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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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勇者の召喚

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

 数日後、女神の加護を授かったとされる青年が、王城に召喚された。

 国王陛下に謁見するということで、騎士である私たちもその場に居合わせた。


 赤い短髪の青年で、名をエースというらしい。

 私と同じくらいの年齢に見える。


 国王陛下の御前で、加護の力の片鱗を見せるということで、見覚えのある青白い光を体にまとって、硬い金属の棒をグニャグニャに捻じ曲げていた。

 特に力を入れている様子は見受けられなかった。


 感嘆の声が漏れる中、隣にいたビットが声をかけてくる。


「例の勇者様、騎士の家系とかじゃなくて、一般人だそうですぜ。」


「ビット、国王陛下の御前だ。静かにしてろ。」


「勇者様のデモンストレーションで、皆声出してるからいいでしょう?もっと凄い人物かと思いましたけど、実際に見てみても普通の青年って感じがしますね。」


「お前の中の普通の青年は、素手で金属の棒を捻じ曲げるのか?」


「いやいや、青白く光ってたり、馬鹿力とかはのぞいて、見た目が普通って感じですよ。こう、世界を救うんだって感じが前面に出ていないというか?」


「それこそ、つい先日まで一般人だったのだ。今すぐ覚悟を問うのは早計だろう。大事なのは、必要な時に勇者としての役割を全うできるかどうかだ。」


「お堅いねぇ。」


 私の言葉に、ビットが肩をすくめた。

 彼の言葉を聞き流しながら、再び勇者を見つめる。

 この先、勇者が人類の希望となるのだろうか。

 そのように思案し続けていたら、いつの間にか勇者殿の謁見は終わりを迎えていた。


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