地獄通信2リベリオン4
その日の夕方、アシロは荷物をまとめ、楓たちが見送りに来た。「頑張って!」「うん。あの三姉妹を絶対に止めなきゃ」「死なないで」「縁起の悪いこと言わないで」
その後、アシロは瞬間移動を使い、沖縄の佐藤幸子の家へ向かった。事前に、佐藤幸子のクラスメイトの男子のふりをすることにしていたのだ。もちろん、沖縄にいる「佐藤幸子」は分身だった。両親に恋人同士かと尋ねられても、分身は首を横に振った。放課後、一緒に街へ出て情報収集をする予定だったが、幸子の家の近くには沖縄の神々について詳しい人はいなかった。神々の存在は知っていても、それに関する情報はまったくなかった。仕方なく、両親に尋ねることにした。しかし当時、アメリカは政府による宗教支援を禁止し、宗教を軍事的な内容の宣伝に利用することも禁じられていた。さらに、多くの米軍基地が地域を占拠し、御嶽などの伝統的な信仰の場は軍施設に囲まれ、孤立し、祭祀を行う権利さえ奪われた。そのため、調査は一時的に停滞した。
「うわぁ……アメリカって本当にうざいな」楓たちは電話口で悪態をついた。「ということは、全員何も手に入らなかったのか」アシロが言った。「ああ、日本が戦争に負けたからな。でも地獄の反乱を止めるには、この情報が必要なんだ」「ちくしょう……」
電話を切った後、分身が彼のところにやってきた。どうやら学校の図書館で、何か情報を見つけたらしい。沖縄の神々は琉球王国時代以前の土着信仰に由来しており、本土の神道とは完全に同じではない。その中核となる特徴は、自然崇拝、祖霊信仰、そして女性祭司を中心とした制度だ。沖縄の伝統的な信仰では、神々に明確な名前や姿、神話的な伝記がないことが多い。神は「空に住む存在」ではなく、山や森、岩、泉、海岸に宿ったり、遠い海からやってくるものなのだ。「つまり、ポイントは二つだ。自然と女性。これを軸にして情報を絞っていこう」アシロはそう言った。




