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橘美咲の原点1
橘美咲は1949年の東京に生まれた。
それは、戦後の秩序がなお完全には回復していない時代だった。彼女の父親は国鉄の職員として働き、色あせた制服を身にまとって毎朝早く家を出ては、夜遅くになってようやく帰宅した。母親は狭い台所と洗い場のあいだで一日を過ごし、かろうじて家を回していた。
当時、このような家庭は決して珍しくなかった。安定した収入は定職から得られていたものの、物資不足や物価の変動によって、生活は常に限界すれすれのところにあった。表向きには貧困家庭ではなかったが、実際には最低限の暮らしを維持するだけで精一杯だった。
参考文献
大森貴弘(2005)『地獄少女』.
半藤一利(2006)『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇. 1945-1989』
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