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あひるランド旧政権、涙を流す

 蚤ヶ島新政府からダニに退却命令が出されるとともに諜報活動開始の命が下っていた。あひるランドに残ったダニの諜報部員たちはアヒルの体の中に身を隠していた。


 ダニの退散を機にあひるランド旧政権の残党たちが息を吹き返してもいた。彼らは再び政権を取り返そうとはかるが、いまやサマンサたちの新政府には太刀打ちできない。カモメやハトにも最早、かなわない。そこで昨日の敵は今日の友である。

 旧政権のアヒルたちはダニと手を結んだ。つまりは枝子率いる蚤ヶ島新政府とともにサマンサたちを倒そうとたくらんだのだ。

 アヒル防衛大臣の体に二匹のダニをしのばせていた。


「情報には十分注意してくれ、だって」

「ぜんぶ筒抜けだよ」

 防衛大臣の頭と羽根に潜んでいたダニがそういうと体から飛び出し、諜報本部でもある旧政権の隠れ家へと向った。


「この国を戦場にする分けにはいかないんだ、はったん」

 アヒル防衛大臣はアパートの畳をじっと見つめ呟いた。


「ここに残っている軍隊が力にならないことは分かっていたが、志願兵はかなり集っているようだな」

「サマンサへの支持は熱狂的だ。この国の主導権も完全にドバトやカモメ、はてはモグラなんかに握られている。ここは俺たちアヒルの国だ。それなのにあいつらは俺たちの仲間を何万と殺した。ドバトやカモメの前で笑いながら殺したんだ」

「どんな手を使ってでも復讐する。みんな泣きながら逆さに吊られて見世物になり死んでいったんだ。ぜんぶサマンサのやったことだ。ドバトのやったことなんだ」

「命なんか惜しくない。死ぬことも怖くない。そう思えば何だって出来る。俺たちは何だってやるんだ」

 ダニから情報が伝えられるとアヒル旧政権の残党たちはまた涙を流した。






(つづく)


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