第三者視点
No side
城内。
メリエム、アルゼルトは、王、アルダの命令により応接室へと案内された。
「やぁアルゼルト。大きくなったな。メリエムもお綺麗になって…‥そこに座ってくれ」
とにこやかに出迎えていたのは、アルエンダ国の王アルダではなく……
「エダーニ兄さん?!」
とアルゼルトは口にした。そう。目の前にいたのは、アルダではなく五つ上の実の兄、エダーニだったからだ。
「そんな驚くなって!アルゼルト。」
とエダーニは落ち着いた声で返した。
「あら。私の記憶では現王はアルダ様だったはずですが……」
同感だ。と隣に座っているアルゼルトも呟いた。
「まぁ、そうだろうね。アルゼルトがメリエムの元へ行った後に変わったからね。まぁ実際は違う。」
「どういうことですか?」
メリエムは静かにエダーニに問いかけた。
「表向きでは父上は正真正銘の王だ。……父上は自分が先に旅立ってしまった時のために城の中ではこうして仕事を教えてもらっているのだよ。いやー初めての応接室の仕事が君たちで嬉しく思うよ。」
と彼はにっこり笑って答えた。
「いやー本当にびっくりしましたよ。兄上。」
アリゼルトはほっとしたかのように答えた。
「さぁ本題に入ろうか。まず、今世界の現状についてだ。スアエ王国は……ダークエー一行により占領されたままだ。これは噂に過ぎないが……スアエ王国の城内にあるお金を使って何か計画をしているらしい。」
そう言った途端空気は一層重くなった。そんな中、メリエムが口を開いた。
「……ダークエーは何をしようとしているんでしょうか?」
メリエムの顔は強張ったまま、そう問いかけた。
「これは予測に過ぎないが、彼は……世界を一から作り直そうとしているかもしれない。」
静かな部屋のその言葉だけが鮮明に響いた。




