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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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訓練 その5

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

 私と父上は、基本に忠実に正中線を守るように剣をかまえた。

 父上は、私の一挙手一投足を見逃さないように、神経を張り巡らせている。


「シッ!」


 私は、父上の心臓を狙って突きを放った。

 父上は、剣を使わずに最小限のサイドステップで躱す。

 父上の後を追うようにして、私は突き出した剣を横に薙いだ。

 上体を屈めて躱した父上が、今度は私に対して突きを放ってくる。

 私は、引き戻した剣で相手の突きをさばき、距離をとって態勢を立て直そうとする。


 すると、追いかけてきた父上が、剣を引き戻す動作と同時に、左手で掌底を放つ。

 すんでのところで体を回転させて回避すると、父上が剣を大上段に振りかぶっていた。

 すかさず、剣で頭部を防御する。


 ガキイィィィン!!


 剣と剣がぶつかり合う音があたりに響く。

 受け止めた剣を後方へ流すように滑らせて、父上に対して渾身の突きを放った。

 しかし、父上は即座に離脱して、既に態勢を整え終わっている。

 嬉しそうな父上が口を開いた。


「ゼータ、腕を上げたな。」


 父上の言葉に喜びを覚えるが、最後の一撃で父上の余裕がうかがえた。

 修練に手を抜いた覚えはないが、理想の剣を振れるようになるのはいったいいつになることやら。


「・・・まだまだです。」


 自分を戒めるように、父上に対して返答する。

 そんな私を見た父上は、まぶしそうな表情を浮かべるのだった。


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