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光のもとに潜む影26
「これまでの無能な連中に比べれば、今の『織り手』アシロは、確かに別格だ。あの冷静さと計算力、そして人々を動かす力……だが、もう遅い。魔女が人間に抱き続けてきた深い憎しみは、決して消えることはない。共存など、最初から不可能だったのだ。せいぜい見せてもらおう。お前がこの世界を、どう『編織る』つもりなのかを……ふふ、楽しみだ。すぐに会いに行くことになる。その時、お前を『抑えきれない恋情に囚われた道具』に変えてやる。どんな顔をするか、想像するだけで笑いが止まらない……はははははは」闇の中にその姿を溶け込ませながら、魔女祭司モルガナはゆっくりと消えていった。冷たい風が残っただけで、辺りには不吉な気配だけが漂っていた。




