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おいでませ■■■■■■へ。 ?■:??

              未来への分岐      3





わぁ……久しぶりにこんなきれいなの見た気がします。



空には無数の星空が広がっていました。

天の川や満月、星一つ一つがめちゃくちゃ輝いてみえました。


「愁ちゃん見てください! 外ですよそ……あれ?」



私が後ろを振り返ると愁ちゃんやロゼさんはいませんでした。

それどころか通ってきた道もなくて、後ろにはただただ森が広がっているだけでした。


「えっ、ろ、ロゼさーん? 愁さーん?

 どこにいるんですかー?」



そう言っても聞こえるのは森のざわめきと風の音ぐらいでした……

? いや、何かいる……? 茂みの中に誰かが……


「はっ!? ここに居た!!」


「へっ!?」



茂みから出てきたのは

水色の派手な格好をした桃色の髪をした男の人……って___!?



「はぁ…はぁ…久しぶりだね創……

 だがもう別れが近そうだよ……」




<>



「ええええ!? な、なんでこんなところにいるんですか!?

 なんか消えてませんでしたっけ!?」


彼女は彼を見て驚愕し腰を抜かす。

なぜ彼がここに居るのか、なぜ再び現れたのか。

いろいろ思考が廻ったが理解が追い付かない。

彼女はただただ茫然と茂みから出てくる彼を見る。


「時間がない。 君にこれからやるべきことだけを説明する。」



「は、はい!?」


「一つ。神堕 愁とともに南の和の国に行くこと。

 二つ。ロゼが作ったであろうチート武器をすべて回収すること。

 そして三つ。そのチート武器で_____」


彼が三つ目を言おうとしたその時、

創と彼の間に青い炎が走る。

その炎は彼女が数時間前に見た禍々しい炎とは対照的に、

とても明るい印象でキレイであった。


「クソ、来やがったか……!

 とりあえず回収したチート武器で()()()殿()()()()()挑み完勝してくれ!

 そうすれば君が死ぬ未来は無くなり世界は平和になる!

 最悪の場合は、ロゼに頼っても構わな____」


「えっ、だ、大丈夫ですか……!?」


炎は彼を囲むように円になって燃え、どんどん空へ伸びていく。

そして炎は壁になり彼の姿が見えなくなってしまい、会話が途切れてしまう。


「テスト! ウォーター!」


彼女はそう唱え、彼にまとわりつこうとする炎を消そうとする。

が、炎は消えず、逆に炎の勢いが上がり激しくなる。


水じゃ消せない……!? じゃ、じゃぁ火とか___


そう思った瞬間、目の前の炎の勢いが徐々に沈静化する。

だんだんと炎は弱まるが、炎の壁の中にいた彼の姿は見えなくなっていた。

そしてその沈静化した炎は徐々に黒いキューブに変貌し、

創の周りを素早くうろついた後、森の中へと入っていった。


「ちょ、待ってください!!」


彼女はそのキューブを追いかけるため、彼に話を聞くため森へ入る。


その数秒後、一部の背景がカーテンのようにゆらゆらと歪み、

そこから水面から出るかのように、神堕 愁が走りながら現れた。


「創さ! ……ん? ここは……」


外に出れたのか若干嬉しそうにしている彼女。

だが第一に彼女は創を心配していた。

通路を走っている際、一瞬目を目を離した瞬間に

彼女の目の前から創が居なくなっていた。

猛ダッシュで通路を抜けたのかそれとも何かに消されたのか。

立ち止まろうとしたその瞬間、彼女は何かに入ってここにいた。


「……創さんは一体どこへ……」


彼女はあたりを捜索し始める。

後ろには森、前には何もない草原が広がっているだけ。

ふと空を見ても夜空が広がっているだけで何の変哲もなかった。


「は、創さーん? どこにいますかー?」


大声で誰かを呼ぶのが苦手だったのかそこまで声が出ていない。

声はその時吹いた風に揉み消され、ただ森と風の音だけがなびく。


「まさか……またどこかへ……」


焦りの表情を見せながらそうつぶやく。

その途端、彼女の後ろから走ってくる足音が聞こえた。

俊敏にその音に反応し、彼女は後ろを向く。


「……あっ」


「ゴールゥ”! いやー出れてよかったねぇ神堕 愁。」


歪んだ背景の中からさわやかにロゼが出てきた。

彼女は瞬時に神堕 愁の表情を察知し、あたりを見回し真剣な表情を見せる。


「なるほど。創どこか行きやがったな?」


「ロゼ、創さんはどこへ行ったんですか!!」


「おそらくは森の中だろうな。草原に人影はねぇし。

 それに見ろ、あそこの茂み。変にかき分けられてる。

 そんな遠くへ行ってないはずだから急いで探すぞ。」


「分かりました。」


そう言うと彼女はすぐに森へ入り創を探し始める。



アイツは創にデレているんだろうけど……

ヤンまで行く可能性がありそうで怖いんだよなぁ……


そう思いながら、ロゼは目を閉じ深呼吸をする。

目が明いたその途端、彼女はその場から姿を消した。






あの四角いの、どこまで行くんでしょうか……

チャラ神はあの中にいると思って追っかけていますが、

実際どうなのか分かりません。もしかしたら罠かもしれませんし。

GWEのアレで怒っているような雰囲気ではありませんでしたし、

なんか、世界を救えるとかなんとか言ってましたし……


……いろいろ危険だと分かっていますが、あの話の続きも気になりますから……



「ゲェ”ッ”チュ”ゥ”! ! 」


「あっ!?」


ロゼさんがどこからともなく現れて、

青い網で四角いのを捕まえてくれました! 

って、今までどこに?!



「いやー感心したよ創。

 まさか自分で行動する意思を持っているだなんてさ。」


優しく微笑みながら私を見ていますが……

たぶん少し怒ってますね。


「ロゼさん……すいません……」


「何に対してのすいませんなのかはわからないけど、

 まぁたぶん自分勝手に動いてすいません、だろうな。」


……


そう言いながら網の中で動く四角いのを網の上から両手で押さえて

不思議そうな顔をして眺めはじめました……


「ほぉ……なるほどなるほど。そういうことね。

 確かに追いかけなきゃいけないなこりゃ。」


「四角いのに何かあるんですか?」


「ん? いやこんなに動くやつを見かけたら

 確かに追いかけたくはなるだろうな~って思っただけよ。」


「ま、まぁそうなんですけど……

 その……さっきチャラ神がソレになったから追いかけてたんですよ……」




「う、うーん? 正直チャラ神がここにいることがびっくりなんだが、 

 でー……そのチャラ神が何か言ってた? 怒ってたかい?」


「いや、それがですね……」


私はさっきチャラ神が言っていたことを話しました。



「はっはーん!そういうことかぁ!なるほどなるほど。」


どういう顔ですかそれ……目をかっぴらいてにやにやするって……


「え、えっと、どうしたんですか?」


「いやーうん! チャラ神は我々の味方らしいね!

 とにかくこれで謎がたくさん解けたぁ! 余計に謎も増えたけどねぇっへぇ!」


「ほんとに、どうしちゃったんですか……?」 


謎がたくさん解けた……? あれで……?

私にはまったく分からないんですけど……

それにチャラ神が私たちの味方ってどういう……?


いろいろ考えながらロゼさんを眺めていると、

急に口パクでロゼさんにこう言われたような気がしました。


『「 また後で話そう 」』と。



「はぁ……はぁ……

 創さん……ここに居ましたか……」


後ろから愁ちゃんがぜぇぜぇと息を吐いてやって来ました……

なるほど……愁ちゃんが来たからそう言ったんですね。


「どうかしましたか創さん……」


「? あっ、いえ、何でもありません。

 それで……あの……すいません置いてけぼりにしてしまって……」


「いえ、何かやることがあってここに来たんでしょうから、

 別に問題はありません。ただ……」


「ただ……?」


「なんで先に行った私より先にロゼがもういるんですか。」


先に行った……? 私を探しにですよね……


「この場所は空間がかなり歪んでいるっていう設定があってだねぇ!

 時々変な場所にいつの間にかいるっていうアレがあるんだぁ!」


「それで運よく創さんと合流できたと。

 なんであなたはそのことを知っているんです?」


「そりゃぁまあ私神ですしぃ?

 記憶が多少アレだけど覚えているところは覚えてるからねぇ!」


……テンションが変に高くなってますね……

ロゼさんの言う謎が解けたからでしょうか……

ていうかご都合な記憶喪失ですよねまったく……

ロゼさんは何を忘れて何だけ覚えているんでしょうか……

あと不安なんですがここから出れますよね……?

空間が歪んでいるって言われるとちょっと不安になるんですけど……!?


「ところでこのキューブを見てくれ、こいつをどう思う?」


「なんですかそれは……生き物……?」


「これはねぇ……パンドラの箱だよ……!」


「パンドラの箱……? 絶望が入っているっていうアレですか……!?」


……それから、たぶんチャラ神の存在を隠すために、

ロゼさんの言いくるめが始まりました。


私もパンドラの箱っていうのは若干知ってます。

たしかパンドラっていう女の子が持っている箱のことで、

その箱の中に絶望っていう何かが入っているやつ……ですよね。

パンドラはなぜか箱を開けて世界を絶望に包んだ……

そして、その箱の底に希望っていう女神的な人が出てきて、

絶望を打ち消して世界を元に戻したって言う……感じだったはずです。



「いいか神堕 愁! こいつは世界の秩序、概念をぶっ壊す最強の兵器だ!

 これを開けようものなら私たちもろとも消し飛ぶぞ~!」


「そうですね……! たしかにソレは一種の兵器です……!

 私の勝手な予想ですがそれを開け、すべてを消し飛ばした後、

 その中に入っている希望で世界が作り直されるんでしょう……!?」


そういう、感じなはずですよね……?

さっきからよくわからない会話が続いています……

ロゼさん、適当に今設定を盛っているんでしょうが大丈夫ですかね……


愁ちゃんはパンドラの箱って聞いてから地味に目がキラキラしてます。

なんというか、気持ちはわからなくはないんですけど……

今聞いている話が全部嘘だって知ったらなんて言うんでしょうかね……


「あの……これからどうするんですか……?」


「「はい!?」」


話切り上げてすぐ振り向いてきて一瞬ビックリしてしまいました……


「い、いやあの、アレをすればいいとは思うんですが、その……」


「そうだな、じゃ、みんな目をつぶってくれ。」


「え……なんで目を……?」


「目をつぶって『目を覚ませ』って願えば戻れる。

 じゃ、私はお先に。」


え!? き、消えた!?

網も四角いのも全部目の前から消えました!?


「なるほど。夢の世界……というわけですか。

 創さん。目をつぶって目が覚めるように祈れば帰れますよ。」


愁ちゃん冷静ですね……目の前で人が消えたって言うのに……


私は目をつぶって目が覚めるように祈りました。


すると体が一瞬ふわっと浮いて、

気づいたらさっきいた図書館の床で寝っ転がっていました。




    図書館  9:12



<>





ここからだよ創。君が普通に生きる道は私らが導いてあげるからね。


君を失わせないし二度とあんな悲劇を繰り返させない。


私たちの元に戻っちゃいけない。


君はもう新しい人生を生きているんだからさ。



それにほら、君を見続けてくれている親友もいるし、


君が友達として接したあの子もいるし。


私たち以外にも君を助けようとしてくれている人もいるしさ。


君を救うために私たちは頑張る。だから君も頑張って。




もう手段を選ぶ暇もないし、全力で君をサポートするから……




だからさ……勝手に行動なんてしないで流されるままでいて……




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