キラス視点4
翌日。朝、今日、一日中固まってで行動すると決めた。これは彼らなりの策だったのかもしれない。
「なぁ、今日……ドキドキして祈りどころじゃねーよな!でも頑張らねーと。」
隣にいるアイツは、いつも通りだった。いや、そうしていた。僕はそうじゃない。ドキドキしていた。
「おい!やべーぞ。よくよく考えたら食事係一人じゃねーか!」
そう。ここでの食事を作る人は、完全に当番制。そいつは今単独行動していたのだ。元々そいつが何故僕らに言っていないのか腹が立った。みんな誰が行くかって話し合っている。今日は祝典があり、忙しい。特に大人は。
「じゃあ、俺行きますよ。」
とアイツが言った。
「何言ってんの?」
と聞いた。僕は行きたくてもいけない。ここにきて一年目であり、祝典の説明など準備を教えてもらわないといけない。
「俺、二年目だし。すぐ出来ます。」
そう。アイツはここに入って二年目である。だからだ。アイツは俺の表情を見て察したのか
「絶対死なないよ。大丈夫。こんなにいいことしてんだ。神様からご加護をくださるよ。心配すんなって。」
と言った。僕はそれについて理解ができず
「何故そこまでするの?」
と聞いた。これは微笑んで、
「優しくしておいて損は無いだろ!絶対死なない。絶対。すぐ戻るから!でも驚いたな〜、俺のこと好きそうじゃなかったのに、意外と好きだったんだな!」
と、止めようとする僕に対して、笑顔で笑って、その場を後にした。行き場をなくした、手を見つめる。……アイツの……後ろ姿を見て、込み上げてくる感情が、僕には分からなかったが、嫌ということはわかった。
_______数分後。
僕もある程度式典への準備が終わった後……足音が聞こえる。今日の食事係がこちらへ走って来た。……一人だった。嫌な予感がした。アイツがいない?何故だ?心臓の音が聞こえる。手汗が止まらない。ここにいる誰もが息を呑んだ。そして食事係のやつが口を動かした。
「アイツが……いなくなった」
……と。




