33 (番外編)けしからん、もっとやれ!
前書き
「何やってんだ、作者!」
今回は番外編ですので、細かい部分の突っ込みはなしと言うことで?
しかしシーラと作者の頭の沸きが、ひどすぎる……(*x*)
「エッヘヘ~。お父さん行きますよ~」
ギルドの奥にある密室。
その中に銀色の髪をした、美女と見紛う美貌の男がいた。
先ほどから棒付きのソーセージが、彼の右頬の上を滑るようにして動き回る。
ソーセージにかけられまくったヨーグルトソースの白い液が、肌にベタベタとまとわりつく。
あまりに量が多いせいで、白い液が頬から零れ落ちていく。それはまるで涙が流れ落ちるかのよう。
だがしかし、白い液は粘り気があるために、頬から下へすぐに流れ落ちて行かない。
粘着力のある液体は、彼の肌だから離れまいと、必死になってベトベトとへばり付くかのよう。
そして彼の両手両足は魔法で拘束されていて、動くことができない。
だが、彼には後悔など微塵もなかった。
「クルト、早く頼む!」
「は~い」
彼にせかされて、赤い髪の少年は握っている棒を操り、彼の口に肉の塊を押し込ん……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ヤクモ、そこまでにしろ!」
これからいいところだったのに、彼の従兄弟が施錠された部屋のドアを突き破って現れた。
「コウ、どうしてこんなところに来たんだ!?」
彼――ヤクモは、この場に突如として現れた従兄弟の姿に驚いた。
「何を言われたのか知らないが、この2人に騙されたらダメだ!」
「騙されるって……俺は絶対にこの場から離れないぞ。だって、この2人が持っているのは、もてることがなくなる薬なんだぞ!」
――もてることがなくなる薬。
異性からもてることのない人間が、もてるための媚薬を求めるのはよくある話だ。
だがしかし、彼ヤクモ・ミスルギの場合は、全く逆だった。
この見た目のせいで、望んでもいないのに、変態の同性どもからもててしまう。
告白されるどころか、時には抱きつかれることすらある姿。ならばいっその事、もてなくなる薬さえ手に入れることができれば、そのような悪夢から解放される。
そんな夢のような薬を、なんとクルトとシーラの2人は手に入れたというのだ!
この特別な薬は、見た目はソーセージにヨーグルトソースをやたらと塗りたくったようにしか見えない。だが、この薬さえ飲んでしまえば(食べてしまえば)、あんな悪夢から解放されるのだ。
「コウ、いくら従兄弟だからって、俺の願いを邪魔させない!」
「バカッ!ヤクモ、騙されているってなんで気づかないんだ!」
コウは拘束されている従兄弟に駆け寄り、その両肩をガシリと握る。
「騙されてなんかない!俺は、俺は……もう、あんな奴らから告られるなんて御免だ……」
その後、2人の間でいい争いが続く。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「あーあ、旦那さんが来ちゃった。今回は失敗か~」
そんな中、棒付きソーセージを握っていたクルトは、今回の依頼が失敗だと諦めた。しょうがないから、ヤクモに媚薬と言って騙していたソーセージを自分の口の中に入れる。
――モグモグ
(うーん、少し香辛料が足りないかな~)
そう言えば先っぽの方は、ヤクモの口に押し込んでいたから、ソースがなくなっている。
追加でさらに香辛料をソーセージにつけまくった。
一方、その傍ではシーラがいつもの平静な表情を全く崩していない。
だが、先ほどから目の前で展開されている、従兄弟同士が口論している様子を、ただ黙って見続けている。
「シーラ、おいしいよ。食べない?」
傍にいるクルトが、食べかけのソーセージを差し出してきた。
「先生、今いいところなので、後にしてください」
――男同士が、キスできそうなほど顔を近づけ合って喧嘩している。
ああ、最高。
ポタリッ。
顔には興奮した様子を全く浮かべていないのに、彼女の鼻から血い汁が零れ落ちた。
あとがき
さあ、本編の読後感とか、いろんなものをぶち壊す時間を始めましょう(そう言うのが嫌な人は、あとがきを読まずにスルーすることを強く推奨します)。
前回の話のあとがきを書き始めました。
とりあえず、コウだけでなくヤクモのパターンも作ろうと思ってたので、その内容をチョイチョイと書き始めました。
その結果、あとがきで収めるには文字数が多くなってしまいました。
てなわけで、番外編として独立です。
しかし、この話は一体どこへ向かおうとしているのやら~
思い付きと適当で書いてると、何やらかすか分からないので怖いですね~




