キラス視点1
注 意
本作に登場する宗教や組織は架空のものであり、実在のものとは関係ありません。
キラス視点
人間と関わったらろくなことしか起きない。だから……人間と関わる際は、人としてではなく、おもちゃとして、関わってきた。なのに……なのにたまたま目が合った相手に何故か興味が沸いてしまったんだ。
「セネア!僕と契約しない?」
まぁ……正直に言ってしまうと前回の主人にはあんまり良い思いなどしていなかった。だから飽きたら殺して捨てるだけ。そんな軽さだった。
「いやです!」
彼女は思っていたよりも変わったやつだった。守護神との契約にもあんまり喜ばず、断る。守護神の存在を知っておきながらだ。契約したと思ったら僕を全然頼らない。なんなら、王子を助けても何も欲しがらず、悪口を言っていた兵士の話をしても興味がない感じだった。どうでも良いなんて……
「変な奴」
「……?キラス聞いているのか?」
と、無意識に呟いた言葉に反応したのであろうボスは聞いてくる。今、守護神会議が終わり、僕の所属している組織の会議中だ。
「はっ……うぃーす。」
あっぶね!今、目の前に座っているボスに主人ができたなんて知られたら、絶対めんどくさい。考えごとは後だ。集中しておかないと。
「じゃ……キラスは静の世界でいいか?俺は死神に世界でも行こうかな。」
とボスは問いかけてきた。一応拒否権などはない。でもっボス何で死神の世界に行くのだろう。死神の世界は死という概念がない俺らが行く意味はないのだ。
「一週間で最低に三百人は傷つけろ。……百人なら殺してもいい。」
いつも通りの仕事だ。
「じゃ解散」
ボスがそういうと他の人たちは席を離れていった。僕もセネアの特訓のこともあり、ノルマを今日中に終わらせようと、静の世界へ行こうとした時、ボスがこちらへ歩いて来た。
「キラス。最近機嫌がいいな。どうしたんだ?」
と、獲物を試すような表情で聞いてきた。
「まぁ……最近、殺しのスキルも上がってきたんで」
と誤魔化した。それを聞いて
「ふーんそうか。じゃっ頑張れよ。」
とボスは言った。このままいると、気付かれる可能性がある。ボスは勘がいい。
「では、俺はこれで。」
そう言い瞬間移動をした。ボスには気付いていなさそうでよかった。と安心している。
一方____先程まで会議が行われていた部屋で
「……主人か。キラスの主人ねぇ〜調べてみるか。」
とボスがいやらしい笑顔で笑っているのはキラスには聞こえなかった。




