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---22--- 新たな仲間、そして邪魔する者との出会い


 新たに加わった竜人のフェンラ含めて、三人のステータスを順に確認する。

 全員のステータスを出し終えまじまじと見比べていてシアキは新な発見をする。

 今迄はステータスの複数開くと言った事は何度も無意識的に行っていたのだが、今更ではあるが、複数開いた状態を維持出来ている事にシアキは気付いたのだ。


―― お!コレって複数開いた状態を維持出来るんだな、今更ながら気付いたぞ。


 そんな事を考えながら次に自分のステータスをも開き内容を見比べる。


―― お!皆、結構強くなってるし、いつの間にか俺もレベルアップしてるな。

 ホントこれは何基準でレベルアップしてんだ?全く持って理解出来んが、今までやった事は冒険に出て、悪党の盗賊を討伐して、新たな仲間を作って、仲間の予備員を確保して、外拠点となる村を手に入れた位だよな?これの何処にレベルを上げる経験値要素があるんだろうな?ホントさっぱり分からん。


 全員期待の眼差しを向けているので一旦シアキは思考を止める。


「やっぱりフェンラ、一応副職を邪眼使いにしても元々一だから、値は若干しか上がってないからお前はこのパーティー内で最弱決定だわ。

 主職は精霊使いレベル五、副職は邪眼使いレベル一で、体力百四十五、精神力八十二、総攻撃力百二十七、総防御力百七十六だ。


 そして、ルルはっと・・レベル五だが、基礎が高いから、やはりすごいな。

 主職が神業使いレベル五、副職が神技使いレベル百で、体力三万六千二百五十、精神力三万五百、総攻撃力二万千百、総防御力四万七千七百だ。


 それから、ラフェルはっと・・うんうん、以前見た時より断然上がってるな全体的に。

 主職が打撃魔導士レベル五、副職が魔撃魔導士レベル二で、体力百四十七、精神力百八、総攻撃力二百十九、総防御力百八十だ。


 因みに俺は・・やっぱり全然魔法とかを何も覚えてないから上がってないんだよな~。

 やっぱり何か魔法を買って早く覚えないとだな。

 主職が冒険者レベル三、副職が魔撃魔術士レベル一で、体力四百八十五、精神力四百二十五、総攻撃力四百十七、総防御力三百七十八だ」


 女性陣達はお互い顔を突き合わせフェンラが小声で「れべるとは何じゃ?」と呟き、ルルが小声で「習熟度の事だよ~シアキは時々そう表現するからね~気にしない事~いい」と返答する。

 理解出来ない単語は世界が自動翻訳する様に術式を組んでシアキを転生させたのにどうしてこのような現象に成っているかルルにも理解出来ていないのである。

 そしてルルは密かにシアキの身体を調べたいという欲求を募らせているのであった。


「シアキお兄さん、私は?私はどの位なんですか?。 私のも見てください」


 期待の眼差しを向け自身の事はどうかと尋ねて来る。

 一応半分仲間と言った手前教えない訳にはいかないので、ステータスを確認する。


「そうだな~もう半分エラルちゃんは仲間だから一応見せてもらうな」


------------------------------------------------------

エラル・ガオラス

 [3歳(23)][女性][獣族_獣人族_獣人]「土属性」

-----------------[上書き][削除][書き換え][接続][切断]---

[主職] 獣拳使い Lv2


[副職]

-[副職予備選択]-----------------------------------------

 打撃魔導士 Lv1 射撃魔導士 Lv1 魔撃魔導士 Lv1

-[装備]----------------------------[▼開く][△閉じる]---

----[装備済み]

 獣の皮鎧服上 皮鎧服下 下着 靴 ナックル

-[保有アイテム]-----------------------------------------

 回復草(10) 興奮剤(1)

-[能力]----------------------------[▼開く][△閉じる]---

[総体力値] 54/54(+-)(0)

[総精神力値] 38/38(+-)(0)

[回避値] 14(+-)(0)

[技量値] 10(+-)(0)

[打撃力値] 16(+-)(0)

[射撃力値] 3(+-)(0)

[魔撃力値] 3(+-)(0)

[総攻撃力] [22]

[打撃防御値] 16(+-)(0)

[射撃防御値] 9(+-)(0)

[魔撃防御値] 6(+-)(0)

[総防御力] [31]

[能力値割振り] [9] 0(+-)(9)

[時限付き(1日)能力値割振り] 0(+-)(9) 

-[取得能力]---------------------------------------------

 生活魔法 獣拳打撃連打

 低位全身硬化防御 低位嗅覚気配探知 低位興奮時攻撃力向上 

-[備考]-------------------------------------------------

 この国での名前の読み方規則「個人名+個人家名」


 シアキ一行の村内案内と世話役

 半仲間加入状態

 第一番戦闘部隊長、ザンバ・ガオラスの次女

 卑猥耐性有り(疎いので半分も理解できない)

--------------------------------------------------------


「エラルちゃんは打撃専門って感じだし副職を打撃魔導士ってのにしておくから、今後修行して強くなれよ。

 あと職は弄ったが今の数値を聞いて落ち込むとかするなよ修行すれば獣人内で、それこそお姉さんやお父さんを超える程に強く成れるんだからな。

 っでエラルちゃんは主職が獣拳使いレベル二で、副職が打撃魔導士レベル一で、体力五十七、精神力四十、総攻撃力二十五、総防御力三十四だ」


 自分の今の数値を聞き皆の数値の足元にも及ばない事を知り少し凹んでしまう。

 伝えられた数値内容で、今すぐ自分を仲間に加えるのは駄目だとシアキが言った事は正しいとエラルは改めて実感するのあった。

 一体シアキが自分の身に何をしたのかはエラルは理解出来ていないが一度その肌身でシアキの凄さを感じ屈服対象として捉えているその人の口から修行すれば獣人内で最強者の父を超える程に強く成れると明言してくれた事が嬉しく、エラルは落ち込む所か早く修行をしたいと思いウズウズしている。

 また尻尾は今まで以上にブンブンと回している。


 そして各々の反応を見ていたフェンラは、伝えられた数値は真実であると悟る。


―― 何じゃ皆の反応から見て真実を語っておるのかコレは...。

 不味いのじゃ(われ)はご主人様と呼ばねばならぬのか!駄目じゃ駄目じゃ殿方に向けてその様な恥ずかしい事を(われ)は口が裂けても言えぬ。


 何やらオロオロし始めたフェンラにシアキは視線を合わせニタ~と笑みを浮かべて見せる。


「どうだ、フェンラ分かったか?。 これで今現在パーティー内でフェンラが最弱だって事が。

 一応なんだっけか?・・!そうそう確か俺の事を「ご主人様」って呼ぶとか言ってたよだが、俺はそう呼ばれたくないから呼ばなくていいぞ。


 これでもうフェンラは俺達の正式な仲間だからな。

 その邪眼の契約とやらが破棄されるかして生命の危機が無くなったら、俺達の仲間を抜けるなり、この村に住み付くなり、故郷へ帰るなり、自分の好きなように行動すればいいが、それまでは俺達の仲間だからな。


 あと先に言っておくが、俺の性格上の問題で見る癖が付いてしまうと皆の事を数値でのみ判断しかねないから、この他者の数値を見るって能力は今後は仲間に向けて承諾なく勝手に使用しないって事を覚えておいてくれ。

 でも俺が緊急時と判断する際は、一切確認は取らずに状態だけを見るからな。

 それ以外は、こうやってちゃんと確認を取ってからしか強さの項目は見ないから覚えておいてくれ。


 では、フェンラ今後仲間として宜しくな、そして軽く自己紹介をしておくぞ。

 俺は人族の人で、名前はマムラ・シアキだ。 姓がマムラで、名がシアキだ。

 俺の事は敬称とかフェンラの自由で名のシアキで呼んでくれるか。


 それと冒険中、俺が俺自身の行いで負傷しようが、他者から罵られ罵声を浴びせられようが何とも思わない性格だが、仲間のお前達が侮辱されたり危害を加わえられたりした際は、俺は考え無しに全力で相手をぶん殴ったり討伐するから、そのつもりでいてくれ。

 それと俺はこの世界の常識とか分からないんで、間違った行動や言動をした際は教えてくれ」


 話しが終わった事を示す様にシアキはラフェルに向けて頷いて見せる。

 その頷きを確認しラフェルが自己紹介を開始する。


「私は、ラフェル・ラミューラです、よろしくね。

 呼び方はラフェルでいいからね。 私もシアキさん同様敬称に関しては自由に付けて呼んでね。

 あと私は魔族だけど故意に危害は加えたりしないから安心してくださいね。


 それと私も少しシアキさんの仲間になった方が侮辱されたり危害を加えられると少し暴走してしまうようです。

 特にシアキさんにその危害が及ぶと我を忘れてしまうようなので・・・・・・。

 次はルルちゃんどうぞ」


 もう魔族で危害を加えない宣言はラフェルの定番の挨拶になっているようだ。

 そしてフェンラにはジルベルと言う名は教えないようだ。

 また最後何か口ごもりフェンラに耳打ちしていたが、ラフェルがかなりモジモジしていたので内容は詮索しないでおこうとシアキは決めるのだった。

 話しを振られたので、次にルルが自己紹介をする。


「次、私だね~種族は神族だよ~呼び方はルルでいいよ~よろしくね~。

 私も仲間が~って言うか~シアキが傷つけられたら我忘れる自信だけはあるからね~その時はよろしく~。

 じゃ~次エラルちゃんね~」


 やはりルルもフェンラには名は明かさないようだ。 これは信用してい証なのだろうかと思うがこれはこれでいつも通りだとラフェルとシアキは思うのであった。

 またルルが流れでエラルにも自己紹介を促した辺りを後でシアキは褒めてやろうと思うのだった。

 自己紹介するように促されたエラル本当に嬉しそうだ。 尻尾が元気良くブンブン回っている。

 それを見ているだけでシアキ、ラフェル、ルル、フェンラの四名は心癒されるのであった。


「え!いいんですか・・うれしいです。

 獣族の獣人族の獣人で、名前は、エラル・ガオラスです。

 名がエラルですので、私の事はエラルと呼んでください。

 あと私は、まだそのシアキお兄さん達の正式な仲間ではありませんが、必ず強くなって正式な仲間になれるようにいっぱい修行していきますので、よろしくお願いします」


 綺麗に頭を下げ尻尾をピーンと立てている。

 本当に尻尾を見ているだけど今の感情が見るだけで分かる子だな~っと四人は思うのであった。

 全員フェンラに視線を合わせシアキは自己紹介を促す。


「よしあとはフェンラだけだな、自己紹介してくれ」


 もう自分は仲間に加わったのだと理解したフェンラは促され皆の前に一歩出る。


「フェンラ・ランドルンじゃ、空族の竜人族の竜人じゃ。

 一応もう腹を決め、シアキ殿達の仲間にはなったが(われ)は魔眼族に狙われておる身じゃ。

 お主達に多大な迷惑を掛けると思う。


 だからもし(われ)が魔眼族に捕まった際は、深追いせず見捨てて逃げてくれなのじゃ。

 決して(われ)を助けようなどとはしなくてよいからの、もしそのような事をすれば千年前みたいな種族間の戦争になり兼ねぬからの。

 もう五十年も余分に生きれたのじゃ、ここが(われ)の命の終焉の時じゃと思って、盛大に命尽きるその時迄、お主達と楽しんでやるで、宜しくなのじゃ」


 思いつめた表情で精一杯笑みを作り自己紹介を終える。

 そして自らの口で自分を見捨ててくれと言ったフェンラに向け三人は口々にそれを否定する言葉を返す。

 まだ正式な仲間では無いエラルは分を弁えここからはただ黙って全員の行動を見守ると決め動向を静かに見守る。


「フェンラ、何を言ってるんだ、もうお前は魔眼族に追われ怯えて過ごしていたフェンラ・ランドルンではなく俺達と楽しく冒険の旅をする仲間と成ったフェンラ・ランドルンなんだぞ。

 仲間の誰一人として仲間になったフェンラを見捨てたりしないし、()してや簡単に殺傷の類を実行させたり、負傷させたりさせないと覚えとおけ。

 

 もしフェンラが他者に侮辱したり、危害を加えたりしたら、俺が全力でそいつを殴るし相手が悪党で討伐しても構わないなら躊躇する事なく討伐するからな。

 あと俺は国間や種族間の争いとか、端から興味ないし、全力で仲間を助け為に行動し世界すら敵に回すから合わせて覚えておけよ」


 少し声を荒げて仲間を全力で助けると言うシアキの姿を見て驚く。

 そして次にルルが言葉を紡ぐ。


「私も~端から他種族とか興味ないし~・・いや私とシアキは~そもそも国間とか種族間とか一切興味ないんだよね~それに~私達の最初の目的が~そんなの一切無視した行為だから~そんな事を一々気にしないでいいんだよ~。

 もし気に成るんだったら~私がその国ごと吹き飛ばしちゃうからさ~。

 それと~これだけは覚えといてね~私はシアキの仲間にしか~興味ないから仲間になったなら~私は全力で行動して~助けちゃうからね~」


 仲間を助ける為なら国ごと破壊する発言を平気でするのを聞きフェンラは驚く。

 そして最後にラフェルが言葉を紡ぐ。


「私もシアキさんと冒険するって決めてからは同様の意見ですよ。

 全力で仲間を助けに行きますし、国間とか種族間関係なく戦いますからね。

 あとフェンラさんとは、これでもう仲間になりましたし、これからはフェンラちゃんって呼びますね」


 三人が躊躇する事なく助けると口々に真剣な表情で伝えてくるその姿をみせられ一つ感情が溢れてくる。

 もう長年諦めていた希望と言う感情が沸々と沸き上がってくる。

 でも同時に信じてはいけない、迷惑を掛けてはいけないと言う感情が即座にその沸き上がる感情に蓋をしようとする。

 だが、その否定の感情を上回る三人の「仲間なら助ける」と言うその言葉が嘘ではなく、真実なのだとストンと心に落ちて受け入れてしまった。

 もう心が一旦受け入れてしまうと、感情を抑えられたくなり涙が溢れてくる。

 必死に耐えようとするが、もう九百五十年間、魔素焼けを隠し契約が切れた五十年間は邪眼回収での死の恐怖と一人で戦っていた心がその言葉で脆くも決壊してしまった。


「何なんじゃ本当にお主達は・・希望をみせるでないのじゃ。

 邪眼契約は死の契約なのじゃぞ、死は絶対なのじゃぞ。

 どの種族も契約すれば逃げられないのじゃぞ。


 お主達みたいないい奴等を(われ)の事で危険な目に巻き込みたくないのじゃ・・・。

 うぅ~泣きとうないのに、泣きとうないのに、涙が溢れてきようではないか。

 もう何なんじゃ、何なんじゃ~そんな夢みたいな希望を・・期待をさせおってからに・・少しでもそうなるのではないかと期待してしまうではないか・・・やめてくれ、やめてくれ、夢を見せないでくれ。

 折角死ぬ覚悟を決め腹を括ったと言うのに・・ヒック、また・・ヒック、また無様にも生にしがみ付いて、お主達と生きたくなるではないか・・ヒック」


 その涙を堪えている姿を見たラフェルには思う所があったのだろう、自身がルルにして貰った温かい気持ちにさせてくれた行為を、今度は眼前のフェンラに返す番と考え、そっと近くに寄り、頭をよしよしと優しく撫でながら優しく諭す。


「大丈夫ですよ。 私もシアキさんとルルちゃんと会うまで絶望し一人で過ごし希望などを捨てて生活していましたが、この二人と過ごせば考えがきっと変わりますよ、すぐフェンラちゃんにもきっと分かりますよ。

 もうフェンラちゃんは仲間なんです、私達の大切な仲間なんですよ。

 泣きたくなったら思いっきり私達の前で泣いていいんです。

 笑いたくなったら思いっきり私達と一緒に笑っちゃえばいいんですよ。


 それにシアキさんは、とても頑固なんです。

 必ず契約など破棄させてくれますので、死ぬなどは考えなくていいですよ、生きて一緒に楽しみましょ」


 その言葉を聞き、もう涙を止められるわけがない。

 泣き崩れるように座り込む。


「うわぁ~ん、生きる絶対生き抜いてお主達と、お主達と~生きて楽しむぅぅ~」


 そっとエラルが近づきハンカチを差し出す。

 少しフェンラの衣装を見て赤面しながらラフェルは自身の着ていたローブをそっとかけてあげる。


「シアキさん、取敢えずフェンラちゃんの服を何か作ってあげてください。

 このままでは、ちょっと露出が高いので・・こんなので外を流石に歩かせるわけにはいきません。

 私達は上に行ってますので、ローブのサイズからみて私のサイズより少し小さめで生成してあげてください。


 フェンラちゃん、一旦上に行きましょう。

 今からシアキさんに服を作ってもらいますので、皆も服生成の邪魔になっちゃいますから、早く上に行きましょう」


 やけに張り切っていると、ルルとシアキは思い、ある事を思い出す。

 まるでシャボちゃんを世話していた時の対応と酷似しており、両者はフェンラの事を世話が焼ける妹か何かと考え接しているのだろうと強引に納得する。

 そして女性陣達は促されるまま上へ移動し始めたのでシアキはルルに一つ頼み事をする。


「ルル、服生成するまでの間に二人へ皆に俺達の目的とかを教えといてくれ」


「分かった~教えとくね~()()~」


 いつもの悪戯っ子がするようなニターっと微笑みを向けられた様な気がするが、ラフェルも居るし間違った事にはすぐ訂正が入れるだろうとシアキは考え敢えて釘を刺さなかった。

 全員が上に行き、地下への扉が閉められる。 一応光源はそのまま残っている。


 取敢えずフェンラの身長体格はラフェルに似ていたのでサイズは言う通り少し小さくする程度でいいが、フェンラの皮膚は堅そうな鱗で覆われておりしかもこの鱗は自在に変化させられるのを先程のやり取りでシアキは把握出来たので、このまま素直に生成すると皮膚を鱗へと変化させた際、ルルの防護の加護を付与された際に中で擦れ鱗が剥がれ落ちフェンラが怪我をする可能性があると色々フェンラの身体構造に合わせた工夫が必要だと考え思考を巡らせる。

 服全体に伸縮性を持たせる工夫を思い付き採用する。

 尻尾があるフェンラにスカートを濃い等拘わらず持ち上げ不用意に下着を露出させる危険性があると考え、下着露出防止用に尻尾用の穴をあけたズボンを生成する事を思い付き採用する。

 腰回りに関してはラフェルやルルはベルトで調整している様なので工夫せずに生成すると決める。

 またシアキは体格的にフェンラより小さいエラルにも同じ物を生成してこの際に渡しておこうと考え、ジュダラくん用は体格比較が出来ないので今回はフード付のローブを生成して渡すのみとしようと決める。


「でも尻尾の穴とか正直位置とかどうしたものかな~穴の位置が違ったら作り直すってのも嫌だしな~うぅ~ん調整可能とかにしたら履いたら勝手に穴位置が変わったりするかな?。

 まぁ~これは試してみるしかないか、駄目なら穴の位置を聞けばいいんだしな。

 よし、ちゃっちゃっと生成して街を目指さないとだな」


 各種サイズを指定し服自体に補足をいれて生成してみる。


 [フード付きローブ] 三名分生成完了。

 [黒と紫を基調とした、ゴシックロリータ風の衣装(伸縮性あり&少しスカート部分幅広め)]二名分生成完了。

 [白と黒を基調とした、ゴシックロリータ風の衣装(伸縮性あり&少しスカート部分幅広め)]二名分生成完了。

 [赤と桜色を基調とした、ゴシックロリータ風の衣装(伸縮性あり&少しスカート部分幅広め)]二名分生成完了。

 [可愛いズボン(伸縮性あり&臀部尻尾用穴自動調整可能)]二名分生成完了。

 [可愛いベルト]「お洒落なベルト」各二名分生成完了。


 生成し終わったのでシアキは一枚一枚フェンラ用、エラル用、ジュダラ用と畳みつつ生成したズボンを手に取り少し引っ張ったり尻尾穴を指で弄ってみたりする。


「お!うんうん、これは凄い伸縮性だ、これならフェンラのあの武装形態時ってやつの姿でも大丈夫だろう。

 それにこのズボンの尻尾用の穴の位置とか大きさが自由に調整出来るのは凄いな、流石魔法だ、もう何でもありだな。

 これってもっと細かく設定していけば、どんなものでも生成出来そうだな。

 まだまだこのステータスは弄って色々試す価値はありそうだ」


 出来た生成物を綺麗に折り畳み手に持って上で待つ女子達の下へ持って行く。

 階段を上がり扉を開け顔を出す。 女子達は女子トークを交し四人で何やら盛り上がっている。

 見る限り既にフェンラとエラルも打ち解けている様で順応性のある奴らだナットシアキは思いながら声を掛ける。


「おい服が出来たぞ。

 この生成した服全部かなりの伸縮性があるからな。

 これでフェンラが武装形態ってのになっても鱗とかで破れにくくなると思うぞ。

 いやもしかしたら破れるかもしれないかもだな・・やっぱそこは自信ないや。


 一応ズボンも尻尾用穴付きで作ってみたぞ。

 尻尾用の穴の位置は自由に調整出来るみたいだぞ。

 裾は少し長めに生成してあるから後で好みの長さに切ったり折ったりして調整してくれ。

 腰回りはベルトで調整してくれな。

 服の直しとか調整とかは、ラフェルにでも頼んでくれ俺は出来ないからな。


 あとルル、全員の服に防護の加護を付けといてやってくれな。

 予備のフェンラ用は、拠点にでも送っておいてくれ。


 それとエラルちゃん用にも服作ってあるんだが・・・。

 生成方法はルルから後で聞いて嫌なら捨ててくれ。

 ローブだけはジュダラくんのサイズとか分かんなかったけど大体で作っておいたから、合うか分からないが渡しといてくれるか」


 急に話し掛けられ全員がビクンと体躯を少し跳ね驚く。

 そして説明を一方的に伝え終えたシアキは手に持っている見事な衣装を目にしフェンラとエラルの眼がキラキラする。

 あと何故かルル以外、全員モジモジしている。

 これはまた何か善からぬ事をルルが吹き込んだに違いない。

 ストッパー役のラフェル迄、モジモジしているのは誤算だ。


「大丈夫だよ~皆には生成過程を教えたからね~。

 それに皆には私達の目的とシアキ個人の目的はちゃ~んと教えといたよ~。

 二人共魔法のパートナーになりたいって~良かったね~」


 そう言い、いつもの悪戯っ子がするようなニターっとする微笑みを向けてくる。

 どんな説明をしたのかをラフェルに聞くのが一番早いのだろうが、今は聞ける状態ではなさそうだ。


「あの、シアキお兄さん、私その服大事にします。

 あと土魔法使いたくなったらいつでも言ってくださいね。

 私シアキお兄さんとなら、その結婚とかも平気ですし、寧ろしたいです」


 尻尾をこれでもかとブンブン回しているので、嬉しいと時の尻尾の振り方だ。

 表情が読めないので、それ以上の感情がどうなのかは分からないが、声色からして本気みたいだ。

 そしてフェンラも続いて赤面しモジモジしながら発言をする。


「シアキ殿、その、あのだな・・服は有難く頂戴しておくのじゃ。

 じゃが、その(われ)は、その・・そういう事は順序があると思っておるで・・その・・風呂の水は(われ)に任せてくれ、その(われ)は狙われている身なので、結婚とかは・・まだ考えられぬゆえ許してくれなのじゃ。

 決して嫌いじゃと言っているのではないからの誤解せんでくれるとありがたいのじゃ」


 二人とも結婚、結婚と言っている。二人の言葉で、確実にルルが何か吹き込んだのは違いない。

 だが、まだ全魔法使用の方法が結婚しか手がないと決まったわけではないので、半分以上聞き流しておく事にする。

 そしてこのままこの場に居たら善からぬ事になりそうなので、服を置いて、そそくさと地下に退散する事にした。


「ここに服は置いとくから取り敢えず着替えてくれ。

 じゃ~着替え終わるまで下に居るから、着替え終わったら呼んでくれ」


 そう言い残し服を置き地下の扉を閉める。

 説明をルルに頼んだのは失敗したかもと少し後悔する。

 でも、全魔法を使う為には、やっぱりその手しかないのだろうかと悩みながら階段を降りる。

 そう考えながら階段を降りていると上では女子達が楽しそうにまた会話をしだしている。

 これでは何か女子トークを盗み聞きしているようで男児たるものその様な事をするわけにはいかないので、地下の扉から最も離れた隅っこに行き耳を塞ぎ石に徹し待機する。


 そして上では、生成された服を見て女子達が楽しそうに話しならがら着替える準備をしだす。

 自身の分を手に取り、エラルは服の匂いを躊躇する事なく皆の前で嗅ぐ。

 その行為を三人は見て笑いだす。


「もぉ~皆さん誤解してますよ~。 私達は匂いを覚える習慣があるんです。

 皆さんはシアキお兄さんと常に一緒なんですからいつでもお兄さんの匂い成分を補給出来るじゃないですか。

 それにお兄さんの匂いを忘れては大変なので決して変な行為ではないんですよ。

 今新鮮なシアキお兄さんの匂いを嗅いでおかないとまたいつ嗅げる事やらですしね。

 まぁ~お姫様抱っこしてもらった時に間地かでいっぱい匂い嗅いだ時よりは若干匂いが薄いですが、クンクン、やっぱりシアキお兄さんの匂いは良い匂いですね」


 少しお姫様抱っこをさりげなくエラルが最後に自慢するように発言する。

 そして内容を聞いたラフェルとルルは凄く羨ましそうな眼をエラルに向け負けたと言わんばかりの表情を浮かべる。

 両者の表情があまりにもおかしくてフェンラは吹き出してしまう。


「っぷふぁははは、何じゃ、何じゃ二人共その顔は。

 お主らは強いのにエラル殿に負けたとでも言うような顔をしておるぞ。


 全く何じゃこのおかしい光景は、あり得ん、本来あり得ん光景じゃぞ。

 あははは、何なんじゃこの和やかな雰囲気は~あははははその顔はやっぱり可笑しいの~あはははは、本当に(われ)は今自然に笑えておる、何じゃ(われ)はやはり死にかけで夢でも見ておるのではないのぉ?あはははは...」


 この連中とは、ほんの数分の付き合いしか無いのに、この輪の中に居ると凄く楽しい。

 まだ自分がこの様な表情と感情を持てる事に感動し涙がまた自然と流れ出る。


「そんなに変ですか~でもフェンラちゃんも笑いながら涙流して変ですよ~。

 ふふでも分かりますよ、そのフェンラちゃんが懐いている不思議な感情、私もそうでしたからね。

 今後もシアキさんとルルちゃんと居ると、また自然に笑えちゃいますよ。


 さぁ~涙は拭いて着替えましょう。

 シアキさんを待たさちゃ悪いですし二人共今着てる服を脱いでくださいね」


 涙を拭きフェンラは頷き、軽装なのでストンっとスカート部分を脱ぎエラルは言われると同時に服を脱ぎ捨てる。

 特にエラルは全身毛で覆われているので隠す必要性をあまり感じないが、胸元は布を巻き下半身はフンドシ姿である。

 同様にフェンラはというと上は先程の胸元を隠す為の布を巻いた状態で、下半身はエラルと同じでフンドシ姿である。


「えっと下着って、それがこの村の下着何ですか?」


 その質問を不思議そうにエラルは小首を傾げる。

 少し赤面をしながらフェンラはモジモジしている。


「そうですよ?。一応この村での下着はこれしかありません。

 私達は全身を毛で覆われているので特に隠す必要はないのですが、一応村の掟で下着を男女問わず着用する事が決まっているので・・あ!でも掟は全て白紙になったんでしたよね、やっぱり着用しない方がいいんでしょうか?」


「いやいや下着は、ちゃんと着用しなきゃダメだよ。

 それは掟として絶対に残してね。 後で全員にそう伝えておいてね。


 ただそれだけかと尋ねたのは形状に驚いただけだから忘れてね。

 うぅ~ん流石にシアキさんに下着迄はお願いできませんしね・・いやそれはそれでなんか凄くいい・・いやいや駄目ダメだめ、はぁ~私何考えてるんだろ~...。

 女性用下着は街とかに行った際にコッソリと買い揃えておかないとですね」


 少しピンクな妄想をしながら話している。

 それにはお構いなしに貰った服を手に取りどう着たらいいのかと服をまじまじ見ているエラルとフェンラであった。


「ラフェルお姉さんちょっといいですか。 このシアキお兄さんから貰った、この服はとっても嬉しいのですが、私には、これの着方が分かんないので、着方を教えてもらえませんか?」


「すまぬ、(われ)も戦闘時武装形態になると服が破れる故、このようなドレスとかを今まで着た事が無いのじゃ、出来れば(われ)にも着方を教えてくれぬかの?」


 二人にお願いされ、快諾し二人の衣装を手に取り自身の服とどこが違うかを探る。


「分かりました、私が着方をお教えしますね。

 ・・このドレスは見た目的には私達のと似てますが、私達のより伸縮性が十分な程にあるみたいですね。不思議ですねこの伸び、一体どういった素材で出来てるんでしょうね

 それにこの尻尾用の穴は位置が自由に移動出来ますね流石魔法生成物の服って感じですね............」


 色々服を弄り探求心を満たしている姿を見たルルは声を掛ける。


「ラフェルちゃ~ん素材の分析とかは~後でいいんじゃないかな~シアキが待ってるし~早く二人に着方教えてあげた方がいいと思うよ~」


「あ!そうでしたねつい、あははは、えっと着方は簡単ですよ。

 先ず上から被って、ここに手を通して。

 あとはこの複雑な飾り紐みたいなのを体に合わせて少し締めていくだけです...」


 両者は黒と紫を基調とした、ゴシックロリータ風の衣装を着用する。


「はやり肩幅に若干だぶつきがありますね後で少し詰めちゃいますね。

 それと詰める際にスカートに尻尾が出る様に切れ目を入れちゃいましょう。

 二人共ズボンは一人で履けますよね、履いちゃってください」


「うぬ」「はい」


 両者は尻尾穴が付いた可愛いズボンの着用する。


「このズボンの方も伸縮性が凄いありますね~これいいですね~私も欲しいかも...えっと裾はシアキさんのに合わせてるので本当に長いですね。 これも裾を切って調整しないとですね。

 あと腰回りは...こればかりは仕方ないですねベルトで調整しましょう」


「うぬ」「はい」


 両者は可愛いベルトを選び着用する。


「エラルちゃん、ハサミと縫う糸とかないかな?」


「裁縫セットなら~この机の上にあったよ~」


 そう言いながら裁縫セットを片手にルルが近づいてくる。


「ありがと~ルルちゃん。ではそれを使わせてもらって少し裾上げと服の微調整しちゃいますね。二人とも少し動かないでくださいね」


 そう告げるなり素早くまち針で位置の仮止めを済ませる。


「では、裾上げと若干の寸法直しをちゃちゃっとしちゃいますので二人共脱いでもらえますかね」


 一度着せた服を脱いでもらい二人の体に衣服を合わせて裾上げと寸法直を素早く熟すその手際の良さを目の当たりにた三人は心の中でこの中で女子力が一番高いのはラフェルだと痛感するのだった。

 裾上げと寸法直しが完了したので再度二人へ手渡す。


「じゃ~二人共私は今度は教えませんので自力で着てみてください」


 早速両者は教えられて通りにドレスとズボンを着用する。


「わぁ~すごい、私がこんなきれいな服を着るなんて夢のようです」


 嬉しそうにエラルはその場でクルクルと回転しスカートをふわっとふくれあげさせながら尻尾をブンブンと回す。

 同じく着替えを終わったフェンラも自身の姿を確認し目をうっとりさている。


「うんうん、スカートの切れ目も尻尾を振ってもスカートが全然持ち上がらず丁度いい感じに調整出来たみたいで良かった~」


 服の微調整が上手くいってラフェルは凄く満足げな表情を浮かべている。


「じゃ~二人共~そこでじっとしててね~服に防護の加護を付けちゃうから~」


 そう告げルルは二人に向けて手を(かざ)し躊躇なく防護の加護を服に与える。

 また部屋内に置かれた予備の服やローブにも防護の加護を服に与える。


「よし完了っと、これで斬り付けられても~殴られても平気だからね~。

 そこら辺の防具より~防御力がある様にしたからね~」


 この豪快さにラフェルは慣れたが、二人は眼をパチクリさせながら驚いている。

 その表情と驚きも正しい行動の一つではあるがこのパーティー内では極々当り前に行われる行為なので、この程度の事で一々驚いていては身が持たない事を二人に伝えておくべきと思いラフェルは口を開く。


「二人共ルルちゃんは結構豪快だから一々驚いてると身が持たないよ。

 このパーティー内ではこれは普通の事だからね。

 あとシアキさんの行動にも結構驚かされるからね」


「ははは、確かにこんな事は~普通だとしないよね~。

 でもこのパーティー内だと~普通になってるから~慣れてね~。

 まぁ~そうやって驚いてくれると~私的には~嬉しいけどね~。

 さて、じゃ~シアキを呼んじゃうね~。


 シアキ~準備出来たよ~上がってきていいよ~・・?ん」


 上からルルが上がってきていいと発言しているがシアキには聞こえていない。

 何故なら耳を手で押さえ部屋の隅っこで石に徹しているからだ。


 呼んだのに、全然シアキが上がってこない事を不思議に思い全員誓えと続く扉を開け地下を覗き込む。

 そして耳を塞ぎ部屋の隅で壁に向かいしゃがんでいるシアキの姿を発見する。


「ははは、シアキらしいわ~私達の会話を聞かない様にしてるんだね~」


「ふふふ、本当にシアキさんらしいですね」


「シアキお兄さんは、いつもあ~やって気を遣ってくれるんですね。

 やっぱり想像通りでますます屈服、いや惚れちゃいますね」


「シアキ殿に気を遣わせてしもうたようじゃな、じゃが今回ばかりは(われ)がドレス一つ着れぬのを知られ等なかったのでこれはこれで助かったのじゃ、ふふ真に紳士的じゃなシアキ殿は」


「あ!そうだ、皆で背後からそっと近づいてシアキを少し驚かしちゃおうよ~」


 全員で脅かそうとルルが提案し全員ニターっと笑い合う。

 そして頷きそっと階段を降りてシアキの後ろに近寄る。

 全員背後を取ったので再度全員目配せをし頷き脅かす。


「「「「わ」」」」


 急に後ろで、大声で驚かされ、ビクンを跳ねあがりなぜか足が縺れ尻もちをつく。

 その姿を見た女子達が一斉に笑い出す。


「はははは、なにそれ~ビクンって跳ね上がったね~面白~い」


「ふふふ、本当にシアキらしいですね。 あと皆、着替え終わりましたよ」


「シアキお兄さん、律儀ですね~。 私達の会話を聞かない様にしてくれてたんですよね、本当にありがとうございます。

 あとシアキお兄さん、どうですかコレ似合ってますか?」


「あはは、何じゃそのビクンって跳ねるとは、お主はリーダなのに情けないの~。

 こんな事で驚くとはな、あははは。

 そうじゃ、どうじゃ、(われ)も似合っておるかの~?」


 服の感想を求められ率直に答える。


「エラル、凄い似合ってるぞ、着てくれてありがとな。

 修行の時にスカート部分が脱着出来る様にすればよかったな。

 でも、打撃職は足回りを見られたら、どう行動してくるか予想立てられやすいって聞いた事があるしな。

 動き辛いかも知れないが、それで攻撃する事に慣れてくれな。

 後で洗濯すれば綺麗になるから匂いとかは少しだけ我慢してくれよ。


 フェンラも凄い似合ってるぞ、それに着てくれてありがとな。

 結構伸縮性を持たせてあるから、それでルルに服の防護の加護を服に付与してもらってるなら、さっきみたいな武装形態になっても破れる心配はないはずだぞ。


 よし皆の準備も整ったし、早く冒険者登録しないとだしまずは街を目指すぞ。

 エラルちゃんは強くなって仲間に加わってから冒険者登録をしような」


「はいシアキお兄さん私、修行頑張ります」


「あぁ~結構寄り道にしては楽しめたね~じゃ~街に向けて~出発だね~」


「そうですね、寄り道しては充実してましたね」


「ではもう外に行くのじゃな、ちょっと緊張するの~」


「では私は皆さんを村の出入り口まで見送りさせて頂きますね。

 それから私は修行をいっぱい頑張らないとですね」


 一行は村長(むらおさ)ヒュヒュク宅を出る。

 久しぶりの外なのでフェンラは緊張しているようで脅威は無いかと辺りをキョロキョロ見渡している。

 その行為を見て安心させてあげようとラフェルが近寄ろうとした次の瞬間。

 どこからか二重音声のような変な声が聞こえてきた。


「やっと見つけましたよ~。フェンラ・ランドルンさん」


 眼前の空間が一部、異質的に湾曲しだす。

 いや空間に穴が空くと言う感じだ。

 何もない空間に直径八十センチ前後の黒いモヤモヤとした穴があり、声はそこから聞こえてくる。

 形を一定に保たずモヤモヤと揺らいでいる。


「なんてお粗末で粗削りな空間接続だこと、本当に笑えちゃいますわね。

 ・・あ!いけない、いけないっと。

 シアキ、ラフェルちゃん、フェンラちゃん相手は空間接続が出来る程の力量の持主だから一応何が出てくるか分からね戦闘態勢と何時でも避けれる準備は整えといてね。

 あとエラルちゃんは、私の後ろに隠れててね」


 ゆるゆる口調ではないので緊急事態と考えシアキとラフェルは指示通り行動を開始する。

 そしてそのモヤモヤしている空間から五十センチの球体にその殆ど全部が眼の異形種がぬるりとこぼれ落ちるように出てきた。


 球体の略全部が大きな一つの眼があり。

 申し訳程度の口が一つあり、体らしいものはなくデカい眼球といった感じだ。

 その球体下には触手が四本ある。


 触手を全て地面に着け器用にその場で自立し、略眼球一個だけといった存在が全員の眼前に現れる。

 それを見たフェンラは此処で自分の命が終わると確信し青ざめ震え脅えだす。

 そして今仲間になった者との冒険はたった数歩住居の外へ出るだけで終わってしまったと落胆する。

 もう少しこの者達と色々冒険をしたかったと思い涙が溢れる零れるのであった。

 そして無意識に言葉を紡ぐ


「いやじゃ・・・・」

--- 22話目のみの後書き----------------------------------------

22話目最後まで読んでくださりありがとうございます。

どうでしたか?楽しんで頂けたならうれしいですが。


では、次23話目で、お会いしましょう。

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