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七章 平坦地の石塀づくり裏話
「大分整地が進んどるの。ここで羊を飼うのか?」
「はい。最初は庭で飼っている山羊ですけど、クローバーが生えそろったら羊にします」
「あの石を積んであるのはなんじゃ?」
ヘンリー様が指差すところには石をモルタルで固めた石塀がほんのごく一部だけど出来ている。いずれはぐるりを取り囲んで門を作る予定だ。
「はい。この土地に落ちている石と珪石掘りで出たクズ石を使って、塀を巡らせようかと。キツネが家畜を襲っても困りますので」
「今やっとる水道の土木工事が終わったら、街道整備が始まるじゃろう。その時は儂らも働くだろうから、ちょくちょく世話になるぞ」
「あ、はい。よろしくお願いします」
うん? ちょっと待てよ。
「あの、街道整備で出た石なんかはどうしてるんですか?」
「大きいのは石材屋が加工しとるが、そうでもない奴は、扱いに困っとるのが結構あるぞ」
「それは、もしかして今の工事現場でもそうでしょうか?」
「そうじゃの。ほれ、途中に山小屋があるじゃろ。あの辺りに積み上げとる。アドルフに聞いてみろ。タダで貰えるかもしれんぞ」
良いことを聞いた。
タダならパウルさんに運んで貰おう。




