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「さっさと出ていけ!」

「お前らいつまで居座ってんだ?」


「ふざけるな!」

「お前達こそさっさと帰れ!」


「お前達、そこでなにをしている!」

「ちっ、兵士が来やがった、お前ら行くぞ」


孤児院に帰ってから早一週間。他にする事がないのかというくらい毎日ガラの悪い冒険者達は孤児院に来て大声をあげていた。そして、少しすると巡回を多くしてくれた衛兵さん達がやって来て冒険者達が逃げ出していく。これの繰り返しだった。

時たま鈍くさい冒険者が捕まったりもしたのだが、孤児院だけでなく近所からも苦情はきていたのだが、犯罪行為とまではいかないのですぐに解放されてしまうので正直千日手状態であった。


ならば次はどうするか。相手は次期領主とはいえ実際に行動しているのはガラの悪い()()()。ならばと冒険者ギルドに相談する事になった。

しかし、冒険者ギルドはいわば職安のような所。世界的な組織とはいえ国や貴族に何かを言える立場ではないし、ルールはあっても法律ではない。例えばルールで「住人に危害を加えてはならない」みたいなのがあるが、それは当たり前の事であり、違反しても罰金程度。重い罰でもギルド除籍処分なのだがガラの悪い冒険者達はすでに次期領主の私兵となっているので除籍したとしても彼らにはなんの問題もない、むしろ自分達から辞めたほどだった。


「あいつらしつこいな」

「毎日来られると孤児院で何も出来ないぞ?」


毎日毎日真面目? にやってくる冒険者達にうんざりしながら話し合う俺達。


「やっぱりここを諦めた方がいいのかな?」


と結局話はここへ来てしまう。何だかんだでこの孤児院は育った家だし諦めたくはないのだが、正直どうにもならない現状。

そして、同じような毎日が過ぎ、孤児院に着いてから二週間後、事態は動き出した。



「領主様の命である、明日この土地を明け渡すように」


()領主による命令を読み上げた騎士は申し訳なさそうな顔をして帰っていた。

領主の息子はついに国王様の許可を貰い正式な領主となった。そして、強権を発動しすぐさま孤児院に使いを出した。それが先程の騎士である。私兵と違い騎士はそれなりの立場であり、正式な貴族となった領主のふざけた命令もきかなければこちらが罰せられてしまうだろう。


「ついにこの時が来ちまったか」

「渡さなきゃ犯罪者にされそうだしね」

「どんな罪よ?」

「貴族に逆らった罪、だろ?」


物一つ無い部屋で孤児院のメンバーは話し合いをしていた。すでに孤児院の中の荷物は回収し、院長先生も避難してもらっている。残っているのはいつもの四人に冒険者組や生産組の代表だけだ。

幸いなことに畑の野菜達は鉢植えに移し変えることでなぜか『アイテムボックス』に入れられたので持っていくことができた。すでに牧場の方に運んであるので子供達やコボルト達が植え替えてくれている。

他にも物置やお風呂なんかも後から自分達で作った物なので簡単に『アイテムボックス』にしまえた。なので、今この土地にはポツンと孤児院が建っているだけである。



そして、次の日。俺達は悲しいような悔しいような気持ちで孤児院があった土地に別れを告げた。

孤児院テイマーのコミック最新話公開されてます‼️

そして、連載一周年、おめでとうございます‼️

そりゃあ、俺も年を取るわけだ……

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― 新着の感想 ―
[一言] おおッ、イッキに孤児院が消えてしまった 今度は風竜孤児院の成立か?
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