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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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ユークリードの詳細

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 王都へ到着した私たちは、騎士団長から事態の詳細を聞かされる。

 よほど切羽詰まった状態なのか、父上は重々しく口を開いた。


「東の町、ユークリードの最北端にある集落近くで、理外の獣の群れが確認された。徐々に南下してきており、このままいけば集落は理外の獣に飲み込まれるだろう。」


 父上は、大陸の地図を開いて、北の大地からユークリード周辺を指でなぞるようにして説明する。

 どうやら、大陸北部から溢れた理外の獣が、東の町付近まで降りてきてしまったようだ。


「そうなると、西の町のガンズロッドの時と同じように、今回も理外の獣を討伐すれば良いってことですか?」


 気合十分の勇者が声を上げるが、父上は首を横に振る。


「今回、報告を受けている理外の獣の数は、数百はくだらないそうだ。全てを討伐するのは、勇者殿と騎士たちの体力が持たないだろう。それに、これほどの群れを形成するのは、今まではなかった異常事態だ。正直なところ、騎士団の対応としては集落を放棄して、ユークリードの民を守りつつ撤退するのが望ましいだろう。」


 その言葉に、私はピクリと反応した。


「・・・ユークリードの民は、騎士団の誘導に従いますかね?」


「・・・難しいだろうな。」


 父上が苦々しい顔で返答する。

 ユークリードの信仰心の高さは筋金入りだ。

 いかなる危機が迫ろうとも、最後までその土地から出ていく姿は考えられなかった。

 理外の獣の大量発生に、ユークリードの民たちの説得、難しい問題を同時に解決しなければならないことに、私は頭を抱えるのだった。


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