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織り手の誕生71
「……本当か。村は滅んだのか?」ラノックの口調は静かだった。だが誰の目にも、怒りを押し殺しているのが分かった。「生き残った我々は『誓火軍』に加わると決めました。どうか仇を討ち、蠍女セゴラを討ち取ってください」村人たちと話し合った末、ブラナルもまた、ただちに「誓火軍」へ加わる決意を固めた。「あの女は逃げたのか?」「女じゃない。怪物だ。そっちへ向かったのは間違いない」ラノックはしばらく沈黙し、低い声で言った。「……よし。命令に従わぬ村々との決戦に備えろ。もう待てん。これ以上引き延ばせば、同じ悲劇が増えるだけだ」「はっ!」
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