじゃない」
「何もしない時間が必要なこともある」
「あなた、最近そればっかり言うわね」
「君が最近、予定を増やすことばかり考えているからだ」
ヴァレンティナは不満そうに唇を尖らせたが、やがて招待状の束を見つめ直した。
以前なら、社交の機会が増えることを単純に喜んでいただろう。
しかし、先月アルベルトから教わったことを思い出す。
信用を得るために、無理に催しを増やす必要はない。
日々の暮らしや取引を安定させ、そのうえで必要な付き合いを続けることが大切なのだ。
「……そうね。全部行くのはやめておくわ」
アルベルトは少し意外そうに妻を見た。
「随分と素直だな」
「失礼ね。私だって学習するのよ」
「それは結構なことだ」
「でも、どれか一つくらいは行きたいわ」
「もちろんだ。必要なものを選ぼう」
ヴァレンティナは満足そうに頷き、招待状を一通ずつ確認し始めた。
ただし、途中で「このお茶会なら、あの八十六リルのドレスを着られるかしら」と呟いたため、アルベルトは再び頭を抱えることになった。
◇
昼食を終えたあと、ヴァレンティナは一人で書斎に残り、《信用》の帳面を開いていた。
そこには、この数か月に起きた出来事が、日付とともに細かく書き込まれている。
グラント商会から前金を要求されたこと。
メゾン・ラヴィエで八十六リルのドレスを注文したこと。
社交界での噂を知り、王立救貧院への寄付を続けると決めたこと。
侯爵邸へ客を招き、以前より落ち着いた財政状況を知ってもらったこと。
王宮の晩餐会で、多くの貴族たちと話をしたこと。
そして、アシュフォード商会からの年間三百リルの契約を保留にし、新しい運送商会とは通常の後払い条件で契約できたこと。
ヴァレンティナはページをめくりながら、しばらく考え込んだ。
以前の自分なら、家計を良くするには収入を増やし、支出を減らせばいいと考えていた。
もちろん、それは今でも間違っていない。
しかし、実際に侯爵家の経営へ関わってみると、それだけでは解決できないことがいくつもあった。
商人が安心して商品を売ってくれること。
使用人が長く働いてくれること。
領地の人々が協力してくれること。
そして、貴族社会でローゼンベルク家が信頼されていること。
どれも、帳簿の数字だけでは表せない。
「……お金って、案外それだけじゃないのねえ」
ヴァレンティナは小さく呟いた。
そのとき、扉が叩かれた。
「奥様、失礼いたします」
入ってきたのはエレノアだった。
「お茶をお持ちいたしました」
「ありがとう。ちょうど休憩しようと思っていたところなの」
エレノアは机の端へ茶器を置き、ヴァレンティナの前へカップを差し出した。
以前は、こうして書斎で二人きりになると、どこかぎこちない空気が流れていた。
しかし今では、エレノアもヴァレンティナの仕事ぶりを理解し、必要なことがあれば率直に意見を伝えるようになっている。
「エレノア」
「はい、奥様」
「最近、屋敷の様子はどう?」
「以前より落ち着いております。使用人たちの勤務も安定しておりますし、大きな問題はございません」
「それなら良かったわ」
「奥様が勤務の見直しを進めてくださったおかげでございます」
ヴァレンティナは少し驚いた。
「まあ、珍しいわね。エレノアがそんなことを言うなんて」
「事実を申し上げただけでございます」
エレノアはいつもの真面目な表情で答えた。
ヴァレンティナは思わず笑ってしまった。
「でも、あなたが頑張ってくれたからでしょう? ミレイユもよく働いてくれているし、リナも元気そうだもの」
「はい。皆、以前より余裕を持って仕事ができております」
「それなら安心ね」
ヴァレンティナはお茶を一口飲み、窓の外へ目を向けた。
庭では使用人たちが花壇の周りを掃除しており、遠くから楽しそうな話し声が聞こえてくる。
結婚したばかりの頃、使用人たちは皆、忙しそうに働いていた。
仕事を減らすことも、人を増やすことも難しく、誰かが倒れるまで無理をしているような状態だった。
それが今では、少なくとも以前より余裕のある働き方ができている。
「……良かったわねえ」
ヴァレンティナが呟くと、エレノアは静かに頷いた。
「はい。奥様」
◇
夕方になると、アルベルトも書斎へ戻ってきた。
彼は机の上に置かれた帳面を見つけると、少し興味深そうに手に取った。
「また信用の記録か?」
「ええ。今月で一区切りだから、まとめておこうと思って」
「なるほど」
アルベルトは帳面を開き、そこに並んだ文字を眺めた。
最初の頃は、前金を要求されたことへの不満や、ドレス代への驚きなど、ヴァレンティナらしい率直な感想が多かった。
しかし、ページが進むにつれ、取引先との関係や、社交の場で気づいたことが書かれるようになっている。
アルベルトは最後のページで手を止めた。
そこには、今日の日付とともに、一つの文章が書かれていた。
――信用は、お金と同じくらい大切なもの。
彼はしばらくその文字を見つめ、それから静かに帳面を閉じた。
「……良いまとめだな」
「本当?」
「ああ。君らしい」
ヴァレンティナは嬉しそうに笑った。
「でも、まだ分からないことも多いのよ。信用って、どうやって増やすのか、ちゃんとした計算式がないんだもの」
「計算できるものばかりではないからな」
「そうなのよねえ」
ヴァレンティナは少し考え、それからアルベルトを見上げた。
「ねえ、アルベルト」
「何だ?」
「私たち、少しは侯爵家を立て直せたのかしら?」
アルベルトは妻を見つめた。
昨年の秋、彼女がこの屋敷へ嫁いできたとき、ローゼンベルク家の財政は決して良い状態ではなかった。
屋敷は雨漏りし、使用人たちは疲れ切り、領地の収支も赤字が続いていた。
そのうえ、商人たちの間では侯爵家の支払い能力を疑う声まで出ていた。
それが今では、少しずつではあるが改善している。
もちろん、すべての問題が解決したわけではない。
屋敷の維持には今後も費用がかかるし、領地の黒字もまだ小さい。商人たちの信用を完全に取り戻したと断言するには、もう少し時間が必要だろう。
それでも、以前と比べれば確かな変化があった。
「……ああ。十分に立て直してきたと思う」
アルベルトは静かに答えた。
「少なくとも、以前のように何も分からないまま金を使い続ける家ではなくなった」
「それなら良かったわ」
「それに、君がいなければ、ここまで早く改善することはできなかっただろう」
ヴァレンティナは少し驚いた顔をした。
「そんなことないわ。あなたも随分と協力してくれたじゃない」
「俺は当主として、当然のことをしただけだ」
「でも、私一人だったら、社交界のことなんて何も分からなかったもの。商人さんとの交渉だって、あなたがいたからうまくいったことも多かったでしょう?」
アルベルトはしばらく黙り、それから小さく笑った。
「……そうだな」
「でしょう?」
「君が数字を見て、俺が人との付き合いを見る。案外、悪くない組み合わせなのかもしれないな」
ヴァレンティナは嬉しそうに頷いた。
「私もそう思うわ!」
その笑顔を見て、アルベルトは自然と表情を緩めた。
結婚したばかりの頃、彼はこの結婚を、侯爵家の財政を立て直すための現実的な選択だと考えていた。
ベルモンド家の財力が必要だったからこそ、商人の娘を妻に迎えたのである。
しかし今では、ヴァレンティナが持ってきたものは金だけではなかったと理解している。
彼女は、古い習慣を疑う視点と、問題を見つければすぐに動く行動力を、この家へ持ち込んだ。
そして何より、長い間どこか沈んでいた屋敷に、賑やかな声が戻ってきた。
アルベルトは、そのことを悪くないと思っていた。
◇
その日の夕食は、いつもより少しだけ賑やかだった。
ヴァレンティナが今月の取引状況について嬉しそうに話し、アルベルトがときどき補足する。
エレノアとセドリックは、そんな二人の様子を静かに見守っていた。
料理長のマルセルが用意した春野菜の料理も好評で、ヴァレンティナは早速、厨房の献立に取り入れられないかと考え始めていた。
もっとも、アルベルトから「今日は仕事の話を休め」と言われたため、ひとまず食事を楽しむことにした。
食後、二人が居間でお茶を飲んでいると、セドリックが一通の手紙を持って現れた。
「旦那様、奥様。クラウディア様からお手紙が届いております」
アルベルトは顔を上げた。
「叔母上から?」
「はい。近いうちにこちらへお越しになりたいとのことです」
ヴァレンティナは嬉しそうに微笑んだ。
「まあ、叔母様! お久しぶりね」
昨年の秋、領地の経営を見直していた頃に訪ねてきたアルベルトの叔母は、厳格な物言いと鋭い観察眼を持つ女性だった。
医師として働いていることもあり、物事を感情だけで判断せず、事実と結果を重視する。
ヴァレンティナは最初こそ緊張したものの、話してみると案外気が合うところもあり、今では再会を楽しみにしていた。
「何て書いてあるの?」
「……少し待て」
アルベルトは封を切り、手紙を読み始めた。
内容は簡潔だった。
近いうちに王都へ出る用事があるため、都合が合えば侯爵邸へ立ち寄りたいというものだった。
屋敷の修繕や領地の経営についても、その後どうなったのか聞きたいと書かれている。
アルベルトは最後まで目を通し、静かに頷いた。
「来月の初めに訪ねてくるそうだ」
「それなら、お迎えする準備をしなくちゃね」
「叔母上なら、普段通りで構わないだろう」
「でも、せっかく来てくださるんだもの。お茶くらいは用意したいわ」
「それはいいが、また大げさなことを考えるなよ」
「分かってるわよ!」
ヴァレンティナは笑いながら、アルベルトの手元にある手紙へ目を向けた。
「ほかには何か書いてある?」
「……いや。大したことはない」
「そうなの?」
アルベルトは手紙を畳もうとしたが、ヴァレンティナはその動きを見逃さなかった。
「ちょっと待って。最後に何か書いてあるじゃない」
「……追伸だ」
「何て?」
「別に、気にする必要はない」
「気になるじゃない!」
ヴァレンティナは身を乗り出し、夫の手元を覗き込んだ。
そこには、クラウディアらしい整った筆跡で、短い一文が書かれていた。
――ところで、結婚して半年以上になるけれど、子供の予定はあるのかしら。
ヴァレンティナは、その文章をそのまま声に出して読んだ。
「……子供の予定はあるのかしら?」
アルベルトは黙った。
ヴァレンティナは不思議そうに夫を見上げた。
「ねえ、アルベルト。どうして黙っているの?」
「……叔母上は、どうして毎回余計なことを書くんだ」
「お医者様だからじゃない?」
「医者は関係ない」
「でも、健康のことを気にしてくださっているのかもしれないわよ?」
「……そういう問題でもない」
アルベルトは額に手を当てた。
ヴァレンティナは首を傾げたが、やがて何かを思いついたように微笑んだ。
「じゃあ、今度いらしたときに直接聞いてみましょうか」
「やめろ」
「どうしてよ!」
「話が長くなる」
「でも、叔母様なら、きっと詳しく説明してくださるわよ?」
「それが困るんだ」
ヴァレンティナはますます不思議そうな顔をした。
アルベルトは深いため息をつき、手紙を机へ置いた。
屋敷の雨漏りも、領地の赤字も、商人たちの信用も、少しずつ改善してきた。
しかし、どうやらローゼンベルク侯爵家には、まだ新しい問題が待ち受けているらしい。
もっとも、その問題については、今のところ帳簿を開いても解決方法が見つかりそうになかった。
こうして、ローゼンベルク侯爵家の信用を立て直すための取り組みは、ひとまず一区切りを迎えた。
けれど、侯爵家の暮らしが静かになる日は、まだまだ先のことになりそうだった。
第三章を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
雨漏りする屋敷から始まったローゼンベルク侯爵家の再建も、少しずつ形になってきました。
第一章では屋敷の修繕、第二章では食料廃棄ロスの改善、そして第三章では、「信用」というものをひとつのテーマにしてお話を書いてみました。
お金があれば解決できる問題もありますが、お金だけではどうにもならないこともあります。
信用は一朝一夕で得られるものではなく、日々の小さな行動や約束の積み重ねによって、少しずつ築かれていくものだと思っています。
そして、築き上げるには時間がかかるのに、失うときはあっという間。
そんな難しさも含めて、ヴァレンティナたちを通して描いてみたいと考えました。
昔のヨーロッパの貴族たちの社交界は怖く、実際噂だけで銀行からの取引を停止されたりしたそうです汗
作者としては、侯爵家の財政が改善していくだけでなく、周囲の人々の見方や関係性が少しずつ変わっていく様子を書くのも、とても楽しかったです。
さて、次はいよいよ第四章。
タイトルは「侯爵家、人間関係を立て直します」。
これまでは屋敷や財政、そして信用を立て直してきたヴァレンティナですが、今度は人と人との関係に向き合うことになります。
政略結婚で始まったヴァレンティナとアルベルトの関係も変わり始め、恋愛要素も強くなります。
数字や帳簿と違って、人の心には明確な正解がありません。
果たしてヴァレンティナは、持ち前の行動力でこの難題も乗り越えられるのでしょうか。
ここまでお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございます。
もし第三章までのお話を楽しんでいただけましたら、評価やブックマークで応援していただけると、今後の執筆の大きな励みになります。
第四章もどうぞよろしくお願いいたします!




