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アマノとジャック  作者: ビター
ゼウスとアイム決闘編
96/153

最強の決定


「神器刀。」


アイムが使っている刀はデモが使っていた刀だ。

最初にデモとアマノが戦った時に、一度だけ見せた刀。


「神器…雷霆らいてい!」


3人いるゼウスが神器をだす。


「雷霆!?ゼウス様があの武器を使うってことは…」


「逃げた方が良かねぇか?」


「流石に我々への被害は出さないだろ…」


観客達がざわめく。


「ケラウノスか…異様な形の槍?だな、」


アイムはそう言いながらゼウスに向かって走る。


「いくらデモ.ゴルゴンの神器でも…無意味!!」


ゼウスはそう言うと地面を神器で叩き地面を揺らす。

さらに神器をアイムに向けて振るとアイムの体にかすり傷がつく。


「神器は当たってないのに、体が斬れるか。」


神器を避けても傷がついていた。


「近寄れないだろ。」


「近寄らなくても結構。」


するとアイムはと距離を取りかなり遠くから刀を振る。


刀はグンッと伸びて長さも大きさもゼウスに届くほど変化する。


「早っ、」


ゼウスは3人居たが1人にされてしまう。


「長さが変わるのか?」


「刀に込める魔力量によってな。それにこの刀は斬れない物も斬れる。」


アイムはニヤニヤと笑いながら言う。


「斬れない物?」


「透過したあんたや、次元、宇宙…斬りたい物を斬れる。」


「チートだな。」


「雷霆ほどじゃないよっ!」


アイムはそう言うと刀を振り回しゼウスに近づく。

ゼウスも雷霆で刀を捌くが捌ききれない。


「ここ!」


アイムの刀がゼウスの首に当たるが皮膚が硬すぎて斬れない。


「なんかの魔法か?」


だが長くなっていた刀を短くする事により刀の刃がチェンソーのように動き首が斬れかかる。


「グッ…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!ら、雷霆!!」


ドーン!


ゼウスの首は斬れかかるが雷霆に雷が落ちアイムは吹き飛ぶ。


「ちっ。」


「雷魔法!大雷だいいかずち!」


ゼウスの手からは雷が出て、その雷はアイムに向けて放たれる。



神器…盾。


ドーン!!


「な!」


アイムはデモの神器盾を使って身を守る。


「はぁは、神器盾は奇石団に取られた…なぜお主が?」


「はぁ…それはな…勝ったら教えてやる!!」


ゼウスの質問にアイムは小馬鹿にしながら答える。


「だが使う者が未熟だから壊れかけてるぞ。」


神器盾はゼウスの魔法によって壊れかける。


「しまいじゃな…最高最強の魔法を放ってやる。」


「守り抜くぜ。」


アイムは神器盾に魔力を覆う。


「生命だけを滅する最強の魔法、ユピテル.レアー!!」


明らかに決めに来た莫大な魔力と巨大な雷がアイムを襲う。


「俺達3人を舐めるなよ。ライフ.シールド!!」


ゼパル、デモ、力を貸してくれっー!


ズドーン!!


「押し切ってやる!!」


「ア゛ア゛ア゛、絶対…絶対守り抜く!!この命には2人の記憶が詰まってるんだ!!」


ズドーン!!パンッ!



魔法の魔力が尽きると魔法による蒸気のような物で見えなくなる。


「どうなったんだ?」


観客達が目を凝らす。


「…」


「俺らの勝ちだ!!」


アイムは蒸気から出てきてゼウスの目の前で言う。


「いや、ワシの勝ちだ…雷霆!」


ゼウスは雷霆を振るとアイムの頭に命中する。


「最後の魔法、よく防いだ。勝負ではお主の勝ちだ。」


「どこ見てんだ?」


アイムは雷霆を食らってもなお生きていた。

だが雷霆を食らった為足が折れかけており、体もクシャッと潰れている。


アイムは魔力を最大に込めた拳をゼウスに振り落とす。


ガン!!!


「カッ…」


この目…どこかで見た目、勝ちへの執念。こやつは……



「ふぅーはぁー。」


ゼウスは地に倒れアイムは深呼吸をして拳を天に向けて上げる。



「あ、えっと…あ!ゼウス対アイム!ゼウス様戦闘不能によりアイムの勝ち!!」


審判は戸惑いながら言う。


「か、勝った。勝ったよ!!アイム様!」


「アイム様…」


パールやカナロア、邪神天悪のメンバーも皆驚いたり喜んだりで感情が追いつかない。


「ゼウスが…負けた。」


「嘘だろ、ゼウス君…許せないな。」


主神達も戸惑う。


「何かの間違えか?」


「けど確かに勝者は…アイムだ。」


「結果は残念な気もするけど…デモ対タルタロスを思い出させるいい戦いだった。」


観客達の誰もが予想しなかった結果だった。



「…」


こやつの目は…黒の悪魔、魔女の子の天に似てる。


「生きてるか?」


アイムはゼウスに近づき生存確認をする。


「あ、」


ゼウスは疲れきった声で言う。



「アイム様ー!!」


パールが闘技場に降りてきてアイムに抱きつく。


「痛たッ!!」


アイムは壊れた体を痛める。


「あ、やっちゃった。ごめんなさい。」


「お前!!」


パールは打たれるのを恐れ目をつぶるがアイムに頭を撫でられる。


「アイム様?」


「ありがとな。」


アイムはボロボロの顔でニコリと笑う。



「ゼウス君…大丈夫?」


ロキがゼウスに近づき言う。


「な、んとか…」


「そう…じゃあ。」


ロキは殺気立って持ってたナイフをゼウスに向けて振る。


「何してる?」


だがアイムがロキのナイフを止める。


「何って…ゼウス君が君に負けたら殺しても言いって…好きにしろって言うからだけど。君も刺されたい?」


ロキは狂気と言える目を輝かせながら言う。


「ゼウスが許可しても俺は許可しない。ギリシャの王を死なせるわけにいかない。」


アイムはナイフをへし折る。


「…君とやり合うのも良さそうだ!」


「そこまでだ!!」


そこにエジプト神話の主神アヌビスが止めに入る。


「瀕死の者を殺すのは神のやる事か?」


アヌビスがロキに言う。


「神はやらないかもしれない、だが僕は殺るよ。」


「なら私が相手になるぞ?」


アヌビスがそう言うとロキとしばらく睨み合う。




「君を殺したいわけじゃない、今回は引いてやる。」


ロキはそう言いその場を去る。


「済まなかった、ゼウスを助けてくれた事感謝する。」


アヌビスはアイムに頭を下げる。


「あの…俺も死にそうなんだが…」


「は!済まない!すぐに治療を!ゼウスとアイムの治療を!急げ!!」


アヌビスはそう言うと他の神や天使に命令する。





「この賭け私の勝ちだな。」


観客席にいたサタンがクルーニャに言う。


「すげぇな、チートを攻略しやがった。」


「面白い物も見れたし、帰るか!」


サタンは立ち上がり羽根を伸ばす。


「そうかい、じゃあな。」


クルーニャは素っ気なく言う。


「クルーニャは来ないのか?」


「は?」


「天界や神界が好きなのか?」


「別に、嫌いだよ。」


「なら下界に来い!今日は料理に挑戦しようと思うんだ!」


サタンは嬉しそうに言う。


「食に目覚めたのかよ。」


「いいから来い!食事は1人じゃ美味しくならない!」


「誰情報だよ。」


「やっぱり来ないのか?」


サタンは少し寂しそうに言う。


「…い、いや。」


ダメだ。こいつとこれ以上いたら壊れてしまう。


「すまないけど…」


クルーニャは申し訳なさそうに言う。


「すまないけど?」


「…俺も食べようかな、サタンの料理。」


バカ!なんで?


「良し!じゃあ行こう!」

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