鉱石採掘
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衝撃の邂逅があったのち、鉱山の内部をくまなく探索して、理外の獣の殲滅を行った。
最初に遭遇したところが狩場だったようで、それ以外の場所ではほとんど単体でしか存在しておらず、勇者の力で理外の獣を無力化していった。
人型の何かに出会った空間の、頭上に空いていた穴は、後日ふさいでおく予定だ。
そうして、鉱山内の安全を確認した私たちも、ついに鉱石堀に挑戦することになった。
勇者が腕まくりをして、張り切ってピッケルを担いでいる。
「シルフィーナには鉱山なんてなかったからな。一度やってみたかったんだよ。おりゃっ!」
ガツウゥゥゥン!
耳障りな音が周囲を響いた。
どうやら力任せにピッケルを振り回したらしい。
手に伝わる衝撃にびっくりして固まっている勇者に、炭鉱夫から聞いた内容を口にする。
「ピッケルの遠心力で掘る、だったか?」
私は、ピッケルを手放さない握力で握り、腕の力は抜いて鉱脈に打ち付けた。
カツーーーン!!
いい音があたりに響き渡る。
どうやらうまくいったようだ。
「げ、ゼータは鉱石堀も優秀みたいだな。俺も負けてられねぇ!」
勇者は女神様の加護を纏いながら、全力で鉱石を掘り始めた。
ズガガガガ!
人間が出せる音ではない何かを響かせながら、鉱脈に穴を開けていく勇者。
その姿にあきれながら、私は自分の仕事を続ける。
「女神様の加護をそんなことに使って良いのか?勇者殿。」
勇者はしばらく手を止めたのち、にっこりとした笑顔で返事をする。
「この鉱石が騎士達の剣に変わるんだろ?それはこの大陸の平和につながるってことだ。平和につながることに使っているなら、女神様も怒ったりはしないだろうよ。」
随分と都合の良い言い訳に、私は小さくため息をはいた。
実際、ガンズロッドの町は鉱石不足で困っているところだ。
勇者の力でも借りたいところだっただろう。
私も、目の前の鉱脈に集中する。
カツーーーン!!
カツーーーン!!
心地よい音色が、私の耳を揺らしていた。




