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勇者パーティの一員ですが、転生チートがまさかのマヨビームでした。……マヨビームで世界って救えますか?  作者:


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あれも一種のプレゼンです


ジトッとした視線が突き刺さります。

グッサグッサと突き刺さる視線がちょっぴり痛い。


「で……?」


「どういうことですの?」


レオンとエリザベス、ロイヤル兄妹にさっさと吐けとばかりに詰め寄られた。



場所はパーティー会場の広場から変わり、城の一室。

大混乱のなかパーティーは終了し、エマはそのまま城の一室へと連行された。


緊急避難と言い換えてもいい。

神との対話と奇跡に貴族たちは大興奮。


特に神殿関係者はすごかった。

すごかった……としか表現できないぐらいすごかった。


そのままエマたちに殺到しそうだったので緊急避難。

なのでドレスも着替えてません。……コルセット、外したい。


「とりあえず着替えちゃダメ?」


「「だめだ(です)」」


希望はあえなく却下されました。


唇をちょっぴり尖らせて不満を訴えるも、レオンたち兄妹の追及はゆるまない。

ミレーヌとハリソンは困ったように、だけどやっぱり説明を求めるようにこっちを見てるし、助けは期待できそうもない。

クルトに至ってはお腹が減ったのか用意されたごちそうに夢中。


「なーふか、企んでそーだなとは思っひゃけど」


「だから食べながらしゃべらない」


ごっくん、と飲みこんだクルトが別の皿を手に取る。


「やたら戦闘態勢だったし?」


「企んでたことは認めるわ。けど、王様や宰相様も噛んでますよ」


前半はクルトに、後半はレオンたちへ向けて言い放った。


「だって事前に確認されたじゃないですか。褒美の内容」


いくら「望むものを告げよ」とか言ったって、それこそ王位だの国だの無理なものを望まれても困るのだ。事前にちゃんと聞き取りが行われている。


同じく聞き取りをされたであろうミレーヌが「そういえば」と小さく呟いた。覚えのあるクルトもあーと頷く。


「ではお父さまたちはご存じだったってことですの?」


「一連のやり取りは用意された茶番、ということか?」


はい、とエマは頷いた。


王家の後ろ盾を願うことも、さらに言えばあの伯爵子息が出しゃばってくることも想定済みだ。


「あの男なら絶対にしゃしゃり出てくるだろうって、王様や宰相様も確信してたみたいですし」


いやな方向に信頼が厚い伯爵子息。

日頃の行いのせいですね。


「だから生贄(いけにえ)として利用させてもらいました」


「「「「「生贄……」」」」」


すっごく微妙な視線を向けられた。

言葉のチョイスはちょっとアレだが、必要な犠牲……それが生贄。


「だって素直に引き下がる貴族ばっかじゃないでしょう?だからあえて1人ぐらいガツンと苦言を呈されて見せしめになってもらおうと思って。あの子息なら煽れば平民を見下す発言ぐらいしてくるでしょ?実際されたし」


「それはそうだが…………」


「まぁ、最悪「国を出ます」発言したのも大きいかも」


ギョッとみんなが目を見開いた。

慌てる面々にエマは「そこまで本気じゃないけど」と軽く手を振る。


「けど、あの伯爵子息みたいな迷惑貴族が増えると店の営業に支障がでるのはたしかなんです。貴族が圧力かけたら個人店なんて潰せますもん」


「そんなことしたら絶対ぇ許さねぇけど」


怒りをたぎらすクルトはお店の常連客。

もはや毎日通ってるお店の閉店危機に、魔物と戦ってたときより覇気が強い。


まぁ、店に迷惑かけたらエマも許さないが。


「宰相様との会話で「そんなことになったらこの国出ますから」ってポロっと言っちゃったんですよね。すごい慌ててたし、それで生贄用意してくれたのかも。許可もらってなきゃ、さすがに私もあんな大勢の前で貴族をコケにはしませんって。不敬罪怖いし」


「それは……父上や宰相も許可をするだろうな……」


「やらかした貴族の自爆で済むなら、そちらを選ぶでしょうね」


頭が痛そうに額を押さえるレオンたち。


「つまり、レオンの言葉どおりまさしく“茶番”ってこと?全部台本通りの」


「8割方ね。さすがに「愛があれば……」とか寝言ほざいてくるとは思わなかったけど。イラッときたからこっちもアドリブ加えて「平民に……」とか返しちゃった。あの間抜け顔、すごくなかった?あと弟に劣等感持ってるって話だったから煽ってやったわ」


フン、と鼻をならした。


「そんな情報まで仕入れてるとか準備万端じゃん」


「当たり前でしょ?プレゼンは事前準備が重要なの。元会社員なめないで」


「……プレゼン。……兄上や宰相たちが文官に、とスカウトするだけあるな……」


「やですよ。私の職業(ジョブ)は看板娘なんで!」


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