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原型:みんなが心躍る世界を■■したいですが(多少)手こずっています。  作者: アイティ
五章:ナゼ タタカワナケレバナラヌノダ?
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倉庫でネオが拾った紙:<1~5>


<一枚目:表>

 誰がこんな世界にした。誰が望んでこんな世界になった。

 そもそも何故こんな世界に私がいるのか、全く分からない。

 私は首を吊って自殺した、そうだとも自分は臆病者だ。

 そんな自分ですらこの世界はおかしいとはっきり言える。

 このメモを見ている誰かがいるのなら教えてほしい。

 何故自分はここに存在する? 何のために生きている?

 運命に抗い続けても何度も運命に縛られる自分は何なんだ?

 だれが中心でこの世界は成り立っているんだ?        


 

<一枚目:裏>

 なんのために存在しているか  → 自分を証明するため。

 なんのために生きているのか  → 生きててよかったと思えるため。

 運命に縛られる自分は何だ   → 神に好かれているラッキーマン。

 だれが中心で成り立っているか → 他でもない私自身。崇めよ。


 自分の存在意義を証明したければ、とにかく動け、とにかく目立て。  

 そして自分が主人公、世界の中心であるということを証明するんだ。 



 <二枚目:表>

 この世界にいるたびに思う。何故私はこの世界にいるのか。

 いわば異世界転生ともいえるこの第二の人生。

 他の世界はなかったのだろうか。なぜ私はこの世界に生まれた。

 私は常に魔物を倒すように強いられている。

 だがなぜ魔物を倒さなければいけないのか分からない。

 彼らは特別、攻撃もしてこないし襲いもしない。

 それなのに奴らは魔物を殺せというのだ。

 しかも命に従わなければお前を殺すというのだ。

 どの世界でも命という物は軽蔑に扱われる。彼らに心はないのか。



<二枚目:裏>

 心はある。ただ考えがクソ。

 もし心がなかったら、今頃その人たちは無様に殺しあってるからね。

 あと、魔物に関していえることがあるとすれば、

 すべての魔物が攻撃してこないわけじゃないってこと。

 人間だって同じ種族なのに刃を振りかざすでしょう? そういう事だよ。



<三枚目:表>

 何もかも嫌だと感じた自分の人生を投げ捨てた結果、

 生まれ変わった世界はそれよりひどくなってしまった。

 魔法や銃だのドラゴンに憧れていたその存在に自分は今苦しめられている。

 いともたやすく魔法で人を殺す連中、そしてそいつらを魔法で殺す連中。

 結局、人という物は手段は変われど殺しあう存在だった。

 治療魔法で回復してくれた彼女も、いつか連中に殺されてしまうのだろう。

 


<三枚目:裏>

 まったくその通りだよ。人ってのはどの世界でも殺しあう。

 理由があろうがなかろうが、すぐに人は命をけなしたがる。

 君だって魔物殺してるからね。←ここ重要

 悔やむ気持ちがあろうと殺した事実は変わらない。

 どうせ殺しあう存在ならぁ、もう、一斉に、ねぇ。 

 

 治療魔法をしていたあの子の事が好きなのはお見通しだよ。

 殺されないためにどうするかなんて、分かっているだろう? 



<四枚目:表>

 自分が紙に書いている理由は自分を忘れないためだ。

 この世界にいると自分が自分でないように感じてくる。

 その一つに、彼女を守るために国を滅ぼしてしまったことが大きい。

 臆病者だった自分がここまでしてしまったのが驚きだ。

 愛とか恋とかそんな感情を抱いてしまったからなのだろう。

 これは自分が書いた紙の裏に言葉を書いてくれる君に聞くのだが、

 どうすれば彼女を幸せにできるだろうか。



<四枚目:裏>

 初めて私に頼ってきた事が恋愛相談とかこっちの身になってほしいんだが。

 ていうか愛とか恋とかそう言うのを持った自覚がおありなんですね。

 国を滅ぼせるほどの覚悟があるなら、いっそのこと世界を滅ぼしたら?

 そして自分だけの世界をつくって彼女と一緒に生涯を過ごすといいよ。

 これは私の意見だ。本当に彼女を幸せにしたいなら彼女自身に聞けばいい。

 これからどうしたいとか、シンプルでいいから。


 PS 君が滅ぼした国の後始末は私がします。



<五枚目:表>

 彼女はとてもやさしい。

 追手の連中共の仲間を殺しても、仕方のないことだと言って慰めてくれた。

 こんなにやさしくされたのは小学生の時以来だ。

 彼女の作る料理もおいしい。しぐさも可愛らしい。

 それに昨日、自分は彼女と■■(黒塗りにされている)■■した。

 これもこの紙の裏に書いてくれる君のおかげだ。ありがとう。



<五枚目:裏>

 あんなディストピアからユートピアに変わるの早すぎないかい?

 君が逃亡して3日しか立ってないのにそんな幸せな日々を?

 それになんでいきなり合体してんだ。おめでとう。

 いろいろぶっ飛びすぎだが幸せならそれでOK。


 そんな君に一応聞いておきたいことがある。

 私は君が滅ぼした国のところに新しい国を建国することになった。

 それでなんだが、その新しい国の王になってみる気はないかい?

 私がなってもいいけど、あいにく私は王っていう肩書がもうあるんだよね。

 実のところ、知人は君しかいないから君にしか聞けないんだよね。

 いつでもいいから次の紙に返答を書いてくれ。頼む。


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