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---47--- フジイデ王国 不穏な気配2

 到着した関所の裏手に、フジイデ王国の国王直轄衛兵団の第一詰所が併設されている。


 真新しい傷一つない覗けば顔が映りそうな装備に身を包んだ衛兵に成り立ての新米達が詰所前の開けた場所で、不安な表情をしながら隊列を組み整列をしながら騒めいている。


 何故新米達が騒ついているのかだが、その原因を作った者が隊列の前にいる。

 フジイデ王国衛兵団隊長のデデルク・サンドだ。この者の信じられない発言がこの騒つきの原因だ。


 本来衛兵団に入りたての新米は戦闘には参加しないのが通例だ。

 新米の主な仕事は、まる一日戦闘訓練を日課とし、週の初めと終わりの二日程限定で三年目の先輩衛兵と共に橋の袂や、街の各種重要施設等を巡回する業務をし、それが終わると、関所で、入国する者の入国審査の補助に入り、入国を許可された者に、証として「許可紋章」を身体に押すと言うのが新米に課せられた仕事なのだ。

 新米は不法侵入者等を捕縛する行為や、戦闘に発展する恐れのある危険な戦闘任務に就く事は一切ない。


 戦闘行為に発展する可能性のある任務に就くのは入団後二年目の衛兵で、戦闘訓練課題を先輩衛兵三名の監修の下に実施され、課題を見事成し遂げた者しか就くことを許されていないと言うのが通例になっている。

 どんな有事の際でも、戦闘訓練すら真面にこなせない者を送り込んでも、無駄に命を落とすだけなので、通常参加要請は出されない。


 だが今回隊長から命じられた内容が耳を疑うものだったのだ。

 今から、自分達新米衛兵が戦場化している街に行き敵と対峙、又は、捕縛をしなければならないと聞かされたのだ。


 今朝早朝日が昇る薄日の中、百~二百名程と小規模で隣国の手の者達が関所を通らず街に侵入して行ったのを、この詰め所に居る全ての者が目撃し、先輩達が慌てて街へ出て行っただ誰一人戻ってこず、代わりにこの詰め所に来たのがフジイデ王国衛兵団隊長のデデルク・サンドだった。


 隊長の話によると捕縛に向かった主要な衛兵達全員、今朝侵入した者達に返り討ちにあい、命に別状はないが足を折られ行動不能状態にさせられたそうだ。

 そして動ける人員が少なくなり、隊長命ではなく国王命で新米まで駆り出す事となったのだと聞かされた。


 衛兵団隊長のデデルク・サンドは、眉間に皺を寄せ、新米が騒めく中、瞼を閉じ腕組みをしながら考え事をしている。


 このフジイデ王国は、各市民階級によって住み分けが行われている。

 国は、ほぼ楕円形で緩やかな丘状に成っており、地形を生かし、中央に王族が住む城が聳え立ち、それを基準に放射状に各階級の市民が住み分けをし暮らしている。

 そして階級は、王族の次に貴族階級、市民階級、平民階級、貧民階級、奴隷階級と五階級ある。


 国境結界の拘束術は発動起点から離れれば離れる程、強さが弱まっていく特徴がある。

 この事を生かし、街は見た目、四段構造で住み分けされている。


 第一層目、一番上の階層、つまり中央部分の王宮のある城だ。

 ここには王族が達が住んでいるので、最も拘束術が強く通常の許可紋章に加え王の許可が無ければ、ここまで入る事は、出来ない仕組みになっている。


 第二層目には、王より貴族位が与えられた貴族達がする貴族街がある。


 第三層目には、貴族には成れないが、貴族に匹敵するよう財力を持つ、裕福な者達が住む市民街がある。


 第四層目には、ここがこの国の最も一般的な平民階級が住み、他国の者で許可紋章さえあれば、自由に出入り出来る平民街がある。


 第五層目は、目に見えない、平民街の地下に国の掘りを囲うようにパイプ状の地下街が作られており、そこに最底辺層貧民階級と奴隷階級の者達が住む貧民街と奴隷街がある。


 いくら偽装許可紋章を得たとしても平民街の拘束術には耐える事が出来ても、市民街の拘束術の強度には耐えられないはずがなのだが何故かここまで侵入されたのだ。

 そして何故侵入者達は平民街を一切襲撃せず素通りしていったのか?。

 もしかすると、昨日の人物達が何か体制を調べる為、送り込んだのではないだろうか?。

 同盟調印の際、集めた情報で難癖をつける為の口実集めをしているとしたら?。


 等と衛兵団隊長のデデルクは混乱状態の頭で必死に考えるが新米達の騒めきが五月蠅くて、とてもじゃないが纏まる考えも纏まらない。

 一喝する為、瞼を開け息を吸い込む。


「うる・・」


 表の関所側から、忘れる事の出来ない声色の笑い声が聞こえてきた。


「あははは、二人共~変なの~、おっかし~いの~、あははははは」


 その声を聴き、「うるさいぞお前達、王命だ諦めろ」っと叫ぶのを忘れ、目を見開き、まさかっと思いながら、急いで表の関所に駆け出す。

 慌てて駆け出していく隊長の姿を見ていた新米達は「どうする」っと小声で話しお互いの顔を見合わせる。


 新米の衛兵の中にも一応序列がありその中でリーダー格の者に全員目線と向ける。

 全員の注目を集めるのは本当は気分が良いものなのだが、今回ばかりは俺を頼らないでくれと心で叫び、今にもこの場から逃げたいと、新米衛兵のリーダー格は思うのであった。

 このまま無言を貫くのも視線に耐えられないので、このまま待機している事が得策なのに、なぜか口からそっと全員で覗きに行こうと言ってしまう。

 その提案で新米衛兵達は武器に手を当て、移動時に音が鳴らない細心の注意を払いながら表の関所に向かいぞろぞろと移動していく。


 衛兵団隊長のデデルクは、ただ裏から表と距離にして二十メートル程にも拘わらず息を切らしながら走っている。

 何故こんなに、息が上がっているのかだが、完全装備状態なので、装備重量が軽く六十キロもあり、単距離を走っただけで息が上がってしまうのだ。


 ザザザ~っと砂埃を勢いよく上げ関所横から、表の街道に滑り出る。

 そして今、最も見たくない者達の姿が目に飛び込んでくる。


 関所横からいきなり完全装備状態の衛兵が息を切らし現れた事に対し仲間の二名は驚く。

 獣人のエラルは毛を逆立て、モコモコになって驚きを体一杯表現している。

 モンスターのシャボちゃんは全身の針をその現れた者に向け威嚇している。

 現れた者の顔をラフェル、フェンラ、ルルの三名は確認するが、何だまたコイツか!というような表情をしただけで、興味ないとばかりシアキの方に向き直り完全に無視する。

 一人サジュラは自国の衛兵団隊長だとすぐに理解し慌てて頭だけを下げ挨拶をする。

 丁度いい奴が現れてくてたとシアキは思い、さてコイツをどう調理するかと思考を巡らす。


 衛兵団隊長のデデルクの頭の中で、どうして、こんな所に?この者達がいる?。

 調印迄は時間がまだ九日も有り再度訪れる理由がない。

 

 もしかすると昨日王宮から忽然と消えた直後、他国や又は隣国と同盟をし、この仮同盟期間ともいえるこの国が邪魔になり攻めに来たのではないかと憶測する。


 そして今この国に攻め入って来ている者達の不可解な行動、進行力、強さ等を既に知っているので、その勝手な誤った憶測が事実である可能性が高いと判断する。

 いやこの不可解な敵の侵入といい、この者が現れたタイミングといい、誤った推測結果に行きつくには、十分すぎる程タイミングが良すぎるのだ。


 もうそれしか説明がつかないと、勝手に納得し結論付け、頭の中で、この者達が同盟する気のない、敵にしか見えなくなっている。

 弱い種である人族は自分が理解出来ないものから逃げる傾向がある。

 もし真実を聞いても、今まで経験した事でしか物事を図れない。

 理解に及ばない事が起きれば、最もらしい理由を自身で憶測で推論し勝手に敵を構築し、それに理由を擦り付け、考える事から逃げる傾向がある生き物なのだ。


 その間違った憶測を元に思考が進み、誤った推測が勝手に膨らみ固定される。

 衛兵団の最高司令塔である隊長の頭の中で勝手な憶測全てが事実となっていく。

 この男の返答次第では、場合によっては、一矢報いてでも、この場で死んでやると心に誓い、来た理由を聞くため発言する。


「マムラ様!、ほん・・・」


「あ~」


 発言途中に、大声で掌を向けられ制止する仕草を向けられ話すのを止める。

 本来ならこのような無礼な対応は許さず斬り捨てても良いのだが、ここに居る者に自分が、いやこの国全員が束になろうと誰一人として敵わぬ強者だと自身の体の細胞一つ一つが訴えているかのように、体は正直だ、意志とは関係なく途中で発言を止め、前のめりのままの姿勢で固まってしまう。


 実に情けない。

 つい先程一矢報いてやる覚悟を心で誓ったのに、こうもあっさりと体が動かなくなり、心が折れてしまうとは思わなかったと心で嘆く。


「あのさ~フジイデ王国衛兵団隊長のデデルク・サンドさんだったけ?。

 俺の事を、そう呼ぶのは、今後やめてくれるかな?。


 仲間のサジュラと呼び方が被るから何か嫌だわ~。

 これからマムラ国王とでも呼んでくれるかな。


 で?何か言いたかったんだろ?何かな?」


 こんな状態でも強者と認めている者に、自分の名前をフルネームで覚えてもらっており、しかもフルネームで呼ばれた事に少し感動を覚え、跳ね上がりたくなる衝動に駆られる。

 だが、男の後ろで控えている仲間達の、コイツさっさと発言しろよと言いたそうな冷たい目線を受け我に返る。


「そ、そうでした、えっとマムラ国王様、本日はどうして我が国へ?」


 この衛兵団隊長は、ここでどんな理由を聞いても裏があると推測し間違った推測に行きつくに違いないとシアキは目を見て直感で分かった。

 間違った路線で行動をさせると今後やりにくくなるので、先に言われそうな事を潰してしまおうと考え話をする。


「ん?あ~俺達が来た理由が知りたいのか?。

 いいぞ教えてやる、ここに居る皆で昼の食事をする為に来たんだ。

 昨日食べた屋台街の食事が上手かったからな。


 けどな、今さ~、橋の上に一人、俺の仲間が居るんだけどな。


 そいつで不法侵入者になると、どうなるかって実験をやったんだ。

 そしたらな、見事に橋の上に縫い付けられるようになって這いつくばってるんだわ。

 一応この関所に来たのは、それを解除して欲しいな~って伝える為にここまで来たんだ。


 あと手配書ってのも一度見てみたかったから、可能なら見せてくれないか?。


 あ~もしかして、武装も完璧みたいだし、今から橋に向かう所だったか?。


 それとさ~さっきから気になってたんだが。

 その関所だろその建物?。

 その建物の裏からこっそり隠れて、武器に手を置きながらこっちを見てる連中は何だ?。


 もしかして、俺達を敵とか思っていつでも攻撃出来る準備を整えているように見えるんだが?。


 いや違うか、そっかあれだな!。

 あそこの連中も連れて橋に向かうんだな。

 じゃ~さ、盛大に武器振り回しながら、取り囲んで脅してやってくれな。


 いや~あいつ等、相当驚くだろうな~。

 この人数がまた追加で押し寄せて来たら、どんな感じになるんだろうな~。

 きっとオドオドしまくって暴れるかもな、はははは。


 でも可笑しいな~ここがあの橋から最も近い関所なはずだよな。

 なのにこっち来る最中一組も衛兵達とすれ違わなかったんだよな~。

 ホントここの衛兵は優秀だな、遠くの関所から衛兵とかが駆けつけて集まったんだろう?。

 それとも何か近場で別動隊が別理由で警戒してて早く駆ける事が出来たのか?。


 まぁ~どうでもいいか、はははは」


 目は全然笑っていないが、笑いながらそう言われ、慌てて後ろを確認する。

 そこには、新米衛兵達が関所の影から、こちらの様子を確認している。

 武器に手を置き、身構えている。何もせず下がれの合図を出し向き直る。


 そして新米達のあの行動を何とか正当化しないと、このままでは、敵対行為をしたと調印の時に言われかねないので、咄嗟に嘘を付く。


「すみません、あれは新米でして、只今訓練の真っ最中でして・・その。

 ・・その武器に手を置いているように見えるのは、その・・そう転倒し剣が鞘から抜けてしまうのを防ぐためやらせているんです。


 まだ新米故体力も無く、重い防具を着けたまま走ったりしますと足が縺れたりしすぐ転倒しますので、その際、自身の武器で自身を誤って切らないようにという事を教えている最中でして、決してマムラ国王様達に敵対行動とかではないので、ご理解ください。


 あとマムラ国王様のお仲間に刃先を向けるなど、我々が出来ない事はお判りでしょう?全くご冗談が過ぎますよ、はは」


 この男は今「追加」と言っていた。

 そしてすでに橋の上に衛兵が居る事も知っているようだ。

 いくら衛兵でも不法侵入者を検知出来たとしても、そう早くは現場に駆けつける事等は出来ない。

 ましてや今は動ける人員は殆どが今朝市民街で足を折られるなどして行動不能となっている。 別の詰所からも新米達が駆り出され今市民街に向け動いているとみて間違いない。

 その連中が自分の命を天秤に掛け、より助かる確率のある橋に目標を移したに違いない。

 

 もう色々頭の中で先程考えて結論をだした誤った推測に何でも結び付け強引に納得し勝手に恐怖の渦に飲まれている。

 衛兵団の隊長の顔から血の気が引いて青ざめた表情をしているのを見てシアキはこいつは典型的な逃げる思考しかできない馬鹿だと再認識する。


「何だ?謝る必要もないだろ?。


 それにこれは児戯だ児戯、ちょっとした俺の仲間に対しての遊戯だと思って盛大に取り囲んでくれていいんだ。

 この件のみ、本当に遊びだから仲間に刃先を向けようが、こっちは怒ったりしないし、難癖付けたりしないと約束してやるぞ。


 はぁ~てか話してたら腹が減ってきたわ。

 まぁ~冗談はこれ位にしてだ、早く解除してやってくれないか?。

 時間が勿体ないし、俺達腹が減ってるんだ、お昼はあの屋台街に行ってトカゲの丸焼きを食べに行きたいんだ、早くしてくれないか?」


 この感じだと本当に食事をしに来ただけと見ていいのかもしれない。

 では、今攻めてきている者達とは別案件なのか?、いや違う陽動という事もある。


「そのお仲間の解除は、すぐにさせて頂きます。

 マムラ国王様に、一つだけ確認させて頂きたい事が有るのですが、宜しいでしょうか?」


 はいはい、ここまで不安を煽ったんだ、餌に食いつけよっと思いながら。

 その質問を待っていましたっとシアキは心で叫ぶ。

 そして先手を打つ。


「ん?あ~アレだろ、今この国が攻められている件だろ。それなら俺達は全くの無関係だぞ」


 先に質問する予定の内容をあっさりと答えられてしまった。

 もしその内容が正しいのなら手を貸して貰えないかを懇願し、この強者達を利用して事態の収拾が図れないかと考え、何か良い誘い文句が無いかと思案していると、また先手を打たれる。


 そしてシアキはサジュラに一瞬だが目線を合わせる。


「あと、俺達は食事をしに来ただけだからな。


 同盟条件に戦闘の手助けはしないし、自国で起きた事は、全て自国で何とかしろよって言ったよな。

 まだ同盟前だが、これは変わらんぞ、俺の専属奴隷が残してほしいって言ったから残しただけで、この国自体に興味はないし、今は味方だが味方ではないと思ってくれ、それと別に助ける義理も理由もないだろ?。


 分かったら、さっさと仲間の不法侵入者扱いを解除してくれないか?、このままだと昼飯が夕飯になってしまうだろ」


 こうも先手を打たれるとは思わなかったが、国の一大事、どうにかして手を貸して貰らわねばと考え模索する。


 そして今現在有事の為、屋台街に屋台は出店をしていない旨を伝えるのはどうだろう。

 これを伝えると、結果は目に見えている。

 答えはこうだ!「じゃ~帰るか」だ。


 助けてもらう為、望むだけ金を積むと言うのはどうだろうかと考えるが、そもそもこの国王が納得するような金が用意出来るとは思えない。

 それこそ、この国にある全ての金をくれと言われかねない。

 もし助かったとしても、この国財力を失い滅亡してしまう。


 どうやれば、この男がこの国に興味を持ち自ら協力を申し出てくれるのかと、必死に無い頭で考えを巡らす、だが!いい案が思いつかない。


 自国の近衛団隊長の困った顔を見てサジュラが居ても立っても居られなくなり、助け舟をだす。


「マムラ様、私の自国である近衛団の隊長様の表情からすると、今この国は有事になっている可能性があります。


 屋台街のある地区は、この国の平民街と呼ばれる個所ですので、恐らくですが、屋台を出店する者は誰も居なくなっていると思います。

 その・・私も、市民街に住んでいる両親が少し心配なので見に行きたいのですが?。

 あのトカゲ料理を私も食しますので、その・・この・・・いえ何でもありません忘れてください」


 この様子からすると有事でも襲われない地域に両親が住んでいると考えていいだろう。

 だが、この事を利用すれば、一応戦闘する名目に出来るので、ちょっと強引だが利用させてもらう事にする。


「はぁ~自国が有事だって言って、親まで引き合いに出したんなら、サジュラ、最後まで言いたい事は言う事だ。

 親が窮地に陥ってるかもしれないって事だろ。


 それに俺はこの国自体興味は無いって言ったし、助ける義理も理由も無いとも言った。


 けどな、俺達はな、仲間になった奴の家族とかが窮地なら助けるには十分な動く理由になるんだ。

 サジュラが両親を見殺しに出来るって言うなら俺は別にこの国には興味がないし、あのトカゲ料理食べられないらこのまま帰って、ラフェルの料理を食べるだけだしな。

 正直俺はどっちでもいいぞ、サジュラがもし親の安否を確認しに行くって言うなら付き合うぞ?。

 そこはお前の判断に任せる」


「あ!いえ親が住んでいるのは、この国でも安全な市民街ですので、特に危険はないので・・。

 その隊長様があまりにも困ってそうでしたのでつい・・・」


 衛兵団隊長のデデルクは、ココだ!っと突破口を見つけたと思い訴えかける。


「お恥ずかしい話ですが、今我国は市民街に迄、敵の侵入を許し襲われていますので、食事を予定されている屋台も残念ながら一切今は出店されていないと思われます」


 やっと餌に獲物が食付いたとシアキは思う。


 耳を疑うような文言を聞き、サジュラの顔からみるみる血の気が引き青ざめていく。

 そして、隊長の胸倉を掴み揺さぶる。


「ほ、本当ですか、隊長様・・・市民街は貴族街に次ぎ安全なはずじゃないですか!。

 どこまで、どこまで、市民街のどこまで敵に侵入され、被害が出ているんですか?。

 私の母は父、いえルレイ家は無事に避難したんでしょうか?」


 もうサジュラは人族であるが、恐らく鍛える前の獣人のエラル位強いので、ただの人族の近衛団の隊長では揺さぶられただけで、気絶しそうになる。

 そっとフェンラが、サジュラの肩を叩き後ろに下がるように促し、近衛団の隊長から引き離す。


 すこし朦朧とした近衛団の隊長は目をしばしばさせながら話し出す。


「だ、大丈夫です、市民街の皆様の避難は進んでおります。落ち着いてください。


 ですが、お恥ずかし話しなのですが、主要な衛兵は敵に足を折られ命に別状はないのですが、行動不能状態の者が多く。

 今動ける衛兵の数が極端に少なくなり、一部ですが市民街の避難誘導がまだ出来ていない状況でして、どうかマムラ国王様のお力をお貸し頂き、我が国の救える民の命をお救い願えないでしょうか?」


 その場で、頭を地面に擦り付けひれ伏しながら懇願する。


 そのやり取りを目にし、合図を出すならココだなっと感じ、そっと瞼を閉じ考え事をする。

 その姿を見たルルは一瞬姿を消したかと思ったら、すぐに姿を現し戻って来た。


―― う~ん、これからどうするかな~。

 ちょっと大げさになったな~。


 近衛達が見ている手前、下手に仲間に指示だけすると、俺達が攻めてきている連中と繋がりがあるとか勝手な推測し結論付けて誤解しそうだよな~。

 てか、既に隊長は自分で推測立て結論付けた内容に何でも結び付けようとしてるみたいだしな~本当に、こんなに誤解しまくるような奴が隊長で良いのかよ!。


 はぁ~仕方ない少し説明とか入れながら話してやるか。

 あ~どうしよう怒ったフリするにも!・・理由がいるよな~・・・どうするかな~。


 まぁ~適当に仲間であるサジュラの親族、親戚、友人、知人の生命等を脅かす連中を許さないとかで良いか!。

 どうせ、俺の国に自由選択で移住してもらう計画だしな。それ邪魔されたしな。


 敵も相当頭回る奴みたいだしな。

 まぁ~想定してたより少し早い程度だから、気の回し過ぎのような気もするが用心するにこしたことはないよな。

 場合によってはそいつを敵に回すと厄介だしな。


 よし一応敵は俺と同様かそれ以上の切れ者で馬鹿を平気で演じる奴だと想定して動こう。


 だとすると、この国に来た理由は絶対サジュラの親類か親戚狙いだな。

 交渉に人質取る奴か~これは結構厄介な奴だな~。

 そうなると相手は武力好きでルルを交換に寄こせとかいいそうだよな。

 または、領地狙いかだな、領地ならラフェルのあの家と今の国が有ればいいから、あとは適当に領地拡大に一回協力するとか譲歩を引き出せばいいか。


 あとは危険を冒して敵地であるこの地に人質確保しに来たんだから、敵も万全の態勢だろうな。

 攫い終えるまでは隠密が基本だろう?出来れば気づかれない様にするはずなのに、何故もう衛兵に知られているんだ?。

 それに衛兵を殺さないのは可笑しいよな、隠密で動いて衛兵と鉢合わせした際、足を折り行動不能にし放置ってリスク高いだろ。

 絶命させ見つかりにくい個所に隠せば、より攫うまでの時間稼ぎが出来るだろうに・・・。

 ・・・そっか!態々此処に居ると俺達に知らせるのが目的か!。

 そして此処で交渉しようってのが相手の狙いだな。 


 ってことは、今この国の誰も殺傷する気はないとすると、逃げる時に何か仕掛けてくるかだな。

 敵がほぼ無傷で俺達から大量の者達が逃げる一番効率の良い方法は何だ?・・・。


 手っ取り早いのは、この国全員を人質にするだな。

 交渉決裂時に爆発させるのを見せれば、民衆は塵尻に逃げるだろうし、でも逃げ惑う連中を人質を取るのは面倒くさくないか?。

 ・・・・ははは、民衆を一箇所に纏めることが出来れば人質を取りやすいし、おまけに大量の人質の壁を盾に出来るな。


 そうすれば同盟国になろうとする俺はこの国の民衆を巻き込むような事はしないと相手は考えてるか。

 ふん迂闊に手が出せないとでも思ってやがるのか!。

 こんな国どうでも良いんだが、民衆の誰か一人でも殺すと違約金とか請求されたらいやだしな、注意しないとだな。


 さて、一箇所に集めるとしたら、遠くの橋から順に爆発でもさせて落とせばいいか。

 これはフェンラ辺りに任せるか!単独行動は危険だしラフェルを露払いに、橋の案内役ならサジュラだろうな。

 防御力があるからサジュラは心配ないと思うが、フェンラなら、戦闘にサジュラを参加させる事はないだろう・・これは信じるしかないな。


 よし頭脳一人に攻撃一人に案内役一人で、この三人で行動せるのが最も動きやすいだろうな。

 残りはアイとリムに防御を任せて守らせるか、心配だし俺の側に置いておこう。

 

 よしよし大体の計画はこれくらいだな。

 さて敵に先手を打たれたように悔しがって、ちょっと怒った顔で演技するかな。


 怒った顔、怒った顔っと・・・。


 みるみる眉間に皺をが寄り、怒りの形相になっていく。

 その怒りに満ちた表情を目の当たりにした仲間達はどうしていいのか分からず戸惑って様子を見守る。


 約一名エラルは、こうなる事を事前に知っているので、先程の聞かされた内容通りの行動を取り、さり気なく、シャボちゃんの近くに移動する。


 そしてもう一名、ルルは、いつでも動けるように手足を振り飛んでみたりし、あからさまに準備運動をし始める。

 その行動を見て、フェンラは違和感を覚える。


 瞼をゆっくりと開け一つ大きく息を吐くと同時に大声で指示を出す。


「ふ~ホントやってくれるね~。

 ルル!先行して、今からココに攻入ってる敵の手からこの国の者達を出来る限り死なせる事なく助けてやってくれ。

 あと敵は極力殺すな!全員生かしておいてくれ。


 抵抗するなら動けないように、足の一本二本折っても切り飛ばしても構わん。

 それで、敵が死ぬようなら自業自得だ。


 それと落ち着いたらこの国の加護者のセ・セガミル・ララドだっけ?

 そいつを呼べ、俺の仲間の親類達や友達等が居る国を加護してる自覚が無さ過ぎだ。

 この落し前は付けさせろ、後で、この国の王の前で尻でも百回程叩いてやれ。


 じゃ~ルルは先に行っててくれ。後で全員で追うから!」


「は~い、じゃ~私は先に行って来るね~。

 あとアイっちは、動けるようにしたから~、もうすぐリムちゃんと一緒にココに来ると思うよ~」


 あまりに軽いノリで返答をし、凄い勢いで街の方に飛んで行った。


 こんなに怒りを前面に出したシアキは、この仲間の中でもルルに次いで一緒に居た中では長い、ラフェルでも見た事が無いので、何か自分も行動をした方が良いという事は分かるが、また単独行動を取って迷惑を掛けてはいけないと判断しその場で状況を見守る。

 そして残りの仲間全員、今、シアキに声を掛けて良いのかすら分からないでいる。


「サジュラ!お前には、これが終わったら俺の専属受付嬢を辞めるかどうかを聞かせてもらう。 今後俺と行動すると、親とかが狙われると思うからな」


 そして仲間達を見渡すと全員、衛兵達もキョトンと間抜けな表情をし固まっていた。

 ちょっと演技が過剰過ぎたかと心の中で思いつつ、笑いそうになる自分を抑える。


「何だ、衛兵達が固まるのは分かるが、お前達まで固まってどうする?。

 まぁ~いい、今は分からなくても、この場の全員よ~く聞けよ。


 今、先に仲間のルルを向かわせたが、最悪の事態となっていたら、俺はサジュラ!お前からの責めを一生受けるつもりだ。

 そして最悪の事態となったら、俺はその敵国の頭を殲滅しに行く!。

 これは決定だから一切反論も文句も言わせないぞ。

 

 よしお前ら、昼飯は中止だ!。

 これからマムラ王国の国王命で戦闘開始だ。

 

 しかし敵が俺の仲間が大切に思っている親族、親戚、友人、知人達の生命等を狙うのは想定済みだったんだが。

 こうも俺の計画が狂わされるとは不愉快だな。

 仲間になった者の親族、親戚、友人、知人には自由選択で俺の国に移住してもらうと考えてたんだがな!。

 サジュラの親族、親戚、友人、知人にも、今日中に移住の件を伝え、明日の昼には選択結果を聞いて移住する者達を移動させようと思ったが今回後手になったから実に腹立たしい。


 この国に残ると言った連中が怪我をしようが死亡しようが、俺は自国民にならない者は興味無いが。

 まだその移住の選択前の連中が窮地に陥るとか考えただけで、敵をこうも許せなくなるんだな。


 あ~クソ、また考えただけで腹が立ってきた。

 この世界は移動が馬が基準で使者が移動する距離も一日で移動はそんなに出来ないと思ってたのに、最低でも攻めに来ると考えてたのは、準備を整えて明後日の朝位だと踏んでたのに、敵がここまで早く行動するとは思っていなかった。


 クソ~、頭の回る奴が敵になるとこうも腹立つもんなんだな。

 夜通し馬を走らせて攻めてきたとするとは考えてなかった~。

 

 同盟の話しが出た昨日の今日で、いち早く俺の事や仲間の事を調べ、こうも準備期間も無しで半日も掛けず、兵を送り込むとか普通の神経じゃないな、この考えをした奴・・・。


 クソが~、絶対許さね~、何処の国か知らないが馬鹿にしやがって~。

 結構先手を打ったれたが、絶対後悔させてやるぞ~。


 はぁ~はぁ~はぁ~はぁ~。

 ふ~すまんちょっと自分で言って訳分からん事言ってたな。

 取り乱したなすまん。


 恐らくだが、狙いは、サジュラの親族か親戚類達だ。

 そして生きて捕縛されてるとみていい、俺と何かしらの交渉をするのに死んでたら意味がないからな。


 あ~クソ、あと気になる点は、いくつもあるが、それはこの首謀者に会ってから問いただせば良いな絶対後悔させてやる。

 

 良いか!お前ら、今から二組に別れて行動してもらうぞ。

 そして構成された組のリーダーの決定には、各自で考慮して、なるべく従う事、良いな。


 今回構成する人員には、全て意味があると思ってくれ、それと危険だから単独行動は極力するないいな。


 では、ラフェル、サジュラ、フェンラの三人でパーティーを組んでもらう、リーダーはフェンラお前だ。

 取敢えず、お前達の目的は、サジュラの家に向かう事だ。

 ラフェルは、サジュラを担いで、あとフェンラ!、その二人の安全確保が最優先だ良いな。


 もし敵と遭遇したら、そいつは俺達の大切な者に手を出した屑だ。

 俺を待たなくて良い、フェンラの判断で躊躇するな、そいつらを場合によっては殺傷する事を許可する。

 だが極力死なない程度に後悔させやれ、死んで終わりとか虫が良すぎる、たっぷり後悔させてやれ。

 それと二人共、フェンラの指示には各自で考慮し従え。

 良いな!どんなに回り道になろうとも従えよ。


 よし次、シャボちゃんだ。

 シャボちゃんは、エラルを守れいいな、そして今は俺とリムとアイが来るまで、ここで待機だ。

 これから俺の大切な仲間の関係者達を襲う屑共を一掃しに行くぞ。


 さぁ~各々行動開始だ」


 その掛け声を聞き一度頷き、ラフェルは何も言わずサジュラを軽い荷物を片肩に担ぐ感じで抱え真剣な表情で街に向かい走り出す。

 抱えられたサジュラはこの体勢しかないのかと少し恥ずかしいが言い出せず無言で恥ずかしさと戦っている。

 フェンラは何かを確認するようにニターっと微笑んでみせる。

 その笑顔で悪戯出来る程の冷静で自分は余裕が有る状態だと言いたいのだと分かり一度頷く。


「よしそんな顔が出来るなら、冷静だな。

 フェンラ!もう一つだけ俺からお前だけに指示だ。

 一旦橋を渡ったら全員で高い個所に登って辺りを見下ろして状況確認と各種整理をしろ。


 今ここで俺が予想していた事態より悪かったりするからな。


 もしかすると橋や街に敵が何かしら仕掛けて、何かを隠しているかもしれないからな。

 それを見つけたら優先してそれらを無効化と排除してくれいいな」


 何故こんな遠回しな事を言うのか?と思いつつニッコリと笑い頷く。


「分かったのじゃ、では行ってくるのじゃ。

 たっぷり敵を後悔させてやるのじゃ~、ふふふ、あはははは」


 まるで悪役か何かか俺達はっと心でツッコミを入れながら、二名の後姿を見送る。

 結構怒った演技や偉そうに王として指示を出すのも疲れるものだと思いながら、近衛団達の目線が邪魔だと感じる。

 早くお前達も急ぎ戦地になってる街に向かえよっと心の中で叫ぶ。


 眼前の男が適格に堂々と指示を出す姿にひれ伏して顔だけを上げ、ただ惚れ惚れしたような表情で眺めている。

 近衛団の隊長は、起こしてはいけない怪物を、自国に放ったそんな気分になり、後悔と期待が入り混じった感情を味わっているのであった。


 関所の影から、その様子を見ていた新米の衛兵達は、これで自分達は戦地に赴く事が無いかもと思いホッとする。


 そしてしばらくすると街の方から、見覚えのある衣装に身を包んだ女の子と並走する異業種の眼玉に触手があるだけの者がこちらに向かって来る。

 遠目からもはっきり分かる程、眉間にこれでもかと皺を寄せ腕組みをし仁王立ちになっている男性をリムは発見する。


『何だえ?お主の主人は凄く怒っているように見えるだえな』


―― すみません神様、私の足が遅いばかりに、到着が遅れ、ご主人様は怒ってらっしゃるのだと思います。


『そうだえか?そこの並走している()も同じくらいの速度だえ、そんな些細な事で怒るものだえか?』


―― 私は奴隷です主人に呼ばれれば誰よりも早く到着しなくてはなりません。

―― あれ程迄にお怒りの表情をされておられる理由は私が遅れたからの他に何があると言うのですか?。

―― 取敢えず早く謝らないといけませんので、お話していると、その集中して走れませんので後で良いでしょうか?。


『分かっただえ、わっちとの会話する。この喋り方にも早く慣れてくれだえよ。

 しばらく、わっちは黙っているだえ』


―― 神様、有難うございます。


 主人の下に到着するなり慌てて遅れた事を詫びようとひれ伏そうとする。


「え!あ!ご主人様?」


 その行為をしようとするのを確認し、瞬時にリムの横に移動し、そっと手を横から腹辺りに差し入れ、ひれ伏そうとするのを阻止する。

 瞼を一回閉じ、一呼吸しいつもの優しい表情に戻す。


「そんな事はしなくて良いぞ。

 ごめんな、怒っているような表情だったな、別にお前達に対して怒ってないからな。

 本当に無事に戻って来てくれてよかった~。


 よしリム!いいか今から話す事をよ~く聞いてくれ。


 シャボちゃんとエラルの側から絶対離れるな。

 お前は今から俺の大切な仲間で防御力が今、最も薄いこの二人の盾になってもらう。

 これは今日一日限定の命令だ、いいな絶対守れ。


 そしてアイ!、到着後早々なんだが、お前の判断に任せるから、この三人の安全を最優先で守ってやってくれないか。

 ゴメン昼飯を楽しみにしてただろうが、ちょっとだけ用が出来たんだ、それを片付けにいくんだ。

 後でエラルにでも理由を聞いてくれ。

 取敢えず、この三人の事をお前に任せるいいな」


 到着後何が何だか分からないが、取敢えず頷き同意の意を示す。


「分かりました、任せてください。シアキ様」


「よし今からルルの下に移動するぞ皆、固まって手を繋げ。


 あと隊長さん、いやフジイデ王国、衛兵団、隊長、デデルク・サンド!。

 お前に命令を出したいがやめておこう。


 ただ一つ助言だけをしておいてやる。


 新米かなんか知らんがそこの役に立たない衛兵を街に送り込むなよ。

 戦闘の巻き添えになって死んでも俺は一切責任は取らんからな。


 それとお前は今から城に向かって、ラミン国王へ報告に向かえよ。

 無駄な役に立たない援護で邪魔をするなとだけ、俺が言ってたと伝えておけ。


 あ!そうだ国王にもう一つこう伝えておいてくれ、後で面白い物を見せてやるとな。


 じゃ~皆行くぞ」


 そう言い残すと仲間全員が手を取り合い一つの輪になって入る事を確認しルルの下に行きたいと念じ転移する。


 新米近衛達は今眼前に居たはずの者達の姿か忽然と掻き消えた事に驚き腰を抜かす。

 衛兵団隊長のデデルク・サンドは、この経験は昨日目にしたが、今だこれは何が起きたのか理解出来ていないので、呆然とひれ伏した状態を維持する事しか出来ないでいる。


 そしてしばらくの沈黙の時間が流れた後、新米衛兵達が隊長の下に集まってくる。


「隊長、私達は、やはり戦地になって入る街に行くのでしょうか?」


 新米衛兵の中の取り纏め役と言うべき若者が隊長に確認する。

 その問い掛けにどう答えるべきか、今、マムラ国王から出された内容に従うべきかどうか悩み考える。


 本来は自国の国王の指示以外衛兵が従う事は反旗を翻したと受け取られかねない。

 いくら自国を助けてくれる者からでも、近衛に助言と称してでも指示と受け取られるような事を出していいのは自国の国王だけだ。


 そして国王命は、新米衛兵も駆り出せだ。


 だが、今回想定されていない男が出現しているのだ。

 これは一旦国王の指示は破棄し、再度国王に指示を仰ぐ為、城に戻るのが得策だと判断する。


「お前達は、完全装備のまま、関所で通常業務をしながら待機していろ。

 俺は一旦城に戻り、国王に判断を仰ぐ為城に戻る、それまではお前達はココで待機していろ」


 そう言うなりその場で装着している重い装備を脱ぎ捨て、関所横に止めてある、移動用の乗り物に乗り込み街に向かって行った。

 残された新米達全員戦場にしばらくは行かなくて良いと知りホッと胸を撫で下ろす。

 そして街道に脱ぎ捨てられた、隊長の防具品を拾い集め関所に向かうのであった。

--- 47話目のみの後書き----------------------------------------

47話目最後まで読んでくださりありがとうございます。

どうでしたか?楽しんで頂けたならうれしいですが。


では、次48話目で、お会いしましょう。

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